日本初!沖縄で開催のヴィーガン夜フェス。【4/28(土)沖縄ヴィーガンフードフェス】

更新日:2019/02/02 公開日:2018/04/22

暖かくなり、フェスシーズンが到来です。

Vegewel Styleでは、これまで様々なベジフェスをご紹介してきましたが、今回は沖縄!あの暖かく、綺麗な海に囲まれた沖縄県でも、ベジフェスが行われていたんです。

その名も「沖縄ヴィーガンフードフェス」。今回は、沖縄本島の中部に位置する沖縄市の「コザ」エリア・中央パークアベニューで4月28日(土)に開催されます。

旅行先としても人気の沖縄。沖縄のヴィーガンフェスって、一体どんなもの?ベジ・ヴィーガンはどのくらい浸透しているの?気になる方も多いのではないでしょうか?

今回は、主催の富田花子(とみたはなこ)さんにインタビュー。フェスについてはもちろん、沖縄のベジ・ヴィーガン事情やおすすめのお店など、たっぷりお話を伺いました。

今年が5回目!沖縄の人気ヴィーガンフードフェス。


沖縄ヴィーガンフードフェスは、今回で5回目。2016年から、毎年春・秋の2回開催されています。

「毎回、約60のブースが軒を連ねます。動員数は4,000名ほど。2016年の開催当初から2年で1,000名は増えていると思います。毎回大盛況で、ヴィーガンの高まりをすごく感じています。」と富田さん。

ヴィーガンフェスとはいえ、来場者のほとんどはノンベジの方。回を重ねる毎に、ヴィーガンに興味を持ってくれる方が増えています。


写真は、4回目までの開催場所「嘉手納町兼久海浜公園」。

飲食メインのフェスではありますが、イベントの趣旨に賛同してくれた物販店の出店も多いそう。どれも毛皮や革など、動物性の原料は一切使わないお店です。

来場者は、地元沖縄の人はもちろん、外国人も多いそう。中にはフェスに合わせて沖縄旅行に来る方も!

今回は、ヴィーガンフェスでは珍しい「夜フェス」!


5回目の沖縄ヴィーガンフードフェスは、初の試み!開催時間を夕方~夜にした「ヴィーガン夜フェス」です。日本では例がない夜のヴィーガンフェスを開催した理由は?

「実は第一回の時から、いつか夜フェスもやりたいと思っていたので、急に方向が変わったというわけではないんです。

ヴィーガンと言うと、『ヘルシーな若い女性向け』という型通りのイメージがあると思うのですが、ヴィーガンと言うのは生き方や文化だから、そういうひとつの型にハマったスタイルではないということを表現したくて企画しました。

青空の下でヨガをしながらのヴィーガンもいいし、夜の街でお酒飲みながらのヴィーガンもいいし、色々なスタイルの中でヴィーガンを体験することで、参加する人それぞれの中に何か感じたり考えてもらえることがあるといいなあと思っています。」

夜のヴィーガンフェス!何だかワクワクしませんか?お酒とヴィーガンフードを一緒に楽しむ、ちょっと大人なイベント。とはいえ、開催時間は16:00~21:00まで。お子さん連れでも大丈夫ですね。

沖縄のベジ店のほとんどが出店。沖縄のベジトレンドが凝縮されたフェス。


※Arcade Reaort Okinawa

「沖縄ヴィーガンフードフェスは、沖縄のベジ・ヴィーガン店ほぼ全てを一度に網羅できるチャンスです!」と富田さん。

自力で色々なお店に出向くのは限界がありますが、フェスならお店が一箇所に集合してくれるので、効率も良いですね!


※Food Journey


※浮島ガーデン

出店一覧はこちらから。
https://www.facebook.com/events/560611060963443/

今回フードでの出店は26店。どれも気になるお店ばかりですが、あえて3つオススメを挙げるとしたらどこですか?と質問すると、富田さんは。

「どこもかしこもオススメなので一番難しい質問ですが。。。笑

強いて言えば、今回のフェスでコラボしている『夜コザヴィーガン屋台村』のオーガナイザーをしているお店、『Esparza’s tacos&coffee(北谷町)』『plant-HOLIC(宜野湾市)『GubGub’s vegan kitchen(読谷村)』です。

この3つのお店のオーナーたちは、地球環境や動物に対して、本当に熱い思いでヴィーガンレストランをやっている人たちです。

沖縄のヴィーガンを牽引しているのがこのような心を持っている人たちだということを本当に嬉しく思ってます。そしてとにかく美味しいです!」


※GubGub’s Vegan Kitchen

【Esparza’s tacos&coffee】
https://www.obbligato.co.jp/

【plant-HOLIC】
http://www.plusholic.jp/

【GubGub’s vegan kitchen】
https://www.facebook.com/gubgubsvegan

「夜コザヴィーガン屋台村」は、コザのパークアベニューをヴィーガンストリートに!という目的のもと始まったプロジェクト。今年の2月から定期的にイベントを開催しています。

【夜コザヴィーガン屋台村】
https://www.facebook.com/KozaVeganNightMarket/

コザとのコラボフェスは、どのような発展を遂げるのか?楽しみですね!

