Vegewelの理念
更新日:2019/02/01 公開日:2017/06/18
『食の制限』に関係なく、みんなで笑って食事できる文化を日本に
これが私たちVegewelが掲げる理念です。Vegewelは現在3つのサービスを提供しています。
- ベジタリアンやアレルギーなど『食の制限』に特化したレストランガイド Vegewel
- ヘルシーなライフスタイルを提案するWebマガジン Vegewel Style
- 飲食店・宿泊施設に対するメニュー開発
本日は、これらのサービスを通じて、Vegewelが実現したいものをご説明します。
外国人と『食の制限』
私たちはVegewelを開始する前、別のサービスを運営していました。訪日外国人向けに、日本食のレストランを紹介するサイトです。寿司やしゃぶしゃぶだけでない、日本の食文化の魅力を海外に伝えたいとの想いからです。
そのサービスを運営する中で、『食べられないもの』がある人たちの存在に初めて気が付きました。
そして、「美味しい料理が食べたい」や「素敵なお店で食事がしたい」という以上に、「〇〇が食べられないから、食事ができる場所を教えて欲しい」という需要の方が強いように感じたのです。
何かを食べられない理由は、体質であったり、ポリシーであったり、宗教であったり様々です。そうした人たちが、既存のグルメサービスから無視されている現状を知りました。
この時期に特に多く出会ったのがベジタリアンであったことから、ベジタリアンの市場に関心を持ち、調査を開始しました。
外国人だけではない『食の制限』
本当にベジタリアンが食事に困っているのかを知るために、在日外国人のベジタリアンコミュニティに出入りし、インタビューを繰り返しました。やはり、外国人のベジタリアンは日本語が不自由なために、日本での食事に苦労していました。
しかし、この活動の中で、新しく気付いたことがあります。
それは、日本人にも『食の制限』を持つ人がたくさんいるということです。
健康維持のために動物性の食品を控えている人、地球環境や動物愛護の観点から肉を食べない人、アレルギーがあるために卵・乳製品・小麦などを避ける必要がある人 etc。
日本語に不自由がなかったとしても、『食の制限』がある人にとって、外食が難しいという状況は同じであると知りました。
Vegewelが解決したい課題
『食の制限』に関する問題として、対応出来る飲食店の情報が整理されておらず、外食できる場所を探すのが難しいという課題があります。
これを解決するために、VegewelというWebサイト上で『食の制限』に対応できる飲食店の情報を整理・発信しています。まだまだ未熟なサービスではありますが、徐々に情報が集まってきています。
しかし、私たちはそれ以上に、もう一つ別の問題に注目しています。
それは、『食の制限』がある人と、ない人が一緒に食事を楽しむのが難しいという課題です。
「自分が参加するとお店選びが難しくなってしまい、申し訳ないから職場の飲み会には参加しない」という日本人・外国人に何人もお会いしました。
私たちVegewelは、こんなバカらしいことはないと考えています。『食の制限』があるというだけで、すごく楽しいはずの外食の場を一緒に経験できなくなってしまっている。
もちろん、ベジタリアンやイスラム教、アレルギーなどの『食の制限』に対応出来る”専門店”もあるのですが、こちらにも少し課題があります。
そうしたお店では、『食の制限』がない人も、『食の制限』に合わせた料理を食べることになるという点です。
『食の制限』に対応した料理で本当に美味しいものはいくらでもあるのですが(Vegewelでたくさんご紹介しています!)、『食の制限』がない人にとって「物足りない」と感じてしまうものがあるのも事実。
一般的な飲食店では『食の制限』がある人が我慢をし、専門店では『食の制限』がない人が我慢をしないといけない。
本当はすごく楽しいはずの外食の機会が、どこか100%楽しみきれないものになってしまいます。
この状況を解決する方法は一つ。一般的な飲食店に、『食の制限』に対応できるメニューを導入してもらうことです。お互いが食べたいものを食べられることが一番ハッピーですよね。
そこでVegewelでは、飲食店に対して『食の制限』に対応出来るメニューの導入をサポートしています。ちゃんと食事として成立するメニューが1つあればそれだけでいいのです。
そして、現時点ではビーガン対応のベジタリアンメニューをお勧めしています。
『食の制限』とベジメニュー
ここまで読んでいただければ、Vegewelが「ベジタリアン」という価値観を広めようとしているわけではないことがご理解いただけたと思います。
私たちが目指しているのは、『食の制限』に関係なく、みんなで笑って食事できる文化であり、ベジタリアンも、イスラム教や他の宗教も、アレルギーも同じ優先順位です。
それでも飲食店に対してベジタリアンメニューを提案しているのは、それが一番応用範囲が広く、飲食店にとって導入コストが低いと考えているからです。
ベジタリアンの中でも特に厳しいビーガン(肉・魚・卵・乳製品・蜂蜜なし)に対応した料理であれば、かなり多くのアレルギーにも対応できます。
また、宗教的に特定の肉(イスラム教の豚やヒンドゥー教の牛など)を食べない人にとっても安心です。
動物性食品を使わないメニューはカロリーや脂肪分が少なくヘルシーで、今の健康志向の時代にも合っています。
こうした理由から、飲食店に対し、まずはビーガンメニューの導入をご提案しています。
【導入事例】
Bora bora 神戸三宮店・立川店・大宮店
参考記事:Bora bora(ボラボラ)でビーガンカレーの提供を開始!
マーノエマーノ 池袋店
参考記事:池袋の極上イタリアン「マーノ エ マーノ」でビーガンメニューがスタート!
これから
以上が、Vegewelが活動している理由であり、実現したいものです。私たちはNPOではありませんので、しっかりとビジネスとしてこの市場での成長を目指しています。
また、『食の制限』への対応が必要なのは飲食店だけではありません。
ホテルや旅館、学校給食、社食、病院食、コンビニや弁当・惣菜の小売店など、『食』に関わる全てがVegewelの事業領域です。
『食の制限』に関係なく、みんなで笑って食事できる文化を日本にという理念に賛同いただき、協業・協賛いただける企業様、サポートいただける個人の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください!