ニューヨークのヘルシーフードは今。桜本リエコ先生スペシャルレッスンレポ【後編】

更新日:2019/02/01 公開日:2017/08/02

ニューヨークで活躍され、ビーガンチーズのレッスンも大好評だった桜本リエコ先生。

そもそも先生がなぜビーガンの料理を作り始めたのか、ニューヨークから見た日本の食、ニューヨークの最新の食事情と共にインタビューしました!

ビーガンなのにチーズ!ニューヨークで活躍、桜本リエコ先生スペシャルレッスンレポ【前編】

子供の未来のために思いをカタチに

もともと日本でビジネスマナーなどを教える仕事をしていた桜本先生。お子さんにいいものを食べさせたい、と思ったのが食事に対して関心を持つようになったきっかけでした。


ところが!いくら家で気をつけていても、、

「子供が学校で水色のゼリーを覚えてくるんです」と、とほほ、と思ってしまう日々もあったとか。

「自分だけではなく、周りの人達の意識を変えることが大事なのかも」と感じた先生は、アクションを起こし食育の地域ボランティアサークルを立ち上げました。

食育の講師を呼んでみんなで学ぶと同時に、ご自身もNGI(ナチュラルグルメインスティチュート)で学び、ヘルスコーチの資格も取るなどどんどん学ばれたそうです。

お話をしているととても柔らかい方なのですが、そのイメージからは想像できない、「思いを行動に移す実行力」に満ち溢れた方です。

ニューヨークでヘルシーな生活を求める方はビーガンの方も多く、自然とビーガン料理を取り入れるようになったと語ってくれました。

気になる!ニューヨークの食トレンドは今


こちらのクッキーは今夏開催されたグルテンフリーレッスンの一品。

日本でここまで流行する前から、いち早くグルテンフリーのレッスンを開いていた桜本先生。当時日本で開催した時は、「よくわからないけど体にいい食事みたいだよ?」と捉えている方が多かったそう。

「今ニューヨークではビーガン、グルテンフリーの食事は定番ですね。更に糖質オフ・カットがそこに加わります。」

ニューヨークでビーガン専門のパーソナルシェフもしている先生ですが、リクエストの中には「ビーガン、グルテンフリーで糖質カットのスイーツが食べたい」というものもあるそうで。

「とにかく何か食後に食べたいんでしょうね。どうしよう?と思ったけどアボカドのチョコムースを作りました」と当時を思い出して苦笑する先生。健康な食生活の中でも何かスイーツが食べたいとという思いは万国共通でしょうか。

そして、今のニューヨークの食のトレンドは「和食」!

天ぷらを目の前で揚げる店も増えてきたそう。発酵食品に対しても関心が高まり、味噌や酒粕も現地で買えるそうです。


ヘルスコーチとして活躍される先生ですが、日本の方にとっては戸惑うこともあるようで、、

「今まで体にいいと言われていたものが、ある日1日でひっくり返されることもあるんです」との声も。

情報が多く、判断も難しい世界で健康な体に向かっていくための先生からのアドバイスは

「Listen to your body!」

偏り過ぎず、その時々で自分にあったものを食べることが大事なんですね。

ニューヨークからみた日本の食

ユダヤ教のコーシャ、イスラム教のハラールなど多様な文化に対応するニューヨークを見ていると、やはり日本にももっと柔軟に対応してほしいと感じる場面もある一方、先生には日本の食に対して別の思いが生まれてきました。

「海外の流行も取り入れて行きたいんだけど、やればやるほど日本食、そして日本の良さがわかってくるんですね。日本の方達にもっとその良さに気づいてもらいたい。もっと目を向けてもらいたいんです」と強く思いを語って下さった桜本先生。


こちらはニューヨークでボストン大学などの機関と桜本先生が行なっている「Wa-Shokuikuプロジェクト」の一コマ。

和食と食育が組み合わさったユニークなプロジェクトです。日本の給食という仕組みとクオリティの高さ、またお弁当の素晴らしさを学んで日本食を食べようという取り組みです。アメリカのお子さん向けにワシントンDC、ボストンやニューヨークの公立小学校の一部でスタートしました。

テーブルのクロスには「Wa-Shokuiku(和 食育)」の文字が見えます。


こちらは現地の子供たちがつくったお弁当。

おにぎりなど簡単なものが多いですが、日本の食事を子供たちと一緒に作り、日本食を紹介しています。

お弁当箱は「ランチボックス」ではなく「bento box(ベントボックス)」で通じるそうです。日本語がそのまま受け入れられるなんて、お弁当そのものを受け入れられているような気がして嬉しいですね。


プロジェクターには「Mottainai(もったいない)」。

他にも「いただきます」「ごちそうさま」といった日本食のコンセプトも教えています。

当たり前のように感じている日本の食事。その良さを海外の方が気づき広めてくれることで、私達も改めて日本の食事について向き合い、日々の食事を大事にすることができますね。

最初は自分のお子さんのために、と思った続けていた食育が、いつの間にかもっと多くのお子さんの食育にまで携わるようになり、大きな未来に繋がっている桜本先生のこれからが楽しみです。

今年は冬にまた来日することが決定している桜本先生。詳細は未定ですが最新トレンドを学べるチャンスです。


また、8月6日(日)には「グルテンフリーで!NYスタイルフュージョンメキシカンレッスン」が開催されます。ニューヨークで定番となり、日本でも流行り始めているメキシカンをビーガン&グルテンフリーで作っちゃいます!

人気のクラスになりますので、こちらのお問い合わせは庄司いずみ ベジタブル・クッキング・スタジオまで。

桜本リエコ先生 オフィシャルブログ

庄司いずみ ベジタブル・クッキング・スタジオ

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岩田 絵弥曄 / Emika Iwata

岩田 絵弥曄 / Emika Iwata

ヴィーガンフードアナリスト®︎
ベジタリアン・ビーガン・グルテンフリーなどヘルシーな食のフードライターとして活動。 保育士経験から子供たちの未来を守るため、オーガニックや自然栽培など食の安全にも取り組む。インバウンド対策やアレルギー・環境問題から、ヴィーガンに関するセミナー等も開催。自身も10年以上のヴィーガン。 メディア出演:The Japan Times、日テレ「人生が変わる1分間の深イイ話」、チバテレビ「ジャルっと爆ハリ」等。