こんにゃくパワーでさらに美味しくヘルシーに進化した、ニュータイプ大豆ミート『サラダバーグ』は一体どこがスゴイ!?

皆さんは普段、こんにゃくをどんな風に召し上がっていますか?

甘辛い煮物やおでんの具材などとして、そのままの形で食べることが多く、加工品を口にするとしてもこんにゃくゼリーぐらいかもしれません。

今回ご紹介したいのは、日本の伝統食材であるこんにゃくと大豆で作られた『サラダバーグ』というユニークな商品です。

昨今、健康や環境への意識が高まる中、植物性の素材で作られた「代替肉」が注目されています。サラダバーグもその一つ。

Vegewel代表の播が商品を開発した茂木食品工業・経営戦略室長の茂木大悟さんに、従来品にはない『サラダバーグ』ならではの特長や美味しい食べ方、こんにゃくという素材そのものの魅力についてインタビューしました!


(左)Vegewel代表、播 (右)群馬県のこんにゃく製造メーカー、茂木食品工業の茂木大悟さん

【今回ご紹介する商品】

老舗こんにゃくメーカーが作り出した、これまでにない大豆ミート商品


100%プラントベースのヴィーガン対応、シンプルな原材料で最大限の美味しさを追求したという『サラダバーグ』

播:早速ですが、御社の大豆ミートハンバーグ『サラダバーグ』の一番の特長を教えてください。

茂木:私たち茂木食品工業は、創業62年のこんにゃく製造メーカーです。我々の看板商品であるこんにゃくを使用した点がやはり最大の特長だと思います。

播:職業柄、大豆ミートをたくさん見てきた中で、こんにゃくを使った商品はとても珍しいと思いました。こんにゃくを使うことでどのようなハンバーグに仕上がっているのでしょうか?

茂木:どの他社製品にも負けないくらい、カロリー、脂質、糖質を極力抑えた、とても健康的な商品になっていると思います。

播:ちなみに、原材料のこんにゃくのカロリーってどのくらいなんですか?

茂木:こんにゃく100gあたりのカロリーは5kcalくらいです。こんにゃくは脂質も糖質もゼロですので、たくさん食べても太りにくいんです。

播:食物繊維も豊富ですよね?

茂木:はい。100gのこんにゃくに2.5gほど含まれる炭水化物の大半は食物繊維です。

食物繊維には水に溶けやすいものと溶けにくいものの2種類があります。こんにゃくは後者なので、食物繊維が腸まできちんと届くといわれているんですよ。

播:栄養以外の点でこんにゃくを使うことのメリットはありますか?

茂木:こんにゃくは製造工程の最後に加熱をし、固めて作ります。そのこんにゃくを使用しているため、当社の『サラダバーグ』は加熱調理済みのレトルト食品です。

レトルトですと開封してすぐ食べていただけるので調理の手間がかかりませんし、常温で長期保存ができる点もメリットです。

あらかじめ熱で状態を固定してあり、温めても冷めても食感がほとんど変わりませんので、お弁当のおかずとしても利用いただきやすいかと思います。

こんにゃくを使っていながらもやわらかな食感で、お子様から高齢の方までどなたでも食べやすい商品になっています。


見た目・風味ともに大豆とこんにゃくから出来ているとは思えないほどの完成度で、ジューシーなお肉感を楽しめる

播:乾燥した状態や冷凍品として販売されている大豆ミートもある中、レトルトは確かにレアですね。特におすすめの食べ方はあるんでしょうか?

茂木:サラダチキンと同じように、野菜サラダと一緒に召し上がっていただくのが個人的にはおすすめです。ドレッシングとの相性も抜群なんですよ。

しかも、『サラダバーグ』は食べ応えがあるのに、1個全部食べてもカロリーは100kcal以下なんです。

播:それは嬉しいですね。それ以外にも食材としての特長はありますか?

茂木:薄味に仕上げてありますので、好みの料理にアレンジしていただきやすいと思います。

大豆ミートには、大豆特有の臭い (いわゆる大豆臭)を抑えて食べやすくするために、調味料や添加物などが多く使われるケースがあります。

でも当社では、そういったものに頼ることなく大豆臭を除去する特殊技術によって、塩分控え目で添加物も極力使わない、シンプルな大豆ミートを実現できました。

そんな点を評価いただいて、当社がある群馬県内の幼稚園や小学校、中学校の給食に導入された実績もあるんですよ。


五穀米で挟んでライスバーガーにアレンジ。『サラダバーグ』を使えば、いつもの料理がグッとヘルシーに

播:それは素晴らしいですね!

ところで、元々こんにゃくの製造メーカーである御社が大豆ミート商品の製造販売をスタートしたきっかけは何だったんですか?

茂木:他社の依頼で大豆ミート商品の開発をさせていただいたのが始まりでした。

近年、健康や環境への世界的な関心が高まり、従来の肉に代わる、大豆ミートを始めとする代替肉に注目が集まっています。そこで過去の開発ノウハウを活用しながら、当社ならではのオリジナル性が高い大豆ミート商品を作ってみようということになりました。

商品開発の上で当社が創業以来、一番大切にしているのが「おいしさ」です。

たとえば、こんにゃくについても「水かき缶蒸し製法」という独自技術にこだわり、一般的な量販品の最大8倍の時間と手間をかけて加工しています。

そうすることで、他社製品に負けない、粘りが強く弾力や歯ごたえに優れたこんにゃくをこれまで作り続けてきました。

播:そのこだわりがあってこその、この大豆ミートなんですね。大豆の臭いを感じないことはもちろんですが、全くこんにゃく感がないことに正直とても驚きました!

