極上のヴィーガン料理がここにある! 住みたい田舎No.1山梨県北杜市の「キッチンオハナ」【Vegewel特典】
もはや筆者が山梨に行く目的のひとつとなっている「キッチンオハナ」。
仕事柄、よく人に「おすすめのお店は?」と尋ねられますが、必ず筆頭に上げるのがここ「キッチンオハナ」です。
何度足を運んでも、飽きるどころか麻薬のようにハマりこむ、美しくて、その隅々まで美味しいお料理たち。
腕を揮うマクロビパパさん(石野太生輔さん)といえば、マクロビオティック・ヴィーガン・ベジ界隈では知らない人はいない天才的なセンスをもつ名シェフです。
11頭身はあろうというスラリとした長身で、それは繊細で芸術的なお料理をプレートに描き出します。
山梨県北杜市高根町にある「キッチンオハナ」。
都心から2時間弱、中央道の長坂インターに近い、八ヶ岳・南アルプス・富士山・茅ヶ岳を四方に臨む、のどかで美しい田園風景が広がるところ。
豊かな自然と澄んだ湧水・空気に恵まれた地では、美味しい野菜や穀物・豆類などが育ちます。
北杜市といえば移住したい街として筆頭に上がる、都会人にも人気のエリアでもあります。
そんな北杜市の四季折々の恵みを最大限に生かす魅惑のお料理と、素敵なお店をご紹介します!
目次/Contents
築60年の古民家を全て手作業でリフォーム。愛情たっぷりのお店に!
石を敷き詰めた土間、庭の草木に戯れる蝶や虫たち、風の匂いを感じる縁側。
広々とした古民家は、田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たかのよう。
アンティークのちゃぶ台やテーブル、時計に、古い道具や手作りのロケットストーブ、オーディオ、ピアノなどなど、とにかく温かさを感じる、古きよき面白いものが並んでいる空間。時空を超えてタイムトリップしたようです。
本棚(まるで図書館のよう)には、たくさんの料理本や絵本などが並んでいて、のんびりと寛いでほしいというオーナーの心遣いが感じられます。
キッチンオハナの前身、「こふく亭」というレストラン。はじめてマクロビパパさんにお会いしたのは10年ほど前、この「こふく亭」でした。
同じ北杜市白州町の田んぼの中にあった、それはすてきなお店。庭には山羊がいて、レストランで使う全てのエネルギーを自給自足する「環境循環型レストラン」でした。
電気もガスも使わないのに、この上なく美しく美味しい料理を食べて感じた、指先まであたたかくなる感覚に、細胞までもが衝撃を受けたことは忘れられません。
今でこそ、エコロジー・サスティナブル・エシカルといった言葉も当たり前ですが、10年前に究極をいっていた、尖がったことをやってしまう、まさにマニアックなパパさん。
そこから高根町にある古民家を1年半の月日をかけて全面改修して、「キッチンオハナ」が出来上がりました。
懐かしくて安堵感のあるお店。
完成に至るまでの月日の奮闘・思い・料理のことなどを綴る、パパさんのブログを読むことも楽しみでした。
「マクロビパパの奮闘記」
http://macrobi.livedoor.biz/
ブログには太っ腹に公開するレシピも。
パパさんは、レシピをシェアすることで、ベジを作る人が増えてくれればと思うそうです。
しかし、同じものを作ったって本物には勝てない。同じには作れないと、筆者はつくづく思います。
時を忘れて、空間・時間ごと楽しむ
夏にはレトロな扇風機、冬は手作りの薪のロケットストーブと、季節ごとの風情が楽しめるキッチンオハナ。ロケットストーブは土間席の椅子につながっていて、お尻が温かくなる仕組みです。
土間席は、足の悪い方や車いすの方にも配慮しています。
お店には、近郊の方から遠方の方まで、老若男女様々なお客様が訪れています。
北杜市は日照時間日本一と言われ、夏は涼しく、冬も雪が積もることはほとんどありません。
春は桜や桃の花が咲いて、野草や山菜が芽吹く。
梅雨の時期にはホタルが舞い、さくらんぼ狩りができたり。
夏には高原の涼やかな風を感じたり、桃狩りをしたり水遊びをしたり。
秋にはそれは美しい紅葉と、ぶどうや穀物・きのこなどの実りと収穫が。
冬には美しく澄んだ山々の景色と、温泉・スノースポーツが。
旬のベジ料理を頂きながら四季折々の移ろいを楽しむ、そんな時間がキッチンオハナにはあります。
一皿一皿に一球入魂、ため息のでるヴィーガン料理
おひさまプレート(税込1,350円)、オリジナルの生姜番茶付き。
お茶一つをとってもオリジナル。こだわりの淹れ方をしていて美味しい。ほっと緩ませてくれる味わいは、お料理へのプロローグに相応しい。
