東京オリンピックまでに、自然栽培と食のバリアフリーで日本を健康にする食事を!ALL ATHLETE DREAM DINNER(オールアスリートドリームディナー)【自然栽培パーティ・八芳園】
更新日:2019/02/02 公開日:2018/01/18
11月30日に八芳園(はっぽうえん)で行われた、ALL ATHLETE DREAM DINNER(オールアスリートドリームディナー)。
300人もの人が集まったこのイベントは、オリンピックに向けて頑張っているトップアスリートを招き、食の制限に対応するビーガンメニューを含んだ夢のディナーを頂くものです。
食材は全国から集まった自然栽培の野菜や果物を使用しています。
オリンピックに向け日本の食への対応が急ピッチで進められる中、新しい日本への一つの道しるべとなったイベントの模様をお伝えします。
八芳園の取材記事はこちら
私たち八芳園の新スタンダードは自然栽培と食のバリアフリー!歴史ある式場が新しい食の道へ「八芳園」
会場となる八芳園では、日頃から世界各国のゲストを招いたパーティ・学会などのイベントが行われています。
八芳園のおもてなしが世界のゲストから高い評価を受けている理由の一つに、ベジタリアン・ビーガン・ハラル・コーシャなど文化・宗教上などの食の制限に柔軟に対応できることがあります。
さらに、今年レストラン(アニバーサリーガーデン)をリニューアルオープン。自然栽培の食材を使う、7大アレルゲン不使用メニューを採用したこともあり今回のイベント会場に選ばれました。
アニバーサリーガーデンの取材記事はこちら
≪前編≫人生の記念日を何度も過ごしてもらうために、お客様の健康を支えたい。オーガニックライフレストランANNIVERSARY GARDENで極上の自然栽培食材を使った7大アレルゲンフリーメニューを。
≪後編≫未来につながる幸せを食を通して届けたい。オーガニックライフレストランANNIVERSARY GARDEN極上の自然栽培食材を使った7大アレルゲンフリーメニューを。
2019年のラグビーワールドカップの前夜祭としての自然栽培のメニューによるイベントも予定されているそうです。
今回のイベントのテーマは「子供も大人も、健常者も障がい者も、農家も、シェフも挑戦し続ける全ての人がアスリート」。そして、「2020年日本を健康にする」ということです。
会場には厚生労働大臣 塩崎恭久氏をはじめ、浦和レッズの司令塔・柏木選手や、2018年平昌パラリンピック選手団長大日方邦子氏など多くの人が駆けつけました。
2020年に東京で開催されるオリンピック。世界中から多くの観光客が来日します。
多くのイスラム教徒やベジタリアン・ビーガンの方が来ることが予想されますが、日本でスムーズに対応できる飲食店・観光宿泊施設が十分にあるとはいえません。
また、海外では日本よりも食品添加物や遺伝子組換食品に対し規制が厳しいところが多く、日本での食事を心配する声も既に聞こえてきています。
そうした海外の方に気持ちよく過ごしていただくこと。同時に自然栽培の食材を食べて日本人、そして日本が健康になってほしいという思いがこのイベントには込められています。
動物性食材に関しても、今回はアニマルウェルフェアのお肉が使われていました。
☆アニマルウェルフェアとは…家畜の誕生から死の瞬間まで、痛み・苦痛を減らしQOLを高めるために、飼育環境が快適であるよう配慮し、病気やストレスを減らすこと、またはその考え。
世界で初めて無農薬・無施肥のリンゴの栽培に成功し、自然栽培の普及に努める木村秋則(きむらあきのり)さん。(写真右から2番目)
「世界への発信となる日ではないかと思います。世界に通用する作物を作り、自然栽培で食材に付加価値がつき生産する地域の活性化になってほしいと思っています。」
サッカー元日本代表の高原 直泰(たかはらなおひろ)氏(写真右から3番目)今は自ら立ち上げた沖縄SV(エスファウ)の代表兼選手です。
食とスポーツのつながりを強めようと活躍されていて、地元の障がい者施設などとも協力して、農業をチームの収益に役立てるチャレンジを始めています。
「日本の選手のセカンドキャリアとして、農業に取り組もうと地域のコミュニティと活動しています。
スポーツと食は切り離せないところなので、選手達自身にも農作業を通してその食の価値を知ってもらいたい」とおっしゃっていました。
今回、自然栽培食材のフルコースに腕をふるってくださったシェフは、
「世界のミクニ」こと、オテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフの三國 清三(みくにきよみ)氏。
自然栽培料理の第一人者、弘前にあるレストラン山崎オーナーシェフの山﨑 隆(やまざきたかし)氏。
八芳園の調理長 古山 哲(ふるやまさとし)氏。
NPO法人 国境なき料理団 代表理事 本道 佳子(ほんどうよしこ)先生です。
フルコースは全部で10品。豪華すぎるシェフたちのお料理に心が踊ります。
世界で活躍されるシェフ陣が勢ぞろいです!