ちなみに、コザエリアは、沖縄市の中心地。かつての米軍基地の門前町としても有名ですね。その名残から、異国の文化がミックスされた独特の雰囲気が。フェスはもちろん、昼間は観光を楽しむのもおすすめです。

【沖縄市観光ポータルサイト「KOZAWEB」】
http://kozaweb.jp/

沖縄のベジタリアン・ヴィーガン事情は?


フェスには毎回多くの方が来場し、ベジ・ヴィーガンの盛り上がりを実感しているという富田さん。街中でのベジ・ヴィーガンの現状をお伺いしてみました。

「ベジ・ヴィーガン食を摂る人達の数は、確実に増えています。

人口比で言うと、国内でも有数のベジ・ヴィーガンが多い地域なのではないかと思います。通常のお店でもべジやヴィーガン対応のメニューが多くなっています。」

沖縄は、観光地としても国内外で有名な場所。特に、外国人旅行者にとっては、ベジ・ヴィーガン対応のお店が多いのは嬉しいことですよね。

「こんなにヴィーガンのお店があると思わなかった、というお話は良く聞きます。

沖縄は中国や、台湾からのお客様も多いので、チャイニーズ・ベジタリアンやオリエンタル・ベジタリアンの方も少なくないようですね。

一方で、観光業が盛んな地域の割にはホテルでのベジ・ヴィーガン対応は遅れているようだというお話も耳にします。」

ベジ・ヴィーガンの広まりを実感するものの、まだまだできることがある!

フェスのような大型イベントを通じて、このような食のポリシーの認知を高めることは、とても大切なことですね。

沖縄でヴィーガンフェスを続ける想いとは。


沖縄ヴィーガンフードフェスを主催する富田さん。

フェスに対する熱い想いは、一体どこから来たものなのでしょうか?

「フェスを開催することになったのは、私が動物のためのボランティアをしていたことを知っていた知人のライブハウスオーナーから『チャリティイベントをしてみない?』と声をかけてもらったことがきっかけでした。

その際、動物のためのイベントだから、とフードをすべてヴィーガンにしたんです。

犬猫チャリティのイベントでヴィーガンフードのみを出しているイベントは、日本で初めてだったそう。

その時に、このような価値観でイベントをしている人が他にいないのであれば、自分がやっていきたい、と強く感じたんですね。

それから何回か名前の違うイベントを行い、2016年4月に『沖縄ヴィーガンフードフェス』としてイベントを始めました。」

現在は、富田さん自身もヴィーガン。食生活を変えることになったきっかけも、動物に対する想いでした。

「子ども時代から、自分が動物の犠牲の上に成り立って生きていることや、途上国の飢餓の問題に対してなど、漠然とした悲しみがありました。

ヴィーガンの食生活になった大きなきっかけは、飼っていた動物が死んでしまったこと。

家族の一員として愛され天寿を全うした子の命と、今日私が食べた動物の命はいったい何が違うというんだろう・・・と思ってから、段々とお肉を食べることができなくなりました。

ヴィーガンという生き方は自分が求めていた生き方だと感じています。」

あらゆる経験を通じて、自身の生き方を見つけた富田さん。沖縄ヴィーガンフードフェスでは、その根底にある動物のための活動も続けています。

それは、動物たちの里親譲渡会。殺処分を逃れ、保護された動物たちに、幸せな生活を送ってほしい。

「動物の命を食べないだけでなく、動物の命を救うことができる場所」

フードフェスでありつつ、富田さんが以前から行っていた動物のチャリティイベントもしっかり引き継がれているのが、沖縄ヴィーガンフードフェスなのです。


※星のたね

最後に、富田さんはこんなお話をしてくれました。

「フェスのオーガナイザーをしていて、ヴィーガンの出店者さんたち同士が仲が良いことに驚きました。県外のお客さんからもそれはよく言われるんです。言ってみたら商売敵なのにどうして?と。

そこで強く伝わって来るのは、一人一人のオーナーたちが自分だけが儲かればいいというような利己的な気持ちではなく、地球環境や動物の命や未来の子ども達の健康などを考えてこの仕事をしているんだなと〜ということです。

そんなひとつの大きなテーマを前にすると、自分と相手の狭い世界でライバルと捉える感覚ではなく、もっと俯瞰して世界と向き合うための仲間であり同志なんだろうなと感じて毎回とても感動します。

沖縄ヴィーガンフードフェスの出店者さんたちは本当にフェスの宝物です。

だからこそ私はたくさんのお客さんに来て欲しい!!!ぜひ来て!!って言えるし言わずにいられないんです。」

沖縄の4月は、夜でも過ごしやすく、お酒も食事も美味しくいただけることでしょう!

既に秋の開催も決まっているという沖縄ヴィーガンフードフェス。南の島沖縄で、素敵なヴィーガンフェス体験をしてみませんか?

【第5回・沖縄ヴィーガンフードフェス】
@沖縄市中央パークアベニュー
2018年4月28日(土)16:00~21:00
入場無料・雨天決行(荒天中止)
Love&Peace starts chopsticks
https://www.facebook.com/events/560611060963443/

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AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。