プラントベースミート(代替肉)とは?日本で販売中の商品も紹介!
近年、プラントベースミート(代替肉)に注目が集まっています。プラントベースミートとは植物性の原料を使って作る代替肉のことです。
普段食べているお肉をプラントベースミートに置き換えることで、食糧不足の問題や、環境問題に大きく貢献することができます。
日本では広がり始めたばかりですが、海外では欧米諸国を中心として、環境や健康への意識が高い国々に深く浸透しています。
今回は、そんなプラントベースミート(代替肉)が注目されている理由や、おすすめの商品について解説します。是非ご一読ください。
目次/Contents
プラントベースミート(代替肉)とは?代表的な種類や味などを詳しく紹介!
プラントベースミートは植物から作る代替肉のこと
「プラントベースミート」は、植物から作る代替肉のことです。
「オルタナティブミート」や「フェイクミート」、「ベジミート」という名前もプラントベースミートと同じものを指します。
主な原料としては、欧米ではメインでえんどう豆を使用していますが、日本では大豆を使うことが一般的です。
現在日本では、オーサワジャパン、日本ハム、伊藤ハムと言った食品企業においてプラントベースミートの販売がスタートしています。
混同されやすいですが、「培養肉」とプラントベースミートは別物です。
培養肉は、動物の細胞を人工的に培養して作る肉のことです。
プラントベースミートは植物を原料としているため、培養肉はプラントベースミートに含まれません。
プラントベースミートは主に3種類に分けられる
プラントベースミートは、原料によって以下の3種に分類できます。
・大豆ミート
・グルテンミート
・えんどう豆ミート
大豆ミートは、大豆たんぱくを原料とした疑似のお肉のことで、日本で主流となっているプラントベースミートです。
ミンチ状のものや、薄切り肉、ブロック肉などが販売されているので、料理に合わせて使い分けができます。
グルテンミートは、小麦たんぱくを使用するプラントベースミートです。日本では缶詰や瓶詰の商品を買うことができます。
えんどう豆ミートは、えんどう豆たんぱくを原料として作られたプラントベースミートです。
アメリカやヨーロッパの企業では一般的にえんどう豆ミートが販売されています。大豆や小麦のものと比較して、味のクセも少なくアレルギーのリスクも低いのが特徴です。
また、商品のタイプとしては、乾燥タイプ、レトルトタイプ、冷凍タイプなどがあります。
プラントベースミートが世界で注目を集める3つの理由
プラントベースミートが現在世界的に注目されている背景には、以下のような理由があります。
・環境問題の解決につながる
・食料不足の解消につながる
・食事の幅を広げられる
環境問題の解決につながる
現在、世界中で環境問題に対して積極的な取り組みが行われています。
その一つとして、畜産肉の代わりにプラントベースミートを選択することも、環境問題に貢献できるアクションであると考えることができます。
畜産肉を生産する工程では、家畜の排せつ物による水質汚染や、温室効果ガスによる地球温暖化が問題視されています。
しかし、畜産肉をプラントベースミートにおきかえることで、畜産が抱える問題を解決することができます。
食料不足の解消につながる
環境問題と同時に考えていかなければならないのが、人口増加にともなう食料不足の問題です。
日本の人口は減少傾向にありますが、世界的に見れば2050年には人口が96億人にまで達すると言われています。
今後、人口の増加によって需要が増加すると予測されるたんぱく質を、動物性たんぱく質だけで賄うことは難しいとされています。
そこで、植物性たんぱくを取り入れることによって食糧不足の問題の一部が改善されることが期待されています。
食事の幅を広げられる
畜産のお肉が大好きだという方々がいる一方で、アレルギーがあったり宗教的事情でお肉を食べることができないという方々もいます。
プラントベースミートはそのような方々も食べることができるので、食を豊かにする選択肢としても注目されています。
プラントベースミートは日本で流行る?日本の現状を紹介!
日本においてもプラントベースミートには大きな期待が寄せられていますが、現状では以下のような問題点があります。
・プラントベースミートの認知度が低い
・プラントベースミートを取り扱う店舗や企業が少ない
・畜産肉よりもプラントベースミートは値段が高い
プラントベースミートの認知度が低い
日本ではまだプラントベースミートがそれほど認知されていません。
アメリカでは、コロナウイルスの猛威の影響で精肉工場の営業が停止し、プラントベースミートの売上が2.64倍まで増えたというニュースが話題になりました。
日本でも、年々上がっていた牛肉の推定出周り量がコロナウイルスによって4.7%低下したというニュースが出ましたが、プラントベースミートにつながる内容は取り上げられていませんでした。
日本ではヴィーガンやベジタリアンがまだまだ少数派ということもあり、プラントベースミートの普及には認知度を高めていく必要があります。
プラントベースミートを取り扱う店舗や企業が少ない
まだ日本ではプラントベースミートを買おうと思っても、入手しづらいという問題があります。
プラントベースミートを取り扱っている企業が少ないので、市場に出回る頻度が少ないのが現状です。
それでも最近は、大きめのスーパーマーケットにはおいてあることが多く、商品数も少しずつ増えています。
身近なスーパーでも販売されているか、ぜひ確認してみてください。ネット通販でも購入できます。
畜産肉よりもプラントベースミートは値段が高い
市場にあまり出回っていないため、価格が高いという問題も出てきます。
生産量が増えれば増えるほど、生産が効率的になり値段を下げることができます。
現状では、認知や需要があまりないので店舗の取り扱いも少なく、生産量が少なく値段が上がってしまうという状況になっています。
日本で販売中のプラントベースミートで作られている食品を紹介!
プラントベースミートのことをまだ知らないという方々のため、購入しやすい商品をご紹介します。
IKEA『ヴェルドスクロック』
引用:IKEAオンラインストア
IKEAの『ヴェルドスクロック』は自由に形を成形できるためできるため、プラントベースバーガーや、プラントベースのミートボールなどを作るときに便利です。
えんどう豆由来タンパク質から作られていますが、味はお肉そっくりになっています。
マルコメ『ダイズラボ 大豆のお肉ミンチ 乾燥タイプ』
引用:マルコメ
マルコメ『ダイズラボ 大豆のお肉ミンチ 乾燥タイプ』は、ミンチタイプの大豆ミートです。
栄養満点の大豆を原料として、加圧加熱&高温乾燥で作っています。お肉の代わりとしてハンバーグや麻婆茄子、ミートソースなど、いろいろな料理に使うことができます。
密閉チャック付きなので、必要な量だけ使って残りはそのまま保管が可能です。
また、乾燥タイプなので長期保管でき、災害時の非常用保存食としてもストックしておきたい食品です。
プラントベースミートは日本でどれくらい広まっている?
Vegewelが2023年1月に実施した「日本のベジタリアン・ヴィーガン・フレキシタリアン人口調査」によれば、過去1年以内に大豆ミートを食べた経験がある人は17.5%、その他の植物性代替肉3.1%となりました。
日本でも様々な植物性の代替肉が広まってきていますが、その中でも大豆ミートが圧倒的なシェアを持っていると言えるでしょう。
プラントベースミートを試してみよう
今回はプラントベースミートについて解説しました。
プラントベースミートは、植物由来のお肉で、お肉の代わりとして生活に取り入れることで環境保護にも大きく貢献できます。
畜産肉よりも保存性に優れ、慣れれば気軽に調理できるので、ヴィーガンやベジタリアンの方でなくても常備しておくととても便利です。
まずは一度、身近で手に入るプラントベースミートを試してみてください。
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