昼も夜もオーガニックにヴィーガン！地球にやさしい美味しい居酒屋、粋Laboratory（いきらぼらとりー）【札幌・大通】

オーガニックってそんなにハードルが高いでしょうか。何気なく食べている美味しい食事が地球にやさしいだなんて、なんかちょっと嬉しくないですか？

食から身近にオーガニックを感じられる場所が「粋ラボラトリー」です。

昼はヘルシーランチでOLさんやママさんが、夜はオーガニックな日本酒やワインも楽しめる居酒屋として、様々な人が集うお店となっています。

ボランティア経験を経て、自分たちに出来ることから、オーガニックの発信をしたいというオーナーの石田香織（いしだかおり）さんにお話を伺いしました。

粋ラボラトリーの場所や詳細な情報はこちら

みんなでワイワイ！居酒屋スタイルで楽しむオーガニック

粋ラボラトリーは、アクセスも良い札幌の中心部・札幌市営地下鉄大通駅からほど近くにあります。

2010年にオープン。飲食店の中でも居酒屋というスタイルを選んだのは、お客様との距離が近く、楽しく話したかったからだそうです。

食材は北海道のオーガニック食材がメイン。お肉を使ったメニューの他にも、ヴィーガンメニューが多数あり、ベジタリアンの方も、そうでない方もわいわい楽しめます。

黒板にはその日のオススメと共に、粋ラボラトリーの食事を支える生産者さんのご紹介が。粋ラボラトリーでは、生産者さんとの関わりを大事にし、厳選された食材を使っています。

化学調味料・合成添加物不使用で、オリエンタルベジも対応。畜産物や魚に関しても、飼料や飼育方法にこだわったものを使用しています。

食材だけではなく、使用する洗剤も100%天然のものからできていて生分解性が高く、環境に配慮しているこだわりです。

野菜ってこんなに美味しい！陰陽五行・マクロビオティックも取り入れたお料理。

粋ラボラトリーで、昼も夜も一番人気メニューはこちらの「大豆ミートの唐揚げ（680円税抜）」。サクッとあがった衣が、とってもジューシー。にんにく醤油で食べ応え抜群、ノンベジさんも大満足です。

こちらは日曜限定のランチ。「Five elements lunch（1480円税込・肉のおかずは1680円税込）」

粋ラボラトリーはマクロビオティックや陰陽五行に基づき、それぞれの季節に合わせ、その時の体のバランスを考えたメニューを取り入れています。

3日以上寝かせた長岡式酵素玄米に、見ためも鮮やかで素材の味を堪能できる野菜のおかずがついたランチ。重ね煮の味噌汁は自然と出た野菜の出汁がやさしく、体に染み渡ります。

発酵食での味付けもとっても上手で、ぬか漬けのおいしさは料理のプロも思わずうなってしまうほど。

五行説とは、この世界の全てを「木 火 土 金 水」の5つの要素に分けるという考え方です。それぞれの要素がお互いに影響しあって、世界が成り立っています。

例えば、体の「水」のエネルギーに不調がある時は、それに対応する腎機能が低下すると言われ、それに対する心の部分にも影響をもたらし、不安になることがあります。

粋ラボラトリーでは、このような体にも心にも影響があるエネルギーのバランスを食事でとれるように、メニューの構成に取り入れています。

味覚にも「五味＝甘味・辛味・苦味・酸味・塩味」があり、季節によって食材が変わるように、味もその季節や食材にあわせてバランスを変えています。

平日のランチは全てヴィーガンです。ヘルシーなエネルギーチャージにぴったり！

野菜もりもりの「スーパーフーズサラダプレート（糀甘酒付き・写真右、1,200円税込）」、季節によって色が変わる「酵素玄米と季節の色ベジカレー（写真左、990円税込）」などがあります。

夜にはアボカドの味噌漬けや、季節の旬素材を味わえるアラカルトメニューがたくさん。

夜のおまかせコース（2,500円〜）も事前予約でヴィーガン対応が可能です。

オーガニックの日本酒・ワイン・焼酎の他に自家製果実酒もあり、飲み比べするのも楽しそう！

地球への対処療法ではなく、原因＝食生活から変えたい

オーナーの石田さんは、18歳から、ボランティアとしてゴミ拾い・海外支援など地球環境に関する活動をしてきました。

当時はボランティアをするためにアルバイトをする日も続いたそうで、地球にとっていいことが仕事になったらいいなと、漠然と思っていたそうです。

「落ちているゴミを拾うこと・木を植えることも、ゴミが落ちている・木が伐採されるという現状が変わらなければ解決しない。

どうすればその原因となるものが解決できるだろうと思った時に、日本や先進国の食生活にヒントがあると思いました。」（石田さん）

「嬉しい・楽しいからアプローチができたらいいなと思っているんです。難しいこととかめんどくさいことを伝えてても、絶対に人には伝わらないですよね。

オーガニック食材を積極的に取り入れた飲食店を始めたら、楽しく美味しく伝わっていくのではないかと考え、お店をオープンすることにしました。」（石田さん、下の写真左側）

お店では生産者さんと消費者であるお客様が交流できるイベントを行っています。

中には、田植えから草取り・稲刈りをし、できたお米を食べたりお餅にしたりして生産者を呼ぶという、年間を通した企画も。

こうしたイベントは、食べ物がどこから来ているかを知るために、お客様の目線で行われることが一般的です。

しかし、粋ラボラトリーのイベントには、オーガニックを始めたばかりの生産者さんの応援の意味が込められています。

生産者さんが、自分たちが作ったものを実際食べているお客様と会う機会はなかなかありません。何か困難に出会った時に、お客様の顔を思い出してそれが励みになってくれたらそれは嬉しいですよねと石田さんは言います。

オープン当初はなんで肉がないのと聞かれることが多かったといいますが、今は「おいしかったから」と、お店で使われている調味料や大豆ミートを買っていくお客様も多いそうです。

「実感してもらって、こっちの方が美味しいということをわかってくれる人が増えるほど、生活の環境が変わっていくんだと思います。

今まで使っていないものを取り入れるといった、人が変わる瞬間が好きなんですよね。」（石田さん）

選択が一つ変わるその瞬間は、積もり積もってその人の人生が変わる瞬間かもしれないですね。

札幌で夜までオーガニックの食事を楽しめるお店は少なく、貴重なお店です！オーガニックな一杯で札幌の夜の締めくくりも素敵ですね。

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

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