【閉店】お客様の「WANT」に応えるコンセプトディナー!From a & e cafe(フロマエカフェ)【西日暮里】≪後編≫

更新日:2019/02/01 公開日:2017/03/20

※フロマエカフェは閉店いたしました。

2015年にオープンした西日暮里の「フロマエカフェ」。オーナーの伊藤さん、シェフの木村さんに様々なお話を伺ってる今回のインタビューも今回で最終回です!

後編では、伊藤さんが関わっているアースデイマーケットについてや、今後力を入れていきたい夜のコンセプトディナー、ワークショップなどについて紹介していきます!

≪前編≫お風呂屋さんの前(フロマエ)で営業中!From a & e cafe(フロマエカフェ)
≪中編≫ほかほかパンの香りに誘われて。From a & e cafe(フロマエカフェ)

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新鮮な野菜は腐らない?!


伊藤さんは、マクロビオティックと出会い、食に対する考え方が変わったそうです。

「マクロビを学び、自分はお肉や脂っこいものが合わないとわかりました。お肉などは今もあまり摂らないようにしています。また、お店で無農薬野菜を使っているので、スーパーで野菜を買うことがあまりなくなりました。」

無農薬野菜は、スーパーで購入した野菜と比べてかなり日持ちがするという伊藤さん。スーパーで購入した野菜が腐ってしまうような日数が経っても、無農薬野菜は水分が抜けてしおれるものの、腐らないとのこと。

「本当に新鮮な野菜は、かなり長い間腐りません!」


無農薬の野菜は生命力が強く、食べても満足度が全然違う。ちょっと高くてもその価値はありますよ、と伊藤さん。

また、スーパーで購入する野菜は、店頭に並ぶまでにどうしても2~3日かかってしまう場合がほとんど。農家から直接購入する野菜は、その日数のロスも省けます。

「無農薬だから全て良い、というわけではありません。顔が見える、自分が知っている農家の方、美味しいと思うところから買うことに意味があると思っています。」

フロマエカフェの店頭で販売している野菜や果物は、ビニールハウスを使っていない知り合いの農家から仕入れたものばかり。つまり、自然な栽培方法で育った、旬の野菜や果物が並んでいるということです。

自分で農家から野菜や果物を買うのはなかなか難しいかもしれません。そんな時は、フロマエカフェのような、信頼できる農家からの直送野菜を扱っているお店を利用するのがおすすめです。

フロマエカフェに来て、野菜が好きになった。


シェフの木村さんは、もともとそこまで野菜好きではなかったそう。

「アトピーの治療のためにマクロビオティックの勉強を始めました。しかし、日本では情報が足りず、イギリスやオランダに渡り勉強を続けました。」

帰国後、都内のレストランで働き始めたものの、化学調味料の使用に疑問を感じた木村さん。マクロビのレストランを経て、フロマエカフェと出会います。

「ここに来て野菜が好きになりました。野菜を自然と沢山食べる生活になりました。」

身体がお肉も欲しくなくなり、今はお肉もほとんど食べないという木村さん。しかし、決してストイックに食生活を管理しているわけではなく、身体が欲しているものを食べていたら、自然とビーガン(ヴィーガン)になっていた、という感覚なんだそう。


マクロビオティックの考え方は、バランス。陰のものを摂ったら、陽のものも摂る。どちらかに偏ることがないように、バランスを取って食事するのが大切、というのが教えです。

「今は人工的なものが多い都会で暮らしているので、それに合わせて人工のもの=加工物も取ってバランスを取ることがあります。例えば、田舎の農家で2~3日生活して都会に戻ってくると、コンビニ弁当が食べたい、と思うこともあるんです。身体が人工的な場所に適応するように、本能的に守ってくれているのかな?と思っています。」

何だか不思議な話にも感じますが、普段の自然な食生活が、木村さんの感性を敏感にしている、といいうことかもしれません。

ちなみに、木村さんは野菜中心の生活になってから、血色が良くなり、お酒もほとんど飲まなくなんったそう。自然に限りなく近い野菜を摂ることで、体調はどんどん変わっていくんですね。

夜はお客様の「WANT」に応えるコンセプトディナーを。


現在、フロマエカフェの営業はランチとカフェがメイン。夜は不定期の営業と、予約のお客様の貸切営業となっています。

昼間は地元の方を中心に、できるだけ多くのお客様にランチやデザートのメニューを楽しんでもらいたい。そして、夜は昼間とは逆に、ある特定のお客様に向けた、特別なディナーを提供していくのが、今後のフロマエカフェの目標です。

「多くのお客様で賑わってもらいたい昼間と、特定のお客様へ、ご希望に沿ったコンセプトディナーを提供する夜。他の飲食店とは違う2つの軸を持ってやっていきたいと考えています。」

最近は、地元のお客様に本当に癒されているという木村さん。この2つの軸で、まずは地元に愛されるお店を維持していきたい、癒しをくれる地元のお客様にもっと喜んでもらえる店づくりをしていきたい、と強く感じているそうです。


木村さんが特に力を入れたいのは、夜のコンセプトディナー。

「夜の営業は、お客様のWANTに基づいたものをやっていきたいと思っています。アレルギーやビーガンなど、食事に制約があるお客様がいらっしゃる場合は、その方に合わせてコースを作ることが可能です。まずは是非ご相談ください!」

他の飲食店だと、既存のコース料理を提供するところが多く、食事に制約がある場合、対応をしてもらえず困ることもありますよね。フロマエカフェなら、事前に相談し、お客様に合わせてディナーコースを作ってもらえるので、思う存分食事を楽しめます。

ちなみに、夜はお酒の用意も。日本酒は珍しい銘柄もあるので、気になる方は事前に相談してみましょう。

※コンセプトディナーは、5名様から予約可能です。
※貸切以外に、不定期で夜の営業も行っています。事前にFacdbookページにて告知していますが、お電話でご確認いただくのがおすすめです。


地元の方以外に、谷根千から近い立地も考え、外国人のお客様も誘導していきたいそう。

「旅をすると食生活が乱れがち。是非フロマエカフェにコンディションを整えに来て欲しいです。谷中の散策後、是非ご飯を食べに来てください。」

谷中からフロマエカフェまでは、歩いて10分程度。新鮮な野菜を使った身体に優しいメニューで、旅の食事で疲れた胃を休めてあげるのも良いかもしれませんね!

ワークショップやイベントも!


フロマエカフェでは、夜の時間を使って、ワークショップも多数開催中。ヨガ教室は、ヨガとご飯をセットにして実施しており、好評です。

今後は、地元のママさんに向けたイベントを増やしていきたい、と伊藤さん。ママ友会などのイベントにも是非お店を使ってほしいそう。

「コンセプトディナーはもちろんですが、夜の時間はイベント利用も可能です。イベントを実施する場所を探している人にも、是非使って欲しいと思っています。」

スクリーンやプロジェクター、音響設備もある程度揃っているので、あらゆるイベントでの利用が可能。結婚パーティーや、お祝いごとのパーティーにもおすすめです。イベントには、もちろん食事を組み合わせることも可能です。

昼はランチカフェ。夜は貸切コンセプトスペース。そして毎日の地元のマルシェ。様々な顔を持つフロマエカフェ。あなたも用途に合わせて、新鮮な野菜の力を感じてみてください!

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

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AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。