国内初!今、世界中で注目の植物性商材専門の展示会「第1回プラントベースEXPO」開催!

7月20日(土)に「第1回プラントベースEXPO」が、新宿アイランドタワーで開かれました。

日本でも、大手企業が植物性代替肉を使った商品の開発・販売を始め、「プラントベース」は注目を集めています。

展示会では、プラントベースの食材・コスメなど、全国から約50のメーカー・飲食店が集まり、大盛況!

イベントブースでは、食のバリアフリーの普及で活躍する方々のトークショーもあり、ベジの勢いを感じる一日となりました。

あの有名ベジフェスが展示会を立ち上げた!


プラントベースエキスポを主催するのは、「ビーガングルメ祭り運営事務局」が新たに設立した「プラントベースエキスポ運営事務局」。

日本最大級のベジタリアングルメが集まる「ビーガングルメ祭り」は、東京・名古屋・京都で年5回開催。

年間の合計来場者数は約2万4,000人を超え、年々増加しています。

注目度が高く、最新のヴィーガンフードも集結するこのイベントを運営するからこそできる、今消費者が求める植物性商材が集結した展示会になりました。


photo@hakuryu

ヴィーガン・ベジタリアンを発信するYouTube番組「VEG HOUSE on TV(ベグハウスオンティービー)」の開局記念セレモニーも開かれ、EXPO内で公開収録が行われました。

有名企業が続々と出店!


プラントベースエキスポでは、これまでも代替食を作り続け、ベジタリアン御用達となっているメーカーだけでなく、プラントベース市場に新規参入したメーカーまで、日本の植物性商材を扱う店舗が幅広く集結しました。

来場できなかった方のために、出店企業をダイジェストでご紹介します。


「かるなぁ」
言わずと知れた、ベジタリアン食材専門メーカー。

肉・海鮮・卵・乳製品もプラントベースで!ここに来れば、ヴィーガン・ベジタリアン食材が何でも揃うと言わんばかりの圧倒的な品揃えを一挙にご紹介していました。


「オーサワジャパン株式会社」
1945年創業、マクロビオティック・オーガニック商材を扱う製造・卸メーカーといえばこちら!


「有限会社アリサン」
世界各地から信頼できる、健康的なオーガニック食品やベジタリアン商材を集めています。アジアベジタリアンアワード2019で企業賞を受賞。


「クラタ食品有限会社」
動物性エキス・うまみ調味料(MSG)不使用、野菜の旨味をしっかり活かしたヴィーガンラーメン。

スープは醤油・味噌・柚子塩・ベジタブルポタージュの4種で、乾麺はスープに合わせてそれぞれ変えているこだわりはすごい!


「まめプラス」
世界初の特許製法で作った「プレミアム豆乳」を使ったヴィーガンチーズでお馴染みのメーカー。大豆から生まれたバター様食品「ソイレブール」を新商品としてご紹介。


「Healthy TOKYO(ヘルシートーキョー)株式会社」
世界初!ソラマメからできたアイスクリームが日本上陸です。ヴィーガンとは思えないクリーミーさに、食べたみなさんが驚いていました。


他にも、運営する羽田空港のヴィーガンカフェで展開している、柚子・シトラスのCBDオイルやピスタチオバターなど、こだわりの商品が並んでいました。


「くらこんHUMMUS(ハムス)」
栄養価の高いひよこ豆からできたフムスを国内製造、チルドでお手軽に!

レトルトや、野菜・豆腐を加えるだけであっという間におかずができる「Good for Vegans」シリーズからは、ファラフェルが新登場です。


「株式会社SEE THE SUN(シーザサン)」
Vegewelマルシェでもお馴染み、玄米入りの大豆ミートを使ったレトルトシリーズは、ここでも大人気。カレーやストロガノフはライター一押しです。


「合同会社コントライド」
ベジタリアン料理界を率先する「野菜キッチンCocomo(ココモ)」のオーナー・大平哲雄(おおひらてつお)シェフ監修の卸商材がリリースになりました。レトルトとは思えない満足感には脱帽です。


