marukome×Vegewel×TOSCANA「ビーガンイタリアンコンテスト」受賞者インタビュー

マルコメとVegewelで昨年から開催している「ビーガンレシピコンテスト」。

第二弾は、ナチュラル系イタリアンレストラン「TOSCANA(トスカーナ)」とタッグを組み、「ビーガンイタリアン」というテーマで開催しました。

コンテストの結果は1月上旬に発表しましたが、皆さんご覧頂けましたか?どれも彩り良く、食べてみたいものばかり!

受賞作品の発表ページはこちら
https://www.marukome.co.jp/news/topics/detail/20190108/

今回、Vegewelでは受賞者の皆さんへ喜びの声をインタビュー。気になるレシピ内容と合わせてご紹介していきます。

グランプリと準グランプリの3作品は、実際にTOSCANAでメニュー販売中です!

※販売期間はメニューによって異なります。各メニューの販売期間や、販売店等は記事の最後をご覧ください。

【レシピ部門グランプリ:リト 史織さん】大好きな甘酒を使って、優しく美味しいビーガン料理を手軽に。


リト史織さんは、大学卒業後、現エコール辻東京 辻日本料理マスターカレッジにて本格的な会席料理、専門料理などを学びました。

その後、料理店・洋菓子店勤務を経て2人の娘さんをご出産。家族の食事をビーガンへシフトします。

マクロビオティックやグルテンフリー・ローフードなど、食と健康について学んでいき、産後のアレルギーを改善したそうです。

今回レシピコンテストに応募した理由は?

「今回は、ビーガンであり、大好きな甘酒を使えるということで応募しました。

甘酒は誰もが安心して楽しめる飲みものであるだけでなく、料理に優しいコクと甘みを加えてくれる最高の調味料でもあります。

日本が誇る糀の力を活かすことで、もっと簡単に、もっと優しい、もっとおいしいビーガン料理を手軽に作っていただきたいという想いを込めて応募しました。」

日々の食事で大切にしていることは、カラダへの優しさ、素材のおいしさ、調理の手軽さ、そして楽しさというリトさん。


見事グランプリを受賞したレシピは、「旬の野菜 糀甘酒チーズディップ & 糀甘酒きのこディップ」。

レシピのポイントは?

「今回は甘酒の優しい甘みとコクを一番活かせるように、入れるものは最小限にしました。

精製された砂糖の甘さの代わりに自然の甘酒を使ったことで、カラダに優しいものになりました。

『糀甘酒チーズディップ』は、ナッツに発酵させた甘酒を合わせることでチーズ風に。『糀甘酒きのこディップ』には、甘酒ときのこのダブルの旨みを加えて、食感も楽しめるディップにしました。

忙しい人にも手軽に作っていただけるように、全て混ぜるだけ、そして日持ちがするというところにもこだわりました。」

混ぜるだけの簡単レシピは、忙しい方にも料理がちょっぴり苦手な方にも嬉しいですね!

受賞作品のレシピはこちら
https://www.marukome.co.jp/recipe/detail/koji_652/


リトさんは現在、杉並区の自宅サロンで「生米パン講座」「生米スイーツ講座」及び各種ローフード講座を開催しています。


「米粉ではなく、生のお米からパンを焼くという発想は、私の軸である素材を活かす、できるだけカラダに優しいものを作るというところからきました。

すべての人に食べていただきたい、米そのもののおいしさがダイレクトに伝わってくる生米パン。栄養があるからこその酸化が気になる玄米も、生米を使うことでより優しくおいしいものになります。

また、雑穀・豆・ナッツ・種子を混ぜたり、野菜を混ぜることで違った食感も楽しめます。」

アレルギーを持っている人へ、心を込めて育てたお米でパンを焼きたい農家さんへ、パンに適した米粉が手に入らない海外へ、生米パンで笑顔をつないでいきたいというリトさん。

レッスンは英語での実施も可能だそう。クシマクロビオティックインストラクター、米粉マイスターインストラクターなど、様々な資格を持つリトさんから、お米そのものの素晴らしさを学べるレッスンです。

SHIORI’S VEGAN PANTRY
https://vegan-pantry.com/

【レシピ部門準グランプリ:Mooさん】ビーガンスイーツをもっと身近に、気軽に楽しんでほしい。


子供の頃から持病があり、食べるものには気をつけてきたというMooさん。

歳を取るにつれ体調に波が出てきたこともあり、食事制限が出ていない時でも動物性たんぱく質は控え、ベジ料理を中心としたものを心掛けているそうです。

2017年には、娘さんの体調不良改善を目的に、ローフードを学び始め、ローフードマイスターの資格を取得しました。

Mooさんは、今回のレシピコンテストへ、ある想いがあって応募されました。

「ロースイーツ教室を開いていることもあり、もっとビーガン対応のスイーツを身近に、そして気軽に作ってもらえたらいいなと思い応募させて頂きました。

ビーガンスイーツや身体に良いスイーツは、美味しくないというイメージが強く、いくら健康に良いからといって、わざわざ手をかけて作るのは面倒だというお声をよく聞きます。

こういったコンテストに自分がチャレンジすることで、美味しいビーガンスイーツを知ってもらうきっかけになります。自分の周りからベジ料理、ビーガンスイーツが少しずつ広まっていったら良いなと思っています。」


今回準グランプリを受賞したレシピは、「イタリアンデザート『ボネ風』」。

Mooさんは、食べやすく、簡単に作れることを意識して、レシピ作りをしたそうです。

「甘酒は身体に良く、スイーツに使うとコクとまろやかさが出ます。しかし、人によってはクセがあり飲みにくいとも聞きます。

そんな方や、お子様でも食べやすいように、バナナとカカオパウダーを使ってイタリアンデザートのボネと呼ばれるチョコプリン風にしました。

作り方も工程を少なくシンプルにし、初めてでも作ってみたいと思ってもらえるようにしています。」

甘酒の優しい甘さを活かし、かつ、誰でも食べやすいようにと工夫されたスイーツです。

受賞作品のレシピはこちら
https://www.marukome.co.jp/recipe/detail/koji_651/


現在は、スイーツを通して食生活を見直すきっかけになって欲しいと思い、多摩市の自宅でローフードとロースイーツの教室を開いているというMooさん。


今後は、ロースイーツだけではなく、グルテンフリー・ビーガン対応のスイーツレッスンも増やしていきたいそう。

「ビーガンの方だけではなく、乳製品や小麦粉にアレルギーのある方、小さなお子様をお持ちのお母さんが、安心して身体に良いお菓子を作れるお手伝いをできればと思っています。」

どんな方にも、美味しく安心して食べられるスイーツを!今回のレシピにも、そんなMooさんの想いが込められています。

【レシピ部門準グランプリ:渡部 駿さん】現在進行形のイタリアンを、ビーガンで表現。


国際調理製菓専門学校で2年間料理を学び、卒業後は山形県鶴岡市のアル・ケッチァーノに就職、約4年間オーナーシェフの奥田政行氏から沢山の事を学んだという渡部さん。

2015年からの約1年半はミラノにあるミシュラン一つ星のビーガン・ベジタリアンレストラン「Joia (ジョイア)」で、植物性食材で作るイタリア料理を学びました。

2018年2月からは、イタリアのモデナにある三つ星レストランのオーナーシェフ、Massimo Bottura (マッシモ ボットゥーラ)氏のもとで北イタリアの伝統料理や食文化について学びながら働いています。

渡部さんは、働く先々で、植物性食材の魅力を感じてきました。

「植物性の食材だけで創り出す美味しさと、色彩豊かなイタリア料理の作り方を学ぶにつれ、ビーガン料理は人種・宗教・アトピーや病気などで食事に制限をかかえる人々も、安心して一緒に食卓を囲むことが出来ると感じました。」

今回のレシピコンテストへの応募は、大豆ミート製品への興味も理由の一つです。

「以前から大豆ミートの製品に興味があり、ビーガンで美味しくボリューム感がある料理を作れないかと考えていました。

今回は本格イタリア料理というテーマでしたので、自分が今学んでいる事を活かしてレシピを考えてみようと思い応募させて頂きました。」


準グランプリを受賞した渡部さんのレシピは、「かぼちゃのニョッキ サルシッチャ風トマトソース ローズマリーの香り」です。

「今回のレシピで意識したポイントは、『今現在イタリアで食べられている伝統料理であること』です。

Emilia Romagna州で日常的に食べられている『Gnocchi di zucca con salsiccia(ニョッキ ディ ズッカ コン サルシッチャ)』という料理をベースに、植物性食品だけでも美味しく食べられるよう、マルコメさんの大豆ミート(ミンチタイプ)とオーガニック味噌パウダーを使わせていただきました。

このレシピは多少時間がかかってしまいますが、あえて工程は省かずに丁寧に作らせていただきました。お休みの日でお時間がある時に、親子で、ご家族で作っていただけたら嬉しいです。」

時間をかけて、丁寧に。イタリアで食べられている味を、是非お家でも再現してみてください。

受賞作品のレシピはこちら
https://www.marukome.co.jp/recipe/detail/daizu_168/


「私は現在、Bottura氏の元で働いていますが、彼はレストランでの仕事だけでなく、フードロスの問題や貧困問題についても積極に取り組んでいます。

彼はオリンピック選手村や万博会場などのイベントやスーパーマーケットなどで余ってしまった食材を使い、ホームレスの人達に無料で食事を提供する『Refettorio』という活動をしています。

