名門ゴルフ場で「食のバリアフリー」。習志野カントリークラブ キング・クイーンコース【千葉県】
写真は、ベジタリアン対応の冷やしラーメンです。
こちらは、ベジタリアンやアレルギー対応に着手し提供し続ける、習志野カントリークラブ(略称:NCC)キング・クイーンコースのレストランメニュー。
総料理長の森谷英明(もりやひであき)さんは、健康食にとても研究熱心。
Vegewelがマルコメと共催した「糀甘酒を使ったビーガンレシピコンテスト」にもレストランとして参加頂いたり、去る3月に開催された第2回「食のバリアフリーカンファレンス」にも来場下さりました。
Vegewelの提唱する「食のバリアフリー」というキャッチフレーズを採用していただき、レストランでは、季節代わりの「食のバリアフリーメニュー」を提供していただいています。
嬉しいではありませんか!!
今回は、そんな森谷料理長に、お話を伺ってまいりました。
「習志野カントリークラブ キング・クイーンコース」レストランの場所や詳細な情報はこちら
目次/Contents
1965年オープンの名門ゴルフ場
バブル期には、大手企業のVIPなど、会員権を所有している人とつながりがなければプレーできなかった名門ゴルフコース、「習志野カントリークラブ キング・クイーンコース」。
サントリーオープン、日本オープンなど、トーナメントの会場として君臨してきたコースとしても有名です。
インタビューに使わせていただいた部屋には、青木功選手や中島常幸選手、ジャンボ尾崎選手などの写真やサインがずらり。
美しく面白いコースで、都心からのアクセスも良く、人気の高いコースです。つい先日もシニアトーナメントが開催されていました。
時代が移り変わり、運営企業もアコーディア・ゴルフになり、以前より気軽にプレーできるようになりましたが、クラブハウスやレストランなどは当時の高級感を残し、50年を超える歴史を感じさせない重厚感と清潔さを保っています。
千葉県印西市、千葉ニュータウンとして開発の進む、北総線の印西牧の原駅。
降り立って観覧車があるのにまず驚きました。
周辺の「Bighopガーデンモール」には、大型室内遊園地やふれあい動物園などがあり、ファミリーで楽しめます。
また女性やカップルにおすすめの天然温泉のスパリゾート「ReSPA INZAI」という施設もある、隠れたレジャースポットです。
【ReSPA INZAI】
https://respa-inzai.jp/spa/
成田空港からも近いため、パイロットやクルーたちが住んでおり、それも発展の要因となっているそうです。
千葉ニュータウン駅から送迎バスもある「習志野カントリークラブ」。
ゴルフ場のレストランは、ゴルファーではないと入れないイメージですが、実は食事だけでもウェルカム。赤ちゃんからご年配の方まで老若男女、誰でも入れるんです。
店内スペースは広々としており、ソファ席も。赤ちゃん連れでも入り易く、まさにバリアフリー。
エントランスを入ってすぐ、目の前に現れるこちらの階段を上がるとレストランになっています。
広い窓の向こうには新緑が鮮やかで解放感たっぷり。入口には地産のお野菜や、障がい者の方が作るパンがリーズナブルな価格で売られており、プレイヤーの皆さんのお土産としても人気だそうです。
お野菜はすでにお取り置きで残り少なくなっていました。
レストランの中は、外の木々たちが見える、一面のパノラマビュー。広々とした席間がとられており、皆さん、ゆったり寛いで和やかに食事をとられています。
この優雅で開放感のある感じ、さすが名門ゴルフハウスのレストラン。
ゴルファーの皆さんの健康を考えた食を