素敵な笑顔の国境なき料理団 代表理事で和ビーガンシェフの本道 佳子先生(写真中央)のインタビューはこちらから。
【本道佳子さんインタビュー】食を通して世界を平和に!野菜料理の素晴らしさを伝えるために走り続ける「和ビーガン」シェフの熱い想いとは?
本道 佳子先生による「秋の実りと大地のサラダ ポン酢のジュレ」
スターフルーツが見た目にも可愛らしいです。柿やシルクスイート、牛蒡といった旬の食材のそのものの味を大事にした一品です。
オテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフの三國 清三氏。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会顧問を務めています。木村秋則さんとは30年来のお付き合いなのだとか。
「協会では選手達のドーピングを防ぐために、自然栽培の料理を食べて体を作ってもらおうということがあります。自然栽培の食材は2020年に出していかなければならないものだと思っています。」
イベントではアスリートによるトークショーも行われました。
(写真右から)パラバドミントン日本代表豊田まみ子(とよたまみこ)選手、ブラインドサッカーブエンカンビオ横浜 代表 落合 啓士(おちあいひろし)選手、ボッチャ藤井金太郎(ふじいきんたろう)選手
アスリートとして活躍できる人生の時間を出来るだけ長くしたい。そのために普段から添加物の少ない食材を選ぶというように健康的な食事に気をつけているという言葉に健康・食事の大事さを改めて感じました。
会場では自然栽培で作った農産物のマルシェも行われていました。
マルシェを開催し、このイベントの主催である自然栽培パーティの代表理事佐伯 康人(さえきやすと)さん(写真左)
「障がい者も楽しく暮らせる地域づくり」が大切だということから、障がい者福祉の仕事を始めたのが「農福連携自然栽培パーティ」のスタートです。
今年、環境省グットライフアワードでグランプリにあたる環境大臣賞最優秀賞を受賞しました。
「農福連携」とは、障がい者が農業に取り組む活動です。農業の担い手不足や障がい者の仕事不足、地域の課題解決方法として注目されています。
会場にいらしていた、自然栽培の作物を日本最大級の規模で扱うサン・スマイル松浦智紀(まつうらとものり)さん(写真右)も農福連携に力を入れている1人です。
大阪で自然栽培の普及に努める木下貴晴さん(写真左)と、この日も日本の農業についてお話していました。
松浦さんは自然栽培パーティの理事として、現在約80団体の福祉施設、1,000人以上の障害を持った方に、自然栽培の農業・流通・販売のアドバイス・サポートをしています。
生産者が減り続ける日本の農業が盛り上がるために、障害を持った方の力を借りられないかと、自然栽培パーティは活動しています。
今回のディナーショーで、お料理の美味しさへの感動だけでなく、参加された方それぞれが感じたことは大きかったのではないでしょうか。
国としての食によるおもてなしの強化、食による健康、地域活性、農業・福祉の担い手問題などなど、まさに日本が抱える問題に対してアプローチする内容でした。
オリンピックという一大イベントを通して、また新しい日本に生まれ変わることができる希望が見えた一日となりました。
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食の制限に関係なく、みんなで楽しく食事を囲める環境を日本に創るために、サービスを運営しています。
日本語と英語に対応、ヘルシーなレストランが1000店以上掲載されていますので、ぜひご利用ください!
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