「ココウェル」
ココナッツ専門店。無臭タイプのココナッツオイルはヴィーガンパティシエにも人気の一品。

この日はココナッツ製品の使い方として、ココナッツミルクやオイルでできた生チョコ・スイーツを提案していました。


「ハマトミ食品」
みんなが大好きな餃子もプラントベースで。横浜餃子は大豆ミートを使い、かなりお肉に近い食感が出ています。カロリーは通常の餃子より20%カット、脂質は50%もカットでヘルシーに。秘伝のタレで味付けしているので、タレいらずで水餃子にも使えるのだとか。


photo@hakuryu
「はくい自然栽培みらい」
イカやうなぎに見えるお寿司も、もちろんプラントベース!調味料まで自然栽培にこだわり、お米も石川県の自然栽培米を使用しています。


「BROWN RICE CAFE」
オーガニック焙煎玄米パウダーは、今までの玄米珈琲とは一線を画した、コクがありながらも澄んだ味わいです。お客様が常に絶えなかった注目ブースでした!


「Bake Shop SolSol(ベイクショップソルソル)」
お米生まれのグルテンフリーパン専門店。トランス脂肪酸・白砂糖不使用で、全国各地の厳選した米粉を使ったパンを展開しています。小麦と違い、作るのが難しいと言われるグルテンフリーのライスバゲットはクオリティが高く、みなさんに一度食べてもらいたいです。


「ニシキ醤油株式会社」
奈良いかるがの里で100年続く老舗が作る、無肥料・無農薬原料100%使用の「法隆寺醤油」。北海道の自然栽培大豆・小麦に伝統の酵母を使った、こだわりの醤油を試飲させてもらいました。

お水で割っただけで、出汁がなくても味わい深くてびっくり!これなら一気に料理が上手になりそう。


「あまてらす株式会社」
玄米を発芽させて発酵することで、簡単に豊富な栄養が取れるように炊飯した「めざめ玄米」。甘みも増しています!

炊くのが難しそうな酵素玄米・発酵玄米が簡単にできる「自動発芽炊飯器」もご紹介していました。

あの、有名コーヒーチェーンがプラントベースに!?


オーガニック・フェアトレードの「Slow Coffee」と、人気のヴィーガン料理家がコラボした、1日限りのプラントベースカフェには行列が!

「あの有名コーヒーチェーン店がもしもヴィーガンだったら?」というテーマの下、ここでしか食べられないメニューが集まりました。


フードメニューを担当したのは「makana cooking salon(マカナクッキングサロン)」の庄野真愛(しょうのまかな)」さん。青山ファーマーズマーケットやケータリングで大活躍中の料理家です。

今回のメニューは「石窯フィローネ 大豆ミートchicken×veganチーズ」。

イベント当日も人気ブースとなっていた京都の有名パン屋さん「ロアゾーブルー」の古代小麦バゲットを使い、大豆ミートやドライトマトなどをモリモリにサンド!


ヴィーガンのビジュアル系スイーツとして注目度NO.1のUPBEET!Tokyo(アップビートトウキョウ・写真)や、ヴィーガンスイーツで日本No. 1の人気を誇る「ピタゴラスイーツ」など、どれも卵・バターがないお菓子とは思えない味わいでした。

Vegewelプロデューサーおススメブースが登場!


イベントでは、VegewelのプロデュースやTOKYO SMILE VEGGIES を手がけるベジフードプロデューサー・千葉芽弓(ちばみゆみ)が、ぜひ皆さんにおススメしたい商品を集めた特別ブースも出店しました。

千葉のコメントと共にご紹介します!


「ベジート」のVEGHEET(ベジート)
「野菜の色も味もここまで美しく!