フードコーディネーター・薬膳コーディネーター・野菜スペシャリストの資格をお持ちの森谷総料理長は、ここ習志野カントリークラブのキング・クイーンコースのレストランを任せられて5年。
森谷料理長は、調理師学校を卒業後、都内レストランやホテルでイタリアンからエスニックまで様々なジャンルの料理経験を積みます。
その後、株式会社アコーディア・ゴルフの系列企業であり、全国のゴルフ場内のレストラン事業を担う、株式会社ハーツリーレストランシステムに入社。今年で10年となります。
シェフになった当初から、いずれ健康志向になっていくであろうと健康食に着目し、資格取得や勉強をしてきたそうです。
食から、生活習慣病予防や改善のための健康アプローチを提案、アレルギー問題などに積極的に取り組まれ、斬新な企画を次々と打ち出されています。
料理を提供するシェフは、お客様の健康にも責任を持つことが使命と考え、常に勉強を重ねているそうです。
フードコーディネーターの資格取得は、第一期生なんだそう。
レストランのメニューは、レギュラーメニューに加え、月ごとに新しいスペシャルメニューを導入。
今年4月より、そのスペシャルメニューのタイトルを、”食のバリアフリー”と名付けてシリーズ化されています。
その日にラウンドする人たちの人数や客層を見て、料理の内容を臨機応変に変えるという細やかな配慮をされているとか。
食のバリアフリーメニューは、女性が多い時を中心にまとまった数を準備し、おすすめメニューとして案内しているそうです。
森谷料理長にお聞きしました。
”いずれ健康志向が高まると言う先見の目は素晴らしいですね。企業の経営陣の方々など、自己管理を心掛けて食べるものも意識される方が多くなってきていますか?”
「そうですね。食のバリアフリーメニューを頼まれるのは、意外に若い男性が多いんです。
ゴルフをプレーしにくるご年配の方はとにかく元気な方が多くて、案外食べるものに意識が向いていないんです。若い人や女性のほうが食にこだわっています。これからもっと需要は高まると思っています。」
”今まで他にどんな企画メニューを打ち出されてきましたか?”
「第2弾は「ホワイト担々麺」。こちらは完全ベジではありませんが、低糖質をアピールし、人気でした。
第3弾は”グルテンフリー”。発芽玄米麺をつかったパスタに甘酒も付けて、女性に大人気でした。
食のバリアフリーシリーズ以前には、”ゴル飯”と名付けて、野菜をたくさんとろう!というテーマで、一日の野菜の目標摂取量の350gを入れたメニューを提供したこともあります。
また、”美魔女メニュー”として、ルチンたっぷりの蕎麦を提供したこともあります。」
”成田も近いですし、駅周辺にホテルも多いので外国人のお客様もこられますか?”
「外国人のお客様も日本で色々なレジャーを楽しみ始めていますので、これからもっと沢山の方に来てほしいと思っております。
コースをラウンドするのは勿論、食事だけで寄っていただくのも大歓迎です。」
”マルコメの糀甘酒を使ったビーガンレシピコンテストへの応募作品の「石焼Vegeまぶし御膳」も美しく、とても美味しそうでしたね。”
「野菜をたっぷり使い、甘酒と味噌の発酵食品の美味しさと効能を最大限に生かす工夫をしました。
そのまま食べて、薬味と一緒に、野菜スープをかけてと3段階で味のバリエーションを楽しんでもらうように考え、お店でもメニュー化して提供し、大変好評でした。」
森谷料理長の発想の幅広さと、食べる人の楽しみを細やかに想定して作る、ジャンルを超えたお料理の表現力と世界観、とても素敵です!
ハラールからアレルギーまで配慮。パーティや同窓会にもおすすめ!
