地下で育ち、殻がある。不思議な豆、「落花生」(千葉)

落花生は、南米原産と言われているマメ科の植物です。国内産の落花生は、約7割が千葉県産のもの。

しかし、日本の落花生の流通量のうち国内産はわずか1割程度で、ほとんどを輸入に頼っているのが現状です。

「落花生」という名前はもともと漢名です。花がしぼんだ後、花先が頭を垂れて土の中に潜り込み、そこに実が成るため、「花が落ち、生まれる(実が生まれる)」という意味で落花生と名付けられたようです。「らっかせい」という読み方は、日本独特のものです。

落花生の特徴


落花生の特徴は、何といっても硬い殻で覆われているその見た目。

豆でこのような硬い殻に覆われているものは珍しく、木の実のような見た目のため、英語では「peanuts(ピーナッツ)」と言います。「pea」は「豆」、「nuts」は木の実の意味です。日本では、「落花生」は殻付きのままのものや植物のことを、「ピーナッツ」は殻をむいた豆の状態のものを意味することが多いです。

落花生は、脂質とタンパク質の割合が高いですが、この脂肪の成分は、オレイン酸やリノール酸などの「不飽和脂肪酸」。不飽和脂肪酸はコレステロール抑制効果が期待できる注目の脂肪酸。脂肪は健康を害するイメージがありますが、悪いものばかりではないのです。また、ビタミンEや、ナイアシン、ミネラルも豊富。老化防止や、がん、動脈硬化の予防、二日酔い防止などの効果も期待できます。

このように栄養満点な落花生ですが、脂肪も多いためかなり高カロリー。食べ過ぎには注意してくださいね。

ちなみに、落花生は消費者庁が指定する「特定原材料」の1つ。

特典原材料とは、アレルギー症例数が多い、または症状が重篤な原材料のことです。これらが使用されている食品では、原材料表示をする義務があります。特定原材料は現在「えび、かに、小麦、乳、卵、そば、落花生」の7つ。健康に良い落花生ではありますが、アレルギー症状が出たことがある方は決して食べてはいけません。

最近だと、沖縄に行った観光客が、郷土料理「ジーマーミ―豆腐」を食べてアナフィラキシーショックを起こし搬送されるケースが急増している、というニュースもありました。 ジーマーミ―豆腐の原材料は落花生です。知らない人がまだまだ多いので、食べる時は注意が必要です。

落花生の歴史


沖縄では、かなり昔から落花生が栽培されていたようですが、本州に落花生が伝わってきたのは18世紀に入ってからと言われています。中国から伝わってきたため、落花生は別名「南京豆」「唐人豆」などと呼ばれることもありますね。

千葉県で落花生の栽培が始まったのは、明治に入ってから。先に栽培を始めていた神奈川県の村から種子を購入し、試作が始まったと言われています。その後、戦時中に栽培が禁止されたものの、戦後はその栄養価の高さから需要が伸びていきました。

千葉県の品種として有名なのは「千葉半立(はんだち)」、「ナカテユタカ」、「郷の香」など。特に「千葉半立」は、香り、味ともに良く最高級の落花生と言われています。草が上に伸びる品種と、横に伸びる品種をかけ合わせたため、「半立」という名がついたようです。

落花生の美味しい食べ方


落花生は、殻をむき乾煎りして、少しの塩をふって食べるのが一番シンプルな食べ方。お酒のつまみにもぴったりです。「柿の種」とピーナッツを入った「柿ピー」も日本人にはなじみ深いお菓子ですね。

他にもピーナッツをペースト状にしたものは、パンに合わせたり、スイーツを作ったり、味噌を混ぜてピーナッツ味噌にしたりと、様々な活用方法がありおすすめです。

ちなみに、ピーナッツを発芽させたピーナッツもやしは、大豆もやしや緑豆もやしと比べてビタミンEやオレイン酸、リノール酸などが多く、健康食品として注目を集めています。ただし、こちらもカロリーは高めなので、ご注意を。

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奥田彩(Aya Okuda)

奥田彩(Aya Okuda)

Vegewel Style編集長
フードコーディネーター
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食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。