カフェやレストランの価値とは、このような細かいサービスに表れたりするものです。
この日のプレートの内容は 精進団子・大根餅・人参のクリームコロッケとひよこ豆のコロッケ。特製の人参ドレッシングは、これだけで永遠にサラダが食べれるくらいの美味しさです。
例えば、肉団子風の下には青菜を輪にして転がらないように敷いてあったり、見えないところにも隠れた配慮とともに隠れた副菜が。
そのひとつひとつ夫々ベストな形に味付けされていて隅々までぬかりがないから、全てが主役。口に運ぶごとに”美味しい”、”天才だね”と口から出てしまう。
こんな完璧な料理は、ここでしか食べられない・・・とグルメな筆者はハートを射抜かれます。
この値段でこのグレードのお料理は、破格すぎる。
食べ終わってすぐにまた食べたいと思える料理って、そうそうないですよね。
美味しい手をかけたお料理は人を幸せにする、ということを改めて感じ、尊敬するばかり。
スイーツもお楽しみのひとつ。
「おひさまプレート」を「あまいもの付き」にすると+350円でスイーツがいただけます。
甘みは自家製玄米甘酒・オーガニックのメープルシロップ・米飴・甜菜糖のみ。
「植物性だからこそ、身体にやさしくてとびきり美味しいスイーツを」と作られています。
「苺のタルト」
たっぷりの露地栽培のいちごに、しっとりとした濃厚なタルト生地。カスタードクリームも、そんじょそこらの都内の有名パティシエが作る、卵・乳製品・砂糖たっぷりのものより格段に上をいっています。
「甘栗のボネ」
濃厚で滑らか、高級で奥行き感のある味のチョコレートプリンです。
「りんごのタルト」
薔薇を模った美しい紅玉りんごのタルト。目も口も歓喜乱舞したくなります。
「マンゴーとココナッツミルクプリン」
あま~いマンゴ―と濃厚ココナッツミルクのエスニックデザート。ぷるんぷるんの食感とくちどけが絶妙。
すべてのいのちがつながるごはんと、笑顔溢れる温かい時間を届けたい。
キッチンオハナの料理は、マクロビオティック・ローフード・酵母・雑穀料理の調理技術を研究・応用した、植物性食材のみのランチプレートやスイーツ。
「テーブルに届けた時に、お客さまがわーっ♪と笑顔になり喜んでくれるものを作りたい」とパパさんはおっしゃいます。
パパさんは五児の父。奥様はもちろん、息子さんもお嬢さんもみんなお店を手伝います。
ほんわかとして穏やかな笑顔の奥様、優秀で接客も会話もとっても上手な息子さん、しっかりと陰で仕切ってくれるお嬢さんと、ファミリーでもてなしてくれる、まさにOhana(=家族)。
ゆっくりと食事をして寛いで、食後には、縁側で寝転がって昼寝してってもいいんだよ・・・なんて言ってくださいます。
ランチ時間を避けて、厳選した美味しいドリンクとスイーツでを頂きながら、パパさんと会話するのも楽しい。
自家製コーラ、季節のフルーツジュース、一杯一杯ハンドドリップしてくれるオハナオリジナルブレンドコーヒー、旬のフルーツなどを使ったケーキやタルトにジェラートと、行くたびに楽しませてくれます。
「キッチンオハナ」の図書館には、子供たちのための絵本の他に、あらゆるジャンルの料理本がずらりと並んでいます。
フレンチ・中華・薬膳・発酵・パン・スイーツなどなど、、、パパさんは、料理を多角的に研究し、それをヴィーガンで表現しているのだとわかります。
パパさんの調理技術は、どこかの有名店で修行したとか、有名シェフに支持したということはなく、あくまでご自身で編み出した独自のものです。
マクロビオティックも独学から興味を持ったのちに、「チャヤマクロビ」で働いた経験からの学びだそうです。
まるで子供の頃食べたプッチンプリンみたいにプルプルなめらかなプリン。(・・・ヴィーガンとは信じられない・・・)ネーミングは”はちごうプリン”。
「はちごう」とは、8号=レシピをどんどん改訂してより美味しくと研究してできた「8番目のプリン」ということだそう。
料理人でありながら、研究者でもあるパパさん。あくなき探求心で美味しさを突き詰めたお料理とスイーツは、ヴィーガンとかマクロビオティックとかフレンチとかイタリアンとか、そういう枠を超えた新ジャンルだと思えます。
東京では年2回、春と秋に開催される「Vege & Folk Market(通称:ベジフォーク)」にイベント出店しており、お弁当は予約開始後瞬く間に完売する人気ぶりです。
特大サイズの絶品大根餅や、普段カフェでは食べることのできない、イベントならではのメニューが毎回登場するのも楽しみです。
山梨までなかなか出向けない人は、要チェックです!
