【閉店】三浦海岸で唯一のヴィーガン&グルテンフリーカフェ「HATOYA(はとや)」【神奈川・三浦海岸】
※こちらの店舗は閉店しました。
神奈川県・三浦海岸駅から4分、白く砂浜の広がる三浦海岸まで2分という好ロケーションにあるHATOYA。
平和の象徴である鳩がロゴマークの、ご夫婦で切り盛りするアットホームなカフェです。
HATOYAという店名は、オーナーの全原さん(夫)のご両親がかつて営まれていた駄菓子屋さんの名称を受け継いだものです。
医療従事者でもある全原さんは、人の本質的な健康について考えることも多いのだそう。
ここに来る人が健康で笑顔になる、そんなお店でありたいと2023年2月にメニューを刷新しました。
よりおいしくカラダに優しい、ヴィーガン&グルテンフリーの洋食屋さんに生まれ変わったHATOYAについてご紹介します。
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一年の中でもとくに三浦海岸が賑わう、河津桜の美しい季節に取材に伺いました。
目次/Contents
コロナを機に「健康」について考え選んだヴィーガン&グルテンフリー
HATOYAは、2017年8月に「季節の三浦野菜と美味しいワインのお店」というコンセプトでスタートしました。
アットホームなレストランとして地元の方々に愛されてきましたが、新型コロナウイルスのパンデミックを機に、これからの飲食店のあり方について再考。
オーナーの全原さんは医療従事者である職業柄、心身に疾患を抱える方と会話する機会も多く、その中で人間の持つ自然治癒力に反する薬を日々提供することに大きな疑問を抱いていたそうです。
これが転機となり、生きる上での基盤となる「食」で人々の健康をサポートすることをしたいという想いで、2021年10月にヴィーガン&グルテンフリーのお店として大きく舵を切りました。
提供するフードメニューについては独学で学び、スイーツはレシピ提供を依頼。
手探りでスタートしたヴィーガンカフェでしたが、コロナが終息に向かい新たなスタートとなる今、求められる飲食店として再構築を考え、ベジフードプロデューサーの千葉芽弓(筆者)に相談しメニューを刷新しました。
コンセプトは、懐かしくてほっとする洋食屋さん。
素朴ながらもおいしさにこだわり、無添加・無化学調味料・オーガニック・地産地消など健康を考えたメニューを提供しています。
店内もリフレッシュし、お客様が心地よくゆったりと食事やスイーツを楽しめるようになりました。
ヴィーガン&グルテンフリーの洋食メニューをご紹介
HATOYAのメニューは、子供の頃にデパートの食堂やレストランで食べた懐かしのカツカレー、スパゲティナポリタンやメンチカツ、現代のおにぎりとも言えるライスバーガー、昭和のプリンやぜんざいなど。
「駄菓子屋さんのように、夢や笑顔を与える親しみやすいお店でありたい」「地元の方々に健やかになってほしい」という想いが込められています。
親しみのある味を動物性の原料や化学調味料、加工ブイヨン、そして小麦粉も使わずに作り上げています。
すべてのメニューについてくる三浦キャベツのコールスローや三浦大根のラペは、近隣の農家さん直売の三浦野菜。
ごはんは、シェフである全原めぐみさん(妻)の仙台のご実家で育てている減農薬のお米に、雑穀をブレンドしています。
カツカレー(税込1,200円)
おからこんにゃくのカツやお野菜のデリ、自家製ピクルスなどがたっぷりのカツカレー。
カレーは濃厚で、きのこと野菜のおいしさを楽しめます。
Cooライスバーガープレート ベジカツタルタルorテンペときのこの照り焼き(税込1,200円)
Cooとは鳩の鳴き声。美味しくてそんな声が出てしまうようなライスバーガーです。
「ベジカツタルタル」は、塩麹でマリネしたおからこんにゃくのカツをサンド。衣は高野豆腐のフレークを使用し、こめ油でカラリと揚げています。自家製タルタルソースと季節のお野菜がたっぷりです。
「テンペときのこの照り焼き」は、お砂糖は使わずデーツシロップで甘辛く味付けして焼いています。きのこソテーと自家製豆乳マヨネーズの相性がよく、食の進む味わいです。
自然栽培玄米麺のパスタ ナポリタンor 春菊ときのこのジェノベーゼ(税込1,200円)