茂木:お褒めいただき、どうもありがとうございます。

従来品をさらにバージョンアップさせた新商品2種も今年発売


日本人に不足しがちな栄養素のひとつといわれるタンパク質を強化した『サラダバーグ アスリート』は有名ジムでも販売されている

播:最初に発売された『サラダバーグ』に続いて、今年7月には新しく『サラダバーグ アスリート』『サラダバーグ リッチセラミド』という商品が出されましたね。それぞれの商品のご紹介をお願いします。

茂木:まず、『サラダバーグ アスリート』からお話しします。

新型コロナウイルスをきっかけに、ジム通いなど日常的な運動習慣を重視する方がさらに増えてきました。そこで、スポーツを好む方や筋力トレーニングをする方向けの高タンパク食品として開発したのが『サラダバーグ アスリート』です。

100%植物性の商品を作りたかったので、牛乳に含まれるホエイプロテイン(乳タンパク質)などの動物性タンパク質ではなく、大豆由来のソイプロテインとエンドウ豆由来のピープロテインの両方を合わせて使い、100gあたりに13gのタンパク質が含まれています。

播:13gという量には何か理由があるのですか?

茂木:食感や味わいの良さを実現しながら、含有可能なタンパク質の最大量が13gでした。どんなにヘルシーでも、食べ物である以上は味や食感が良くなければ意味がないと我々は考えているんです。

播:カレー風味にしたのはなぜですか?

茂木:カレーは国民食と言われるほど皆さんに好まれる味だからです。また、カレーの風味で大豆とエンドウ豆の臭いを抑え、より違和感なく召し上がっていただけると思います。

播:なるほど。もうひとつの『サラダバーグ リッチセラミド』には、美容成分として知られるセラミドが入っているんですよね?


エステ店での販売も目指しているという『サラダバーグ リッチセラミド』

茂木:その通りです。セラミドは野菜や果物、コメなどの農産物に含まれる、健康的な肌には必須の物質です。

『サラダバーグ リッチセラミド』には、こんにゃくの原料であるこんにゃく芋の皮から取れるセラミドを配合しています。

播:「リッチセラミド」というネーミングですが、この商品にはどのくらいの量のセラミドが含まれているんですか?

茂木:ある研究によれば、1日に摂取するセラミドの量は600μgが理想的であるといわれています。『サラダバーグ リッチセラミド』1個からも600μgのセラミドが摂取できるように作ってあります。

セラミドが含まれる商品というと、化粧品として肌に直接塗るものも多くありますが、『サラダバーグ リッチセラミド』は、いわば「食べるセラミド」ですね。

播:『サラダバーグ アスリート』のカレー味に対して、『サラダバーグ リッチセラミド』はトマト味ですよね?

茂木:美容に関心が特に高い女性の皆さんに好まれるトマト味にしました。トマトのうま味をしっかりと感じていただけるよう、厳選した無添加トマトケチャップでイタリアンなテイストに仕上げてあります。

さらにゴマもプラスして、プチプチ食感をアクセントにしてあるんですよ。

食品を超えてさらに広がる、こんにゃくという素材の限りない可能性


茂木食品工業の強みは「商品開発力」だと話す茂木さん。現社長である父を筆頭に、兄弟3人力を合わせてこれまでにない新商品を生み出したいと意気込みを語る

播:御社の『サラダバーグ』は香港の大手スーパーで販売が始まったり、ドイツ、フランス、アメリカなど欧米諸国向けに今後海外への輸出も少しずつ始まっていると伺いました。

今後はどのような展開を計画されているのか、お話しいただけますか?

茂木:『サラダバーグ アスリート』と『サラダバーグ リッチセラミド』は、私たち3兄弟で開発を行いました。一番下の弟は元パティシエで、次はこんにゃくを使ったこれまでにないスイーツの商品を新しく作ろうと考えているところです。

播:パティシエ経験のある弟さんとは、まさに打ってつけですね!

茂木:また、現社長である父はとてもアイデアマンです。

「こんにゃくを使って小麦の麺により近いパスタを作ってみたい」とか、「こんにゃくから作った生分解性の包装袋やストローなど、地球環境に優しい工業製品は作れないものか」など、当社ならではのノウハウや開発力を活かした新商品のアイデアは尽きることがありません。

過去には、研修医の手術研修で使われる臓器モデルをこんにゃくで作るプロジェクトに参加したこともあります。

食べ物に限らず様々な新商品の開発への、こんにゃくの無限の可能性を感じているところです。

播:それは何だかワクワクしますね!これまで当たり前のように食べてきましたが、「こんにゃくってスゴイ食材であり、素材なんだな!」と、とても勉強になりました。本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。

茂木:こちらこそ、どうもありがとうございました!

茂木食品工業の商品

こちらの商品はVegewelがユーグレナと共同で運営するサステナブルマートで販売中です。

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Vegewel編集部

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