長崎の規格外野菜と寒天だけで、製造時に使う水も最低限で作られたサスティナブルフード。

完全無添加、野菜と寒天だけでできた食べるシートは、海苔や生春巻きの皮のように使えるだけでなく、水に入れ火にかけると簡単に野菜寒天ゼリーになるので、野菜寄せやデザートにも。

次世代の野菜や食物繊維の食べ方として、野菜嫌いの子供にも。賞味期限も2年なので非常食としてもおすすめです。」(千葉)


「ナチュラルファーマーズ」のマヨビーンズ、ソイスプレッド
「天然酵母パンに使われる、秋田生まれの白神天然酵母。

この自然から生まれた野生酵母を使って、無農薬大豆の豆乳を発酵させた『豆乳発酵液』という製法で作られたものをベースにしたマヨビーンズは、滑らかでとっても美味しいんです。

発酵豆乳だから、腸を整え、なおかつ油の量が通常の豆乳マヨネーズの約1/2!クリーミーなのにベタベタしないんです。
卵や乳アレルギーの方にも、カロリーを気にする人にもおすすめです。」(千葉)


「USOUQ(ユースーク)」のデーツクラウン デーツ、デーツペースト、デーツシロップ
「デーツクラウンのデーツはとにかく美味しいんです。

デーツの実だけでなく、ペースト・シロップと揃っていて、スイーツ作りやパンケーキ、フレンチトーストなどのシロップとしてだけでなく、お料理の甘みや旨み付けに使える、万能でミラクルな次世代のナチュラル甘味!

他の甘味料にはない、食物繊維、カルシウム・鉄分といったミネラルなどの栄養素がたっぷり。ドライフルーツなので太陽のパワーも詰まっているスーパーフードで、私もキッチンに常備しています。

甘いものや甘い味が大好き!な人、ぜひ使ってみてください。」(千葉)


「神楽坂地蔵屋」の素焼きせんべい粉
「グルテンフリーの救世主!

日本のグルテンフリーパン粉の新しくて懐かしい形は、無塩のおせんべいを粉にしたもの。揚げ物が、塩分もソースもなしで美味しくなる魔法の粉です。

一枚一枚手焼きした素焼きせんべいは香ばしく、揚げ物はサクサク、そしておしゃれな味になります。

日本のおせんべいの新しい可能性は、世界に誇れるものになるはず!

グラタンなどにふりかけて焼くのもおすすめです。」(千葉)


「自然栽培の仲間たち」
「自然循環や環境を生かし、無農薬はもちろん、有機肥料なども与えず、土・生き物との共生を大切に、自然のままにお野菜を育てる『自然栽培の仲間たち』。

奇跡のりんごの木村秋則さんが提唱する自然栽培こそ、サスティナブルな農業です。

生命力の強いお野菜たちは、そのままで本当に甘くて美味しい!自然栽培の仲間たちは自由が丘にアンテナショップを持ち、お野菜の宅配サービスも行っています。

日本の土を、農業をみんなで守るためにもぜひ自然栽培を応援しましょう!」(千葉)

賑わいを見せたグルテンフリー・ヴィーガンブース


プラントベースとと共に注目のグルテンフリー。Vegewel読者の方は両方の食生活を送っている人も多いはず。

グルテンフリーかつヴィーガン商材だけを集めたブースも賑わいをみせていました。

「そばの実カフェsora」
そば粉レッスンが大人気、レシピ本「そば粉100%のおいしいパンとレシピ」が発売となったばかりの小池ともこさんが出店。グルテンフリー・低糖質なそば粉の良さを引き出したスイーツやパンが勢ぞろい!


「フォレストマム」
武蔵小金井のヴィーガンスイーツの名店。「フォレストマムのお菓子は、身体に優しく、心に美味しい。毎日がヴィーガン&グルテンフリー日和です!」(オーナーの聖子さん)


「信州産ソルガム普及促進委員会」
貴重な国産・信州産ソルガムは、グルテンフリー・アレルゲンフリー。小麦アレルギーの方や健康志向の方におススメです。
GABA・ポリフェノールが豊富で整腸作用もあるので、スーパーフードとしても今後注目の食材です。


「正すの実」
新潟胎内市で、農薬・除草剤を使わずに、自然農法の玄米を丁寧に育てています。有機JAS認証取得、他の玄米とは違う、まろやかな味わいの玄米です。


「Wholesum Japan(ホールサムジャパン)」
ニュージーランドの高品質で健康的な食品がずらり!

