日本の菜食カレーはナタラジから始まった!ミラン・ナタラジ渋谷店【Vegewel特典】

更新日:2021/05/31 公開日:2017/11/04

東京都内を中心に全5店舗を展開する、自然派インド料理店「ナタラジ」。

お肉を使わず野菜や豆類中心のベジカレーを提供するナタラジは、化学調味料や添加物も一切使用していない、まさに「自然派」のレストランです。

今回は、ナタラジを経営する、有限会社エス・ティー・アイの犀川真佐子(さいかわまさこ)さんにインタビュー!こだわりのメニューや菜食インド料理店を長年続けるその想いに迫りました。

ミラン・ナタラジ渋谷店の場所や詳細な情報はこちら

1980年代から続く、日本で初めての菜食インド料理店。


ナタラジは、なんと1980年代から続く、日本では初となる菜食インド料理店です。

1989年9月に、一号店となる高田馬場店をオープン。その後、1990年に荻窪店をオープンし、1998年には高田馬場店を荻窪店に全面移転します。

その後、2000年に南青山店(現在は閉店)、2002年に銀座店、2004年に長野蓼科にメラ・ナタラジと、続々とお店を増やし、今回取材に伺った「ミラン・ナタラジ渋谷店」は2015年9月にオープンしました。

お店の料理は全てベジタリアン対応。インドの慣習から一部乳製品を使用しているメニューもありますが、肉・魚などの動物性食材は一切使用していません。

「昔から、ベジタリアンや外国人の方が食事に困っていると感じていたので、ベジの人や外国人の人が来て気軽にお食事を楽しんでいただきたいと出店しました。」と犀川さん。

中でも渋谷は外国人の比率がかなり高く、いつも菜食の方を中心に賑わっています。


店内は広々。ランチタイムはビュッフェがあり、厨房の手前にはカレーやサラダなど、多くのメニューが並びます。

店員さんも外国の方が多く、本場インドでカレーを食べているような雰囲気に。

ちなみに、荻窪店はファミリーが多く、南青山は近所に住んでいる方が良く来られるそう。渋谷とはまた雰囲気が変わります。

※追記:南青山店は、現在は閉店、2018年4月に、新たに原宿表参道店がオープンしています。

カレーは常時20種類!ビーガンナンも選べます。


ナタラジは、カレーの種類がとても豊富!インドでお馴染みのカレーから、ナタラジオリジナルのものまで、常時20種類のメニューが揃っています。

取材時にいただいたのは、「きのこ パラク」。きのことホウレン草(パラク)のカレーです。

ペースト状のホウレン草は濃厚かつヘルシー、エリンギとしめじもプリッとジューシー!


一緒にいただいたナンは、ビーガン仕様。色が緑なのは、小松菜が練り込まれているからです。

「小松菜のビーガンナンです。他のナンは乳製品が入っていますが、一緒にオーダーしても緑のナンならわかりやすいですよね。

ビーガンナンは他のお店ではなかなか食べられないので、外国人の方にも喜んでいただいています。」

ナンは全て、天然酵母と国産小麦で作られています。軽くてもちもち、いくらでも食べられそう!


カレーは他にも、大豆ミートを使ったカレーや豆のカレーなど、様々なものが楽しめます。

「大豆ミートのナタラジカレーは完全グルテンフリーです。インドに同じような大豆の食べ物があったので、それを参考に作っています。

ナタラジでは、高田馬場のお店のオープン時から大豆ミートを使っています。昔から、お肉と勘違いして食べている人もいましたよ。」

日本初の菜食インド料理店でもあり、大豆ミートを使ったレストランの先駆けでもあるナタラジ。ちなみに五葷抜きにも対応しているので、どんな方でも一緒にカレーを楽しめるお店です。

「ナタラジは、ベジタリアン・ビーガンのお客様はもちろん、マクロビアンのお客様も多くいらっしゃいます。

銀座店には根菜を使った、マクロビカレーというメニューも。お店によって、少しずつメニューは変えています。」


ナタラジでは、デザートも楽しめます。渋谷店のデザートはビーガンメニューも豊富!

また、ランチはビュッフェメニューもあり、日替わりで様々なカレーが楽しめるのも魅力。野菜の仕入れ具合によって、メニューは臨機応変に変えているため、ビュッフェで新たなメニューに出会えることもあるかも?

