グルテンフリー&ヴィーガン!十割玄そばと、蕎麦粉を使った創作料理で満たされるSobaful(ソバフル)【東京・護国寺】

有楽町線の出版社のひしめく護国寺駅からすぐの場所に、グルテンフリーと自然派にこだわるお蕎麦屋さんがあるのをご存じですか?

安曇野産の「玄そば」を石臼で挽いた、蕎麦粉100%で作る蕎麦。

クリアなうま味たっぷりの真昆布と、由布のどんこ椎茸でとった精進出汁で作っています。

蕎麦だけでなく、おつまみやデザートにも小麦を使わず、店内には小麦を持ち込まないというほど徹底的にグルテンフリー。

お野菜はオーガニック、調味料は自然塩やてんさい糖など天然醸造のものにこだわり、身体にも環境にも優しい料理を提供しています。


テーブル席とカウンター席のあるモダンな店内は、ゆったりとそれぞれのスタイルで食事ができます。

知る人ぞ知るVeganフレンドリーなお蕎麦屋さんをレポートします。

今さら聞けない「グルテンフリー」とは?

健康や美容への意識の高まりから「グルテンフリー」がトレンドになっています。

グルテンは、小麦や大麦などの穀物に含まれるたんぱく質で、一部の方にアレルギーや不快な症状を引き起こします。

この記事ではグルテンフリーについて詳しく解説しているので是非ご覧ください。

自然派十割蕎麦でハッピー&ヘルシーに


「Sobaful」を営むおしどり夫婦。

奥様の高見美保(たかみみほ)さんは、ご主人が修行していた蕎麦屋の近くのジムでダイエットトレーナーとして働いていて、ほぼ毎日十割蕎麦を食べに行っていました。

そこからのご縁で仲良くなり、ご結婚されたのだそう。蕎麦の絆で繋がれたお二人ですね!

護国寺で開店する前は高田馬場にお店があり、当時のヴィーガンメニューは1割ほどだったそうです。

昨年、下のお子さんが生まれ、高田馬場まで小さなお子さん二人を連れて通うのが大変なこともあり、自宅近くの護国寺駅近くに移転されました。

高田馬場のお店では天ぷらも提供していたそうですが、護国寺店では天ぷらのメニューはなくして、おつまみもグルテンフリーのヘルシーなものを揃え、より一層お客様の健康に寄り添うお店になっています。

※おつまみの天ぷらが1種ありますが、グルテンフリーの米粉を使用。ただし卵を使っています。

ナチュラルフードコーディネーターでもある美保さん。

小麦アレルギーの人も、グルテンフリー生活をする人も、ダイエット中の人も、ファスティング明けの人も、みんなが安心して食べられてハッピーになれるものを、とヴィーガンメニューも充実させたのだそうです。

ただの蕎麦屋じゃない!豊富なメニュー


ランチメニューの蕎麦は7種類。

Veganマークのついた「豆乳チーズきのこそば」と「そば粉100%パンプレート」の他、蒸し鶏をのせた「パワー蕎麦」(温・冷)の2種以外は、精進つゆに変更してVegan対応にできます。

他にも、「きのこのもちもちガレット」(700円)や、「チョコバナナのミニガレット」(480円)、「チーズ&バタートースト」(320円)、「そば粉100%サンドイッチ」(900円)、「季節のミニパルフェ」(580円)と、お蕎麦屋さんらしからぬヴィーガンメニューがずらりと揃っていて、しかもリーズナブル!