コンペのあとのパーティビュッフェ等でも、ビーガン・ベジタリアン・グルテンフリー・糖質制限・アレルギー、あらゆる食に対応しています。
ムスリムの人のためにハラール麺も用意しているそうです。
レストランは100名まで収容、個室も完備しており、大中小様々な規模のグループの需要にも応えられます。
企業のパーティや懇親会・同窓会・家族や親戚の集まりなどにもおすすめです。
参考にしたい”野菜豆知識”
食のバリアフリーメニューを頼まれたお客様には、こんな豆知識資料も作って配られているそうです。
野菜の栄養価的な豆知識に加え、無農薬・オーガニック・減農薬の野菜の違いや、「ナチュラルフード虎の巻」として、マクロビオティック・ローフード・ビーガンや、細かなベジタリアンの違いについても説明が書かれています。
作り手となるシェフがここまでちゃんと理解し、発信・啓蒙までしてくださるなんて、食のバリアフリーを共に推進する同士のように感じ、心強く、そして嬉しくなります。
こちらの資料は、飲食店の皆さんにも参考になりますね。
森谷料理長のようなシェフのいるレストランなら、アレルギーのお子さんがいるお父さん・お母さんも、安心して食事を任せられます!
6月のバリアフリーメニューは「冷やしベジタブルラーメン」
涼し気なガラスのお皿に、たっぷりのお野菜とともに盛り付けされた野菜出汁のとんこつ風冷やしラーメン。
わぁ!と声を上げたくなる美しさです。
飾り切りの美しいトマトや花蓮根・キュウリにエディブルフラワー・大葉・わさび菜・アスパラ・大根・かいわれ・ルッコラ・おくらとモロヘイヤ和え物がのっていて、お花畑みたい。
スープはガラスのポットに入ってきて、お好みの量をかけていただきます。
さっぱりとしながらも、しっかりとした出汁の味が効いていてとても美味しいです。
コクと旨味を出すために、ブイヨンドゥレギューム(野菜からとるブイヨン)をベースにしています。
野菜のブイヨンは、キャベツ周りの葉や芯・大根の皮などとクチナシの実を入れ、竹炭水を使用した野菜の薬膳スープに、ミネラル豊富な海の精の焼き塩を加えて仕上げているそうです。
数量限定で販売しているため、なるべく事前に予約したほうがスムーズに対応できるそうです。
デザートもヘルシーでさわやかな、トマトの寒天寄せ。ラズベリー・ブラックベリー・パイナップル・ルビーグレープフルーツにミントが乗っています。
飾りの唐傘もかわいいです。
これは外国人のお客様も喜ぶに違いありません。
第5弾となる食のバリアフリーメニューは、その名も、
「ヴィーガンプレート夏のおもてなし三昧~」
- 大豆ミート入り青紫蘇とガーリックパエリア・ヴィーガンバターを添えて
- 氷上のブーケサラダ 黒酢たまねぎドレッシング
- 高野豆腐の蒟蒻パスタと冬瓜入り薬膳スープ
- 豆乳グルト&干しぶどう酢
なんと豪華!!そしてこんなに手の込んだメニューなのに1,490円(税別)とリーズナブル。
お料理名を聞いただけでもヘルシーで美味しそうで食欲の落ちる夏にも食べたくなり、元気になれそうです。
こちらの提供期間は7月9日から8月24日までとなります。
今から楽しみです!
そして秋のメニューも既に企画、「大豆香る〜秋到来」(仮称)というヴィーガンメニューを考案中だそうです。
都心からちょっぴり離れて、緑豊かな千葉ニュータウンエリアへ。心身を養いに、目からも口からも涼を取り、チャージにいきませんか?
Vegewel特典
「習志野カントリークラブ キング・クイーンコース」レストランから素敵な特典をいただきました!
本記事を見て来店された方限定で、ソフトドリンク&デザートをサービス!
この機会に是非、「習志野カントリークラブ キング・クイーンコース」レストランへお越しください。
※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。
店舗情報
「習志野カントリークラブ キング・クイーンコース」レストランの場所や詳細な情報はこちら
Vegewelでレストラン検索
Vegewelは、ベジタリアン・オーガニック・グルテンフリーなど、あなたの食のライフスタイルに合わせてレストランを検索できるWebサイトです。
食の制限に関係なく、みんなで楽しく食事を囲める環境を日本に創るために、サービスを運営しています。
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