「他にも、季節限定のメニューや、カレーをマイルドにして食べやすくした『お子様セット』も用意しています。どんな方でも美味しくカレーを食べていたけます!」

インド出身のオーナーはベジタリアン。自身も毎日食べられるような家庭料理のレストランを。


長年ベジタリアンカレーを提供し続けているナタラジですが、最初はなかなかお客様から受け入れてもらえなかったそう。

「高田馬場でお店をオープンした頃は、菜食・ベジタリアンは今以上に理解を得るのが難しい時代でした。お肉が入っていないカレーも、なかなかお客様に受け入れてもらえず。

でも、野菜だけでこんなに美味しいものを作ることができるんだよ!というのを伝えたくて、まずは一度食べてもらえるようにと、お店を続けていきました。」

そのうち、食べてみた方が徐々にファンになってくれ、ベジタリアンではない人達からも「美味しいじゃない!」と言ってもらえることが増えていきました。


犀川さんの旦那様、ナタラジのオーナーはインド人。グジャラートという、住民の半分以上がベジタリアンの地域出身で、自身ももちろんベジタリアンです。

「私は主人と結婚してからベジタリアンになりました。インドに行って主人に出会い、身体や精神に良いものを取ろうと思ったんです。

その後、日本に戻って何かやろう、となった時、食事がいかに身体を作るのに大切なものかを伝えたくて、菜食インド料理店をやることになりました。」

その頃の日本では、菜食と言うと精進料理のようなイメージを持っている人がほとんど。菜食には、もっとバラエティに富んだメニューがあるよ、というのを伝えたかったという犀川さん。

「最初は、主人と一緒に、日本に合うインド料理を考え提供していました。私もマクロビオティックを勉強し、玄米菜食などを取り入れたメニューを考案したり。

その後、インドからシェフを迎えることになり、『よそ行きではなく、毎日食べられるインドの家庭料理』というのがコンセプトになりました。」

ナタラジのカレーは、ギトギトとした脂っこさはなく、サラっと食べやすいカレーです!

オープン当初からポリシーを決して曲げず、とにかく身体に良いもの、馴染みやすい食べやすいものを提供し続けてきたナタラジ。

今では、ベジタリアンもお肉を食べる人も、多くの人が常連で通う人気店になりました。

自家農園で作った野菜を全店で使用。


ナタラジでは、2000年以降、3つの自家農園を運営しています。

作られている野菜は、全て完全無農薬。有機の肥料を使って育てられています。

「自分達が作った安全なものでお店の材料をまかないたい、と思い、農園を作りました。

山梨・長野の他に、メインの農園は、千葉県の南房総、白浜にあります。1年を通して野菜を育てやすい場所。

今では全店の野菜の半分近くを、自家農園の野菜で賄えるようになりました。今後もさらに増やしていきたいと思っています。」

自家農園以外の野菜も、できる限り安全なものにこだわっているナタラジ。カレーに合わせる玄米も有機無農薬、油も全て無添加の高級菜種油と、食材へのこだわりは徹底しています。

自家農園では、小松菜・ホウレンソウ・玉ねぎ・じゃがいもなど、あらゆる野菜を作っています。

通販やデリバリーで、より多くの人へ菜食カレーを届けたい。


ナタラジでは、2011年から通販サイトを運営しています。

「まだ片手間でやっている状況ですが、今後通販サイトはもっと大きくしていきたいと思っています。出来たてを真空パックにした製品で、遠方の方にも発送可能です。」

また、今年に入ってからは近隣のお宅へデリバリーも行っているそう。今は南青山店と荻窪店のみ。近所のリピーターも徐々に増えてきています。

「まだナタラジを知らない多くの方にも、今後広く知ってもらいたいと思っています!」

【通販サイトはこちら】
http://www.natarajshop.com/

ここまで読んで、遠方で食べに行けないと悲しんでいた方には朗報ですね。是非ご自宅でナタラジの美味しいカレーを楽しんでみてください!

ちなみに、オーナーと犀川さんご夫婦は、家でも試作を兼ねてよくカレーを作っているそう。そこから新しいメニューが生まれることも!

余談ですが、ナタラジはVegewelスタッフの懇親会でもお世話になったお店。夜にお酒を飲みながらワイワイカレーをつまむのは本当に楽しいですよ!

Vegewel特典

ここでVegewelだけの特典情報です!
「Vegewelを見た!」とオーダー時に伝えると、ディナーでお1人様2,000円以上お食事のお客様には、トゥルシーハーブティーを一杯サービス!

是非、この機会にミラン・ナタラジ渋谷店へ。

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

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食の制限に関係なく、みんなで楽しく食事を囲める環境を日本に創るために、サービスを運営しています。

日本語と英語に対応、ヘルシーなレストランが1000店以上掲載されていますので、ぜひご利用ください!

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AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。