先日、5月20日の出店時には、お弁当の他に写真の特製ドライカレーが登場!こちらもただのドライカレーでは終わらない。
たっぷりの美味しいドライカレールーの上には、淡竹たけのこ・わらびといった、北杜市の旬の山菜が乗って、フレッシュなリーフ野菜もたっぷり。三度美味しい、段階的に楽しめるものでした。
ベジ料理ほど楽しい仕事はない
こんな素晴らしいヴィーガン料理を作る職人肌のパパさんですが、ご本人はベジタリアンではないのだそう。
”なぜパパさんはベジ料理をこんなにも探求しつづけているのですか?”
「ベジタリアンでもない僕がなぜベジを作るのか、それはベジがまだどこまでも未開の地だったからです。
ベジという制約があるから、料理に新しいアイデアや表現が生まれます。それはとてもクリエイティブで、心躍る仕事です。こんなに楽しい仕事はないと思う。
ベジは楽しい。
一番伝えたい、シェアしたいのは、その気持ちなのかもしれません。」
”今、考案中の新しいメニューや今後の展望を教えてください”
「今は、世界中で作られてきた料理を研究しています。特に、トルコや台湾、インドの各地方の料理に興味があります。
同じスパイスやハーブでも、国が変われば使い方は異なり、全く違う味を作っていきます。
お店で出すスパイスは、全て料理に合わせて調合し、石臼で挽いています。
世界中を食べ歩いて、その味を再現したベジ料理を出す。そんな小さなホテルを作るのが僕の夢です。」
素敵な夢をお聞きし、想像しただけでも私もワクワクします。
パパさんは、ベジのレシピ専用のブログを新しく立ち上げて、自身のレシピをもっとシェアしていくつもりだそうです。
「僕のレシピを見て、作ってくれる人が増えて、そしてみんなが美味しいベジに触れる機会が増えればいいと思うの。ベジは特殊な技術や考え方を使うけど、シェアしてしまえば色々と応用が効くものです。
独占すれば、レシピはお金を生むものですが、シェアすることで夢は拡がります」
”もし、不可能に思えることでも。
強くイメージして、夢を思い描けるなら。
どんなことでも、実現するのだと信じています。”
パパさんのブログにある言葉。
そんな言葉を地で行くパパさんの、とびきり美味しいごはんやスイーツ、そして世界観を感じに、自然豊かな北杜市と、愛に溢れた「キッチンオハナ」を是非訪ねてみてくださいね。
そして、まだまだ進化し続けるパパさんのベジ料理。
次はどんなWOWを与えてくれるのか、楽しみです。
Vegewel特典
キッチンオハナから、素敵な特典をいただきました!
ご予約時に「Vegewelを見た」と伝えていただくと、食前に「赤しそのビネガーソーダ」をプレゼント!(1組につき1つ。2018年6月末まで。)
マクロビパパさんオリジナルレシピの美味しいソーダです。
この機会に是非、キッチンオハナへお越しください!
※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。
店舗情報
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