未精製で栄養たっぷり、植物性タンパク質の中でも、タンパク質含有量がトップクラスの全粒キヌア「キウイキヌア」は、ベジライフのエネルギーチャージにぴったり。

他にも、フラックスシードやチアシードを使った「health discovery」のグルテンフリーバー・クラッカー、有機ドライブラックカラント(カシス)も注目を集めていました。

各分野でベジを広め活躍するゲストのプレミアムトーク


イベントステージでは、健康や環境保護にもつながるヴィーガンを医学界・料理界から発信し、アジアベジタリアンアワード2019を受賞したお二人のスペシャルトークが!

ONODERA GROUP杉浦仁志シェフ、鈴木形成外科院長、カフェ「CHOICE」オーナー鈴木晴恵先生のお話が聞けるとあって、会場は満員、立ち見。Vegewelライターの岩田もナビゲーターとして登壇しました。


杉浦シェフからは、ご自身がアジア圏で唯一の出場となりTOP8に入賞した、世界のベジタリアンコンテストの裏側や、世界のトップヴィーガンシェフとの交流についてのお話が。

オランダではサスティナブルをテーマに、日本の食文化・発酵とヴィーガンを組み合わせた料理をプレゼン。

10月にはイタリアのベジタリアンフェスティバルのゲストシェフとして、日本の精進と海外の食を融合させたモダンヴィーガンフィンガーフードを披露する予定だそうです。

「ハレとケ」でいえば「ケ」の料理のように、日本でのベジ料理は日常の中の健康を求める料理が多いのに対し、海外では健康的かつ芸術性が高く、オーガニック素材を使ったラグジュアリーな「ハレ」の料理が多いのだとか。

「ヴィーガンを始め、相手の文化を理解する食文化が日本でも広がって欲しいです。

野菜の料理は嘘をつけない料理です。化学調味料を使わず、動物性の旨味の要素も使えない。野菜そのものの味でどうポテンシャルを出すか、プロでも難しい。手仕事の一つ一つで手を抜くと、美味しいものはできません。」と、ベジ料理について語りました。

後半は鈴木先生が、「ベジタリアンになると、栄養が不足するんじゃない?」「肉以外でタンパク質は取れるのか?」と、ベジタリアンの健康面の疑問を医学的知識に基づき説明。

ただ動物性を抜けば健康になるというのは大間違い!丸ごと栄養素を取るホールフーズや、自然栽培の野菜を選ぶなど、食材の質も大事です。

ローフードによる栄養素の取り入れ方についても伺えました。今までの健康の常識がひっくり変える内容に、会場の皆さんが釘づけになりました。


まだまだプラントベースEXPOをご紹介しきれませんが、その盛り上がりから、日本のプラントベースの盛り上がりも感じる1日でした。ヴィーガン元年と言われる今年も折り返し、これからオリンピックも控えどのような動向を見せるのか、ますます楽しみです。

Vegewelでレストラン検索


Vegewelは、ベジタリアン・オーガニック・グルテンフリーなど、あなたの食のライフスタイルに合わせてレストランを検索できるWebサイトです。

食の制限に関係なく、みんなで楽しく食事を囲める環境を日本に創るために、サービスを運営しています。

日本語と英語に対応、ヘルシーなレストランが1000店以上掲載されていますので、ぜひご利用ください!

岩田 絵弥曄 / Emika Iwata

岩田 絵弥曄 / Emika Iwata

ヴィーガンフードアナリスト®︎
ベジタリアン・ビーガン・グルテンフリーなどヘルシーな食のフードライターとして活動。 保育士経験から子供たちの未来を守るため、オーガニックや自然栽培など食の安全にも取り組む。インバウンド対策やアレルギー・環境問題から、ヴィーガンに関するセミナー等も開催。自身も10年以上のヴィーガン。 メディア出演:The Japan Times、日テレ「人生が変わる1分間の深イイ話」、チバテレビ「ジャルっと爆ハリ」等。