「腸美人」になる酵素・発酵食を町家カフェで。こうそカフェ85(ハチジュウゴ)【京都・丸太町】

更新日:2019/02/02 公開日:2018/04/15

体の内側から綺麗になれる外食って素晴らしい!

発酵食品や食物酵素を豊富に取り入れたメニューで美味しく健康になれる、それがこうそカフェ85(ハチジュウゴ)です。

日本の伝統食で、ヴィーガンも多い酵素食を求め、海外からもお客様が来ています。

酵素栄養学を学んだ店主の大滝蘭子(おおたきらんこ)さんに、日本人の体にあわせた食事の良さをお伺いしました。

こうそカフェ85の場所や詳細な情報はこちら

古き良き町で、昔からある体にやさしい食事を。


京都市営地下鉄烏丸線・丸太町駅から徒歩5分。

町家をリノベーションしたお店、穴場のカフェが多く立ち並ぶ街並みの中の一軒が、こうそカフェ85です。


古き良きものと新しいものが融合された落ち着く店内。


酵素ドリンクや梅酢といった、手作り調味料が並んでいます。

加熱されていない生野菜や日本の伝統である味噌・納豆・ぬか漬けなどの発酵食品と、加熱された食品を一緒に取り消化を助けるのが酵素食です。

アミノ酸の配列が複雑で、消化しにくく消化酵素をたくさん使う肉や魚は、酵素食では極力取りません。

こうそカフェ85では、魚のメニューの場合、味噌・塩・醤(ひしお)といった手作りの発酵調味料に漬け込み、酵素食と組み合わせて出しています。

ここでしか食べられない!スペシャル酵素玄米。


食材はオーガニックを優先的に使い、下御霊神社の湧き水を汲んで料理やドリンクを作るこだわり。

こうそカフェ85では、メインに魚や卵を使用したものもありますが、メニューのほとんどがヴィーガン。

「こうそドンブリ」(1,000円税抜)は、たっぷりのオーガニックサラダと植物性の発酵おばんざいが酵素玄米にのった栄養満点メニュー。


50度以上の熱に弱いということから、酵素=生野菜というイメージがありますが、発酵食品でも十分に取ることができるんです。

「こうそランチ」(1,200円税抜)のおばんざいをご紹介すると、

自家製の植物性キムチ・大分で手摘みしたひじきの炊いたん・デトックス効果の高い麻炭をふりかけた麻炭豆腐などなど。

特に人気なのは栃木産の藁納豆。無農薬大豆を天然の藁で包み自然発酵させたもので、タレをつけずにそのまま味わっても良し。

普通の納豆は2、3種類の菌で発酵しますが、この納豆は2400種!ここまで多いと生み出す栄養素もいっぱいで美味しいのだとか。


玄米は最近よく聞く寝かせ玄米。でも、こうそカフェ85はかなり上を行ってます。

酵素玄米は普通小豆で炊きますが、こちらでは七穀・ひじき・こんぶ・切り干し・寒天・しいたけ・ごぼう・玄米の乳酸菌液で炊いた贅沢なもの。モチモチがいい〜。

無農薬玄米、秋田の龍鳳で手作りした味噌を味わえる味噌汁はおかわりしたいくらい。

ところで酵素ってなに?


日替わり85ハコランチ(1,180円税抜)

今更ですが、酵素って体に良さそうだけど何なのか、皆さん知ってますか?

お店で酵素栄養学のイベントも行う大滝さんに聞いちゃいました。

消化だけじゃない、代謝にも必要な酵素

酵素は大きく分けて「消化」と「代謝」の働きをします。代謝では筋肉を動かす基本動作から、自然治癒力・免疫・新陳代謝を高め、毒素を汗や尿中に出すといった人に欠かせない役割です。

体内で働く酵素の数は決まっている。

困ったことに、消化も代謝も同じ酵素が働くため、消化と代謝の働きは同時にできません。消化酵素ばかり作ると代謝酵素が不足します。食べ過ぎや消化しにくい食事をしていると代謝しにくいだけでなく、消化酵素を作る力が追いつかずに疲れてしまうのです。

一生のうちに作れる酵素は限られている。食物から酵素を取り入れよう。

一生の内に体の中作れる酵素の数は決まっていて、年々減少していきます。

そこで、酵素を食べ物から取ることで消化を助け、体内の酵素を代謝に回しやすくなります。新陳代謝アップ!肌も綺麗、痩せやすくなり、風邪も引きにくい健康な体に向かっていく食事が酵素食です。

発酵食品数、世界一!もっと良さを伝えたい。


店主の大滝さん(写真)は酵素研究で名高い鶴見隆史(つるみたかふみ)先生の下で酵素栄養学を学びました。

運動が好きで海上自衛隊勤務。しかし、体を動かし代謝を良くしても、仕事上栄養学を元にしたカロリー計算をしていても、アトピーは良くならない日々。そんな時に出会ったのが酵素栄養学です。

「食べたもので体ができるという、当たり前のことがストンと落ちたんですね。栄養を吸収しているのは腸なので、腸を良くするために食べ物を良くするのが大事だと思いました。

さらに、腸をきれいにするために『出す力』デトックスにも着目しています。」(大滝さん)

今ではアトピーだったとわかりません。


この「85カレー」(1,380円税抜)は大滝さんの思入れのある一品。無農薬・有機栽培の野菜のみを使っているヴィーガンカレーです。

カレー作りが上手な旦那様が、奥様の酵素食を取り入れた酵素カレーを作ったことをキッカケに、「これで酵素食を広めたい」と思いお店を開きました。


味噌作り教室やヴィーガンキムチ作りなど、情報をお伝えする場所でもあるこうそカフェ85。

「お店にくる時だけ健康を意識するのではなくて、これできそう、楽しそうと思えるところから、お家でもやってみてもらえたらいいなと思ってます。」(大滝さん)


世界で一番発酵食が多いという日本。まだまだ知らないことが多い海外の人が、お店に発酵食を学びにくるといいます。過去には海外でも発酵を楽しめるように、ビールとパンで作るぬか漬けレッスンもしたそうです。

食べれば食べるほど綺麗になる、オーガニック食材を醸した、酵素たっぷり85ごはん。古くて新しいヘルシー食を味わえるカフェで、腸から生まれ変われそうです。

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

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岩田 絵弥曄 / Emika Iwata

岩田 絵弥曄 / Emika Iwata

ヴィーガンフードアナリスト®︎
ベジタリアン・ビーガン・グルテンフリーなどヘルシーな食のフードライターとして活動。 保育士経験から子供たちの未来を守るため、オーガニックや自然栽培など食の安全にも取り組む。インバウンド対策やアレルギー・環境問題から、ヴィーガンに関するセミナー等も開催。自身も10年以上のヴィーガン。 メディア出演:The Japan Times、日テレ「人生が変わる1分間の深イイ話」、チバテレビ「ジャルっと爆ハリ」等。