世界的に著名な料理人がこうした社会問題に取り組んでいることに衝撃を受けるとともに、私はとても感銘を受け、料理人としての可能性や使命を深く考えるようになりました。」という渡部さん。


渡部さんは現在、日本に一時帰国した際、医療関連施設や福祉施設で料理を作っているそうです。

「星付きのレストランで腕を磨くことや、イタリアの伝統料理を極めることも勿論大事です。

しかし、それと同時に、アトピーに苦しむ方、病気で食事制限が必要な方でも安心して美味しく食事ができ、尚且つ病気の改善にも繋がる、そんな料理を作れたらと思っています。」

食を通じて、健康で心豊かに過ごせる社会を作っていきたいという渡部さん。今後のご活躍に注目です!

【インスタ部門グランプリ:美料理研究家Remeさん】簡単だけど、おもてなしにも使えるビーガンイタリアン。


飲食店を9年間経営後、自身の体調の変化を感じてローフードプロデューサーや野菜ソムリエの資格を取得したというRemeさん。

その後は都内で料理教室を主宰。ケンハラクマ先生とのヨガと食のイベントや、モデルの田中マヤさんとのランチトークイベントで、ビーガンフードを提供した実績もあるそう。

今回のレシピコンテストに応募した理由は?

「ローフードやプラントベースなどのビーガン料理を研究し、普段から楽しみ、料理教室の開催をしているので、ビーガン料理を広めるキッカケになればと思い応募しました。」


インスタ部門でグランプリに輝いた画像がこちら。まさにインスタ映えする作品ですね!

「マルコメさんの商品を使って、簡単だけど、見栄えが良くおもてなしも出来るような美味しいビーガンイタリアンのレシピを考えました。」とRemeさん。

確かに、自宅でのパーティーにも活躍しそうなお料理ですね。食欲をそそるビジュアルもGOODです。


Remeさんは、西新宿近辺にて、「美味しく食べてきれいになる」をテーマに、ローフード・ロースイーツや、kombucha・お味噌など発酵食品を使った料理教室を主宰しています。

他にも活動は多岐に渡るそう。

「不定期ですが、モデルの田中マヤさんと私のビーガン料理を食べて、美容や健康をテーマにトークイベントを開催しています!また、レシピ開発、webサイト【YOGA HACK】のレシピ執筆、Nadia Artist、食品関係アンバサダーなど、様々な活動を行っています。」

美容と健康、日々の食生活は切っても切り離せない関係。女性の皆さんには特に、永遠のテーマではないでしょうか?

Reme’s MeaL
https://www.remesmeal.com/

ご応募いただいたみなさん、ありがとうございました!そして、受賞者の皆さん、改めておめでとうございます!

レシピはどれもお家で作れるものばかり。是非、おうちイタリアン!チャレンジしてみてくださいね。

また、今回は受賞作品をプロの手でメニュー化も。

レシピ部門グランプリ「旬の野菜 糀甘酒チーズディップ & 糀甘酒きのこディップ」
レシピ部門 準グランプリ「イタリアンデザート『ボネ風』」・「かぼちゃのニョッキ サルシッチャ風トマトソース ローズマリーの香り」

以上3作品は、以下のTOSCANA店舗で期間限定販売!

期間:2019年1月15日(火)~ 2月14日(木)
販売店:トスカーナ(代々木店・ 吉祥寺店・ 神谷町店・大手町フィナンシャルシティ店・シァル鶴見店)、クアトロクオーリ相模大野店、トリッパイオ アトレ浦和店
各店舗の詳細:https://toscana-pasta.jp/
※「かぼちゃのニョッキ サルシッチャ風トマトソース ローズマリーの香り」は、1月31日で販売終了しました。

お近くの方は、是非、お店で受賞作品を楽しんでみてくださいね。

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Vegewelは、ベジタリアン・オーガニック・グルテンフリーなど、あなたの食のライフスタイルに合わせてレストランを検索できるWebサイトです。

食の制限に関係なく、みんなで楽しく食事を囲める環境を日本に創るために、サービスを運営しています。

日本語と英語に対応、ヘルシーなレストランが1000店以上掲載されていますので、ぜひご利用ください!

Vegewel編集部

Vegewel編集部

日本初のプラントベース・ポータルサイトVegewelの編集部です!Vegewelはプラントベース(植物性/ヴィーガン)の情報に特化したWebサービスで、2016年10月から運営しています。観光庁発行の「飲食事業者等におけるベジタリアン・ヴィーガン対応ガイド」では日本サービスとして唯一掲載され、飲食店に対して登録が推奨されています。