「東京ビーガングルメ祭り2023夏」をレポート!出展者の熱い想いに触れてきました

関東地方の梅雨が明けた翌日の7月23日、東京・浅草で「東京ビーガングルメ祭り2023夏」が開催されました。

猛暑日でしたが、会場内には66店ものビーガンショップが集結し、外国人観光客を含む多くの来場者で賑わっていました。

個性が光るいくつかのお店をレポートします。

株式会社 美濃与(カブシキカイシャ ミノヨ)


京菓子原材料の専門店。自社のきな粉工場で生まれた大豆コーヒーや、きな粉たっぷりのお菓子を紹介していました。


スタッフ一押しの「最中アイス」は、ビーガンアイスにフロランタン、きな粉たっぷりのわらび餅がカップに詰まっていて、見た目以上のボリュームで大満足でした。

ブイクックスーパー


ビーガン惣菜の定期宅配サービスを行っている「ブイクックスーパー」。どんな味か気になっていたメニューを実際に食べることができました。

人気ナンバーワンメニューの黒酢豚丼は、ジューシーで期待どおりのクオリティ。レンジで5分温めるだけで、これだけ美味しいお弁当が定期便で届くなら、誰でも手軽にビーガン生活が始められますね。

USOUQ株式会社(ユースーク)


デーツの輸入商社「USOUQ(ユースーク)」のブースには、試食用のデーツが用意されていて、種類ごとの味の違いを体感することができました。

キャラメルのような味のデーツや、あっさり味のデーツなど、デーツといっても様々な種類の商品があり、スタッフの説明を聞きながら会話が弾みました。

甘味料として手軽に使えるデーツシロップやデーツペーストも、お菓子作りの可能性を広げてくれそうです。

オーガニック日本茶専門店RICCO(リッコ)


会場内で唯一の日本茶のお店「RICCO(リッコ)」では、静岡県産の有機茶のティーバッグを販売しており、親子で楽しむお茶の時間を提案していました。

お茶は子供たちの繊細な味覚をはぐくむそう。苦味の少ない茶葉を使用し、さらに苦みを抑えるため水出しで入れたお茶は、子供でも飲みやすく日本茶デビューにぴったり。

お茶のお供の「くまもなか」は、子供たちが自分で最中にあんこをはさんで楽しめます。見た目もかわいいので、お茶とセットでギフトに喜ばれそうです。

庄野真愛(しょうのまかな)「Makana cooking salon」主宰


キューピーとコラボして、代替卵商品「HOBOTAMA(ほぼたま)」を紹介していました。

「HOBOTAMA」や大豆ミートのクリスピーチキンをトルティーヤで包んだ「てりたまツイスター」は、一口食べると植物性とは思えないクオリティにびっくり。昨今の代替製品の進化を実感します。

株式会社ユーグレナ


ありそうでなかったビーガン向けサプリメントを紹介しているブース。ビーガンに対して意識が高い方々が集う会場なので、「あ、ビーガン対応のサプリだって!」と足を止めている方もおられました。

確かに忙しい毎日を送っていると、栄養に偏りが出ていないか心配になります。サプリメントに興味があっても、何が入っているかわからないから不安に思うことも。

なんと原材料は、ワカメや昆布と同じ藻類のクロレラ、海藻粉末、酵母、ビタミンB12だけだそう。動物性の原料を使用していないだけでなく、合成着色料・人工甘味料・光沢剤なども使用されていない完全無添加のサプリメントです。

身体にやさしくて、ビーガンの心強い味方。健康的な食生活を支える、嬉しいアイテムです。

SANCHAI PEANUT BUTTER(サンチャイ ピーナッツバター)


サンチャイのピーナッツバターは、ネパール東部の山岳地帯で栽培されたピーナッツが原料。

人為的な品種改良をされていない無農薬栽培のピーナッツを使い、現地の女性たちが丁寧に加工しているそうです。商品が作られる背景や工程も価値の一つですね。

味見をさせてもらったところ、香ばしくてやさしい甘さの、なめらかなピーナッツバターでした。

cotta tomorrow(コッタ トゥモロー)


今回のイベント会場は6階がスイーツ&パン専用フロア、7階がフード&雑貨フロア。その6階の入口近くで存在感をはなっていたのが、「cotta tomorrow」のコーナーでした。

製菓・製パン材料の通販サイト「cotta」が2023年5月に立ち上げたブランドで、プラントベースやオーガニック食品などの情報を提供しています。

今回のイベントでは、豆乳クリームバターや豆乳チーズクリームの試食・レシピ提案を行っていました。どちらも豆乳ベースと思えない、画期的な商品でした。

ビーガンフードの進化と、注目度の高さを体感


今回のイベントでは、新型コロナウイルスの規制が緩和され、マスクを外して自由に会話や試食ができる幸せを感じながらブースをまわりました。

また、ビーガンフードへの注目度の高さが感じられたのも印象的でした。

一日限りのイベントだったので午前中に会場に着きましたが、いくつかのブースの商品はすでに完売。

スタッフも来場者も、若いカップルや小さな子供連れの家族が多く、名前のとおり、お祭りのような賑わいでした。


会社の代表者みずから宣伝活動を行っているブースもあり、商品についての質問にも気さくに応じてくれました。このようなイベントの醍醐味ですね。

スーパーなどで入手困難なビーガン食材も、通販でたいていのものが手に入る時代。それでも、実際に手に取って、お店の方から直接説明してもらえるのは楽しい体験でした。

次回、「東京ビーガングルメ祭り2023秋」の開催は10月1日です。ビーガンフードの最前線を体験しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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マダム昌代

マダム昌代

30年前、CA時代に出会ったヴェジタリアン料理に衝撃を受け、勢いで英国ヴェジタリアン協会の料理学校でディプロマを取得。野菜愛が止まらず、3年前の定年退職後すぐ八百屋でアルバイトを始める。八百屋仲間と都内でヴィーガン対応のサンドイッチ屋を運営した経験から、現在はお家で作ってみたくなる、ちょっとおしゃれなプラントベースなレシピを提案しています。