黒米入りの自然栽培玄米の麺はもちもち食感。野菜をじっくり煮込んだ自家製ナポリタンソースをたっぷり絡めた、うま味たっぷりのスパゲッティです。
春菊で作る(夏場はバジルや大葉に変更)ジェノベーゼペーストと、きのこソテーたっぷりのスパゲッティ。
メンチカツプレート(税込1,200円)※金曜日限定メニュー
凍らせたお豆腐やお野菜で作る食べ応えたっぷりのメンチカツ。
スイーツ
アレルギーなど食の制限のある方たちでも安心して食べられて、ほっこり幸せな気持ちになれるおやつを揃えています。
「昭和のプリン」
「揚げたてドーナッツ」
「季節のパウンドケーキ」
そのほか、「チョコブラウニー」や「白玉ぜんざい」など。
デザートには、HATOYAのロゴの形をした鳩のクッキーを添えています。
ドリンクもコーヒーや紅茶、ハーブティーなどがありオーガニックの大豆コーヒーやジュース類もリーズナブルに提供しています。
事前予約で作る記念日のホールケーキも、小麦や卵、乳製品にアレルギーを持つ方たちを中心に人気です。
全てのメニューはテイクアウトも可能です。
夏場は自家製アイスクリームやジェラートも登場しますので、海水浴などで海岸に向かう途中にぜひ立ち寄ってくださいね。
HATOYAが訪れる方ひとりひとりの大切な場所になってほしい
オーナーの全原さん(夫)にお話を伺いました。
-飲食店をスタートしたきっかけは何ですか?
妻であるシェフ(めぐみさん)の実家は仙台の旧家で、人の出入りが多く、おもてなしをする母の背中を見て育ちました。
人に喜んでもらえるおもてなしがしたい、人の集まる家にしたい、という妻の意向を汲んみ、夫婦で三浦海岸に引っ越し、築50年の古民家で”めぐみカフェ”というイベントを月一で開催するようになりました。
めぐみカフェでは、妻の完全創作のお任せコース料理を提供していました。また、並行して個展やワークショップなどのコラボイベントも開催し、結果として1年で100名以上の方にきていただきました。
趣味からスタートしたおうちカフェでしたが、そんな経験を重ねるごとに本格的な店を構えたいという夢を持つようになりました。
料理の技術を学ぶため、2012年にイタリアンレストランで1年、その後フレンチレストランで3年の修行を経て、2017年に「HATOYA」をオープンしました。
-今回のリニューアルにかけた想いは?
コロナで飲食店は苦境にさらされることになりました。
同時に、私の本業である医療関係で勤務する中、常々心の中で悶々としていた医療や薬では解決できない人々の健康問題や免疫力についてより考えるようになりました。
大好きな三浦の人々や訪れてくれるお客様にも恩返ししたい。そして私たちも健やかで心地よくありたい。
そんな想いを形にするために、専門家の力を借りてHATOYAのメニューや店内を刷新しました。
カフェにきて寛いでいただいたり、テイクアウトでビーチや家ごはんでも楽しんでいただけたらうれしいですね。
外でも寛いでいただけるように、ゆったりとしたベンチも用意していますので気軽に利用してください。
-今後のビジョンを教えてください。
旧約聖書では、洪水の時にノアの箱舟から放たれた鳩がオリーブも若葉をくわえて戻ってきて洪水のおわりを告げたと言われています。
鳩は平和の象徴・夫婦仲睦まじいとされるように、これからも助け合いながら愛されるカフェになるようにしていきたいです。
お店のロゴと、お店の前にあるオリーブの木はその象徴です。
HATOYAが初デートの場所で、そこから結婚に至ったというお客様がいらっしゃり、今もHATOYAを応援してくださっています。
3年のコロナ期間が明け、またここに来て元気になってもらえるように、皆さんに喜んでいただけるお料理・空間づくりをし続けていきたいです。
そしてまた、めぐみカフェの時のようなイベントなども開催していけたらと思っています。
本業の傍ら奥様を支えるオーナーと、おもてなしの精神でおいしいお料理を作るめぐみさん。
やさしいカフェとして、これからも二人三脚で頑張ってください。
※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。
店舗情報
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