思わず笑みがこぼれ、目移りしてしまいます。

今回は、「豆乳チーズきのこそば」(1,100円)と、「洋風サラダそば(冷)」(1,000円)、「きのこのもちもちガレット」をシェアしていただきました。


十割蕎麦はぼそぼそしたイメージでしたが、細麺ながらもちもちでコシがあり、蕎麦の甘味に驚きました。

「塩とエキストラバージンオリーブオイルがかかっているので、まずは精進つゆをかけずにそのまま食べてみて、それからつゆをかけてみてください」

との説明の通りいただくと、蕎麦本来のおいしさが口の中に広がり感動します。つゆもうま味たっぷりながら、すっきりとした美味しさ。

有機のベビーリーフやトマト、自家製豆腐のカッテージチーズを混ぜながらいろんな味を楽しめます。


「豆乳チーズきのこそば」は、濃厚でコクのある豆乳ベースのスープが蕎麦にからんで、新境地開拓という感じ。

ヘルシーながらも濃厚なおいしさです。「豆乳チーズ多めで!」という常連さんらしき方のリクエストにも快く応えていました。

残ったつゆにロウカット玄米のごはん(200円)を追加すれば、リゾット風に楽しむこともできます。


「きのこのもちもちガレット」は、名前のとおりもちもち。これが蕎麦粉100%?と驚きます。

豆乳チーズやきのこのバルサミコマリネ、アボガドと有機リーフサラダもたっぷり。こちらは+150円で有機かぼちゃのスープが付けられます。

タンパク質を強化したい人には蒸し鶏や平飼い卵がプラスでき、多様な食のスタイルに対応しています。

どれもとっても美味しくて、おなかも心も満たされました。

冷たい蕎麦とおつまみはテイクアウトも可能。予約すれば、「そば寿司」や「そば粉パン」もテイクアウトできます。


また、レジ横にはヴィーガン&グルテンフリーのVe庵のクッキーが販売されていました。

自慢の玄そば

ジムでダイエットトレーナーをしていた経験のある美保さん。

健康的で継続しやすい方法として、「血糖値コントロールダイエット」をおすすめしています。

血糖値コントロールダイエットとは、小麦製品や白米をとらず、十割蕎麦や玄米を主食にして、いかに食後の血糖値を上げないようにするかを考えたダイエット。

白米より玄米の方が太りにくいように、蕎麦も「玄そば」の方が食物繊維が多く、血糖値の上昇も緩やかで太りにくいのだそう。

「夫婦で話し合って、せっかくダイエットに特化する蕎麦屋をやるなら『玄そば』にしようと思いました。

最初は、血糖値コントロールダイエットの観点でグルテンフリー生活をしていましたが、後に、小麦は身体に消化・吸収されにくいことや、冷え性の原因になること、さらにはうつにも影響することを知りました。

Sobafulの蕎麦をたべて健やかにjoyful(幸せに)なっていただきたいと思っています。」

愛をたくさん感じますね!

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夜メニューも充実


夜のメニューを見せてもらうと、「有機野菜のそば粉100%チヂミ」(600円)、「フライドえのき」(400円)、「納豆の包み焼き」(500円)、「自家製ヴィーガンキムチ冷奴」(350円)、「豆腐のカッテージチーズ風サラダ」(600円)と、どのおつまみもおいしそう!

蕎麦はランチと同じ価格でいただけます。


アルコールメニューやオーガニックドリンクも充実。次は食にこだわる仲間と一緒に、夜もぜひ訪れたいと思いました。

今年の年越し蕎麦はこれで決まり!


お蕎麦はいいけど、外食はかつおだしや白砂糖、化学調味料が気になる、、と思っている人たちに教えてあげたいお店を見つけてしまったナチュラル派の筆者。

この日は取材で訪れたわけではなかったのですが、これは年末までに記事をかかねばとリポートしました。

来年の無病息災を願って、身体にも心にも優しいSobafulの蕎麦で年越ししてはいかがでしょうか?

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

【Sobaful(ソバフル)】の場所や詳細な情報はこちら

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日本語と英語に対応、ヘルシーなレストランが1400店以上掲載されていますので、ぜひご利用ください!

千葉芽弓/Miyumi Chiba

千葉芽弓/Miyumi Chiba

千葉芽弓(Miyumi Chiba)
ベジフードプロデューサー
Vegewel プロデューサー
Tokyo Smile Veggies 主宰

日本に根付いた伝統食を生かしたベジ・ヴィーガン食から健康や環境保護などの社会問題の解決や、ダイバーシティとしての真のおもてなしを目指し、メニューコンサルタント・製品開発・食育を行う。