虹のようにカラフル!晩夏に食べたい「冷やさない中華」の作り方

さすがの暑さも、少しずつ落ち着いてきた今日この頃ですね。

皆さん、夏の風物詩・冷やし中華は存分に楽しみましたでしょうか? 「いやいやもっと楽しみたい」、「まだ全然食べていない!」という方も大丈夫です。

冷やし中華の具といえば、細切りにした錦糸卵やハム、キュウリなどが代表的なところかなと思いますが、ベジタリアンだとどうしても具が寂しくなりがち…。諦めていた方もいらっしゃるのでは?

でも、もう心配ありません!コクがありつつもさっぱりした中華ダレと相性のいい具材は、植物性の食材だけでもたくさんあります。

色とりどりの野菜を彩りよく麺の上に並べれば、まるで青空にかかる虹のようにカラフル!

食欲が湧くのはもちろん、栄養補給もバッチリです。抗酸化作用にも優れたビタミン・ミネラルが豊富な野菜や海草を、麺と一緒にタレに絡めて、つるっと美味しくいただきましょう。

もう身体は少しずつ秋を迎える準備をしているので、清涼感はありながら、食べても冷えない工夫を随所に凝らしてみました。

晩夏にこそ食べたい、冷やし中華ならぬ「冷やさない中華」の作り方、ご紹介します。

材料(2人分)


■具材

  • ミニトマト 12個
  • 人参(千切り) 1本
  • かぼちゃ(くし切り) 1/4個
  • とうもろこし(蒸して実をはずす) 1本
  • キュウリ(千切り) 2本
  • 青じそ(千切り) 20枚
  • 紫玉ねぎ(さいの目切り) 1個
  • なす(縦にくし切り) 1本
  • わかめ(水で戻す) ひとつかみ
  • 洗い白ごま(炒る) 適量

■中華麺 2玉

■タレ

  • 昆布椎茸だし 200cc
  • 醤油 大さじ6
  • 米酢 大さじ5
  • メープルシロップ 大さじ3と1/2
  • 梅酢 小さじ1
  • ごま油 小さじ1

作り方

① タレは、ボウルですべての材料を混ぜ合わせる。

② トッピングを準備する。ミニトマトは半分にカットし、塩麹大さじ1(分量外)に漬ける。人参は塩を少々ふり、蒸し煮する。

かぼちゃとなすは塩を少々ふり、フライパンに薄く油をしき、ほどよい焦げ目がつくまで焼く。キュウリは、塩少々でもむ。紫玉ねぎは、梅酢大さじ2(分量外)に漬ける。わかめは、水気を切り食べやすい大きさに切る。

③ 麺は、袋の表示通りに茹でる。流水で麺を洗い、水気を切る。器に麺をのせ、タレをかけ、具材を彩りよくトッピングする。炒った白ごまをふる。

盛り付けは、虹のように放物線状でも、中心から外に向かって放射状でも!

グラデーションにするか、異なる色を隣り合わせにすると綺麗に仕上がります。

ガラスやブルーの器に盛り付けると、なんとも涼しげです。

タンパク質も補給したいときには、テンペの照り焼きなどを乗せても。この日のトッピングは、ごぼうのゆず醤油漬け、いんげん、大根おろしなど。他にも、もやしや糸寒天、カリッと焼いた油揚げ…本当になんでも合います!

途中で練りごまを「ちょい足し」すると、コッテリしたごまだれ風になり、また一味変わって美味しいです。

トロッとして濃度が濃くなるので、麺への絡みもよくなります。カラシのちょい足しも、アクセントになっていいですね。

身体を冷やさないポイント

① 麺は氷でしめず、タレも常温で。

内臓が冷えていると、秋口に体調を崩しがち。そろそろ冷たいものは控えるようにしましょう。意外と、多少温かくても美味しいです。

② 生野菜はそのままではなく、漬けるor塩でもむ。

夏野菜は身体を冷やす陰性▼の作用が強いですが、塩分と合わせることで緩和されます。ミニトマトの塩麹漬けと紫玉ねぎの梅酢漬けは、ジップロックなどに入れておくと数日保存でき、彩りに重宝します。

③ 夏野菜だけでなく、身体を温める陽性▲の野菜も取り入れる。

夏から秋への移行期間は、人参やかぼちゃなど、根菜や丸い野菜も取り入れていきましょう。加熱調理の割合も、少しずつ増やしていくといいですね。

中華ダレの活用法

この分量だとタレが多めになっていますので、ドレッシング代わりや漬け物のタレ、甘酢炒めの味付けなどに活用してみてください。

生春巻きのタレにもよく合います。これは、練りごまを濃いめに溶いたもの。

余った具材とタレを全部混ぜ合わせて、もしボリュームが足りなければ春雨などを足して、具沢山サラダにするのもおすすめ!

ちなみにタレの分量が多めなのは、個人的に、あえてたくさん作って色々活用するのが好きなためです。笑

余らせたくない場合は、2/3程度の量でいいかと思います。

麺について

小麦アレルギーの方やグルテンフリーを心がけている方は、米粉の麺や玄米麺などで作ってみてください。

また家に中華麺がないときは、熱湯に大さじ1程度の重曹を入れて、パスタを約2分長めに茹でると、あたかも中華麺のような風味とコシが生まれます。

泡立つので、吹きこぼれないよう注意が必要ですが、実験のようで面白いのでぜひお試しください。

さいごに


「冷やさない中華」といえども、ひと思いにするっとすすれば、まぎれもない夏の味!

ずっと続くかに思われた暑さも徐々に落ち着き、振り返ればあっという間ですね。

過ぎゆく夏をもう少し楽しみつつ、秋への身体の準備をしたいものです。

この季節ならではの味覚をしっかり味わい、未練を残すことなく(笑)、元気に次の季節を迎えましょう!

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大国 沙織|Saori Ohkuni

大国 沙織|Saori Ohkuni

平成元年生まれのフリーライター、ヴィーガン料理家。
約15年前から、マクロビオティック、菜食中心のライフスタイルを送る。
京都で学生時代を過ごし、東京で雑誌の編集を経て、自然豊かな千葉県鴨川市にUターン。
四季折々の野の草や、色鮮やかな野菜たちと戯れることが喜び。
あちこち住んだからこそ感じる田舎暮らしの魅力、サスティナブルな旅の楽しみ方も発信中。

正食クッキングスクール師範科コース修了
インナービューティープランナー®

運営ブログ「おいしい人生のつくりかた」:http://delicious-life.com/