もとは琉球王国の宮中料理!「地(ジー)豆(マーミ)」で作る「ジーマーミ豆腐」
ジーマーミ豆腐は、沖縄県の郷土料理。今は沖縄県以外でも、沖縄料理屋さんに行けば大抵食べることができますね。「豆腐」といいつつ、原材料は大豆ではなく「落花生」。沖縄の方言で落花生は「地豆(ジーマーミ)」といいます。
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ジーマーミ豆腐の特徴
ジーマーミ豆腐は、落花生の豆(ピーナッツ)をすり潰して、こした汁と芋くずを混ぜて固めたものです。芋くずとはさつま芋から取れるデンプンのことで、沖縄では汁状のものを固めたり、とろみをつける時に良く使われます。
そのモチモチ、プルンとした独特の食感は、豆腐というより濃厚なプリンをイメージする方が近いかもしれません。
食べる際は、甘みのある醤油たれをかけて食べることが多いですが、今は黒糖ソースなど、さらに甘くスイーツに近い味わいを楽しめるソースも多く出ているようです。
高齢者から美を気にする女性まで、嬉しい効果がたくさん!「ジーマーミ=落花生」
ジーマーミ豆腐の原材料「落花生」は、豊富な栄養素を含んだ食品です。身体のあらゆる部分を作るタンパク質や、老化防止、動脈硬化の予防が期待できるビタミンEなどに加え、コレステロール抑制効果が期待される不飽和脂肪酸も多く含まれています。
落花生のしぼり汁から作られたジーマーミ豆腐なら、歯が弱い高齢者でも安心して栄養補給ができますね。また、スイーツ感覚で美味しくいただけるので、美や健康を気にする女性にもおすすめですよ。
ジーマーミ豆腐の歴史
かつて沖縄県が「琉球王国」だった時代は、東南アジアや、今の日本など、近隣の国とさかんに交易を行っていました。近隣国の使いが琉球王国を訪問した際に、お客様のおもてなしに作られていたのが、「宮廷料理」。そして、ジーマーミ豆腐は、この宮廷料理でふるまわれていた料理なのです。
明治時代になり、琉球王府がなくなってしまった後、ジーマーミ豆腐は琉球の郷土料理として一般の人達にも広く作られ、食べられるようになっていきます。
ジーマーミ豆腐は家でも作れます!
今は沖縄に行かずとも、全国にある沖縄料理屋さんや、沖縄の食品が売っているお店、WEBショップなどで、手軽に食べられ、手に入れることができるジーマーミ豆腐。しかし、わざわざ外に食べに行ったり、購入したりしなくても、自宅で作ることもできるのです。
材料は、ピーナッツ、水、片栗粉のみ。簡単に手に入るものばかりですね。さらに美味しさや栄養を追求したい場合は、片栗粉ではなく「葛粉」を使うのもおすすめです。
生のピーナッツと水を合わせてミキサーにかけ、それを布などでこします。こされた汁と片栗粉を合わせて鍋で温め、良く混ぜます。ある程度堅くなったら容器に移し冷蔵庫へ。固まったら出来上がりです。醤油と砂糖などで沖縄風に醤油だれを作っても良いですし、スイーツ風に果物で作ったソースなどを添えても美味しくいただけます。
また、汁をこした後のピーナッツは、いわゆる「おから」です。ピーナッツおからクッキーや、ピーナッツおからハンバーグなど、様々な料理にアレンジできます。
※落花生は消費者庁により、「特定原材料」に指定されています。「特定原材料」とは、アレルギーの人が多く、またアレルギー症状が重篤になる場合が多い原材料のことです。最近、ジーマーミ豆腐が落花生からできていると知らない観光客が、飲食店でアナフィラキシーショックを起こし救急搬送されるケースが増えているとのこと。お店でもオーダーの時に声掛けをするなど注意喚起されていますが、食べに行く側でも同行者に確認するなど、注意が必要です。
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