グルテンフリーで再注目!お米100%のケンミンビーフン。【ケンミン食品】

更新日:2019/02/01 公開日:2017/11/02

日本のビーフンメーカーといえば、「ケンミン」!「ケンミンの焼ビーフン」のCMや、テレビ番組の特集などで馴染みのある方も多いのでは?

ケンミンビーフンは、お米100%の麺。グルテンフリーが話題を集める中で、海外からの需要も増えており、今改めて注目されています。

また、ケンミンはビーフンだけではなく、お米のパスタや高タンパクめんなど、ヘルシー製品が豊富なのを知っていましたか?

今回は、ケンミン食品株式会社、代表取締役社長 高村一成(たかむらいっせい)さん、マーケティング部の本吉良子(もとよしりょうこ)さんにインタビュー!

お米100%の麺について、たっぷりとお話を伺いました。

お米と向き合い続けて67年!日本最大のビーフンメーカー。


ケンミン食品の創業は、1950年。神戸で会社が始まりました。

現社長の高村さんの先代社長、高村健民氏は、台湾出身の日本人です。社名の「ケンミン」は、先代社長のお名前、「健民(けんみん)」さんが由来です。

「戦争でアジアに行った日本人は、台湾などでお米の麺を食べて暮らしていました。

戦争が終わり、日本に帰国した後も、『現地で食べたお米の麺を、日本でも食べたい!』という声が多く、それを聞いて立ち上げたのがケンミン食品です。」と、本吉さん。

健民さんが立ち上げたお米だけの麺のメーカー。ビーフンはお米100%ですが、ご飯よりGI値がかなり低く、食べた時の血糖値上昇が穏やか。脂肪もつきづらいと言われています。

健康な民=ケンミン。そして、ヘルシーなビーフン。先代社長のお名前が、そのまま製品のコンセプトに繋がっている不思議な偶然、何か運命のようなものを感じますよね。

アメリカのグルテンフリー認証も取得、お米100%で安心の麺。


小麦アレルギーの問題もあり、最近は「グルテンフリー」という言葉が注目を集めています。

麺類では、小麦を使った製品が多いですよね。しかし、そこで救世主になるのが、お米を使った麺!

ケンミンのビーフンは、お米100%の麺なので、アレルギーに苦しむ方や、グルテンを避けたい方も安心して食べることができます。

「以前、テレビで放送された時は、しばらく欠品状態が続くほどの反響でした。今のグルテンフリーブームに乗って、さらに多くの方にビーフンを食べていただけたらと思っています。」

ちなみに、ケンミンのビーフンで使っているお米は、インディカ米。工場はタイにあり、現地の米を仕入れて作っています。

「もともとビーフンは、インディカ米を美味しく食べるためにできた麺です。

日本のお米だと、粘りが強くてビーフンを作るのに適さず、添加物を入れることになってしまいます。

ケンミンでは、美味しく、お米100%のビーフンを作るために、あえてインディカ米を使っています。

タイと日本の農薬規制は異なりますが、日本の基準を持ち込んでしっかりと管理しています。」

外国産、というと不安になる方も多いですが、そこをクリアできるよう、細心の管理体制で生産をしています、と本吉さん。


また、高村社長からはこんなお話も。

「ケンミンのビーフンを始めとした麺製品は、アメリカのグルテンフリー認証を取得しています。タイの工場からアメリカへ輸出もしており、世界基準のグルテンフリー製品と言えます。

日本でもグルテンフリーが注目されつつありますが、海外ではもっと意識が高い。日本でもさらに意識が高まれば、ケンミンのビーフンはさらに注目されていくだろう、と思っています。」

ちなみに、日本のスーパーなどで販売されているビーフンのほとんどは、ケンミンのビーフン。学校給食でも積極的に使われているそうです。

「ケンミンは本社が神戸ということもあり、西高東低の売上です。学校給食では全国的にビーフンが使われていますが、中でも関西・九州エリアは日常的に出てきますね。」

台湾など、海外で作られているビーフンは、コストダウンのためにお米以外のものが混ざっていることも多いそう。

独自に生み出した製法でお米100%を実現しているケンミンのビーフンは、子どもも安心して食べることができる製品です。

ライスパスタや高タンパクめんなど、注目の製品を紹介!


お忙しい中、笑顔で丁寧に取材に応じてくださった、高村社長。

ビーフン製造で、長い間お米と向き合い続けていたケンミン食品。

実は、ビーフン以外にも、様々な製品があるんです!


「2008年にライスパスタを発売しています。今までお米と向き合い続けてきたからこそできた、お米100%のライスパスタです!

創業者である高村健民は、いつかお米でパスタを作りたい、とずっと言い続けていました。現在、少しずつ取り扱っていただくお店が増えてきています。」と、本吉さん。

原料が米なので、伸びにくくしっかりとした麺。調味料を選ばず、どんなものとも相性が良い万能パスタです。おすすめの食べ方は、スープパスタや冷製パスタ。

取材日の数日前に、アレルギーの展示会でライスパスタを紹介したところ、かなり大きな反響があったそう。

高村社長も、ライスパスタへは強い思い入れがあります。

「ライスパスタはさらに改良を続けています。

どうしても小麦の食感とは違うので、いかに本来のパスタの食感に近づけていけるか。そして、試作は進んでいながらなかなか発売を実現できずにいるのが、お米100%のショートパスタです。

日本人はパスタといえばロングパスタのイメージですが、海外の人達は、ショートパスタを日常的に食べています。できるだけ早く売り出していきたいと考えています。」


また、2016年9月には、高タンパクめんも発売。エンドウ豆タンパクを使った、栄養たっぷりの麺です。

「アメリカの展示会で、現地の健康食品会社の方からアイデアをもらったのが始まりです。

豆を入れると独特の臭みが出るので、それが気にならなくなるまで、1年ほどかけて開発しました。

添加物不使用で、糖質もパスタの20%OFF。麺なので炭水化物はもちろん摂れますが、合わせてタンパク質も摂れるということで、栄養バランス抜群の麺です!」

身体を鍛えている男性の中には、麺を食べたいけど、罪悪感であまり食べられないという声もあるそうです。そんな方に是非試してほしいのがこちらの麺。

現在は、アスリートを中心にプロモーションしており、オリンピックに向けて需要が高まることも期待されますね!

ライスパスタと高タンパクめんは、これから販売店が増えていく予定。ケンミン食品の通販でお求めいただけるので、気になる方はチェックしてみてください!

ビーフンの健民飯店
http://www.kenmin.com/

ケンミンのビーフンをレストランで!「健民ダイニング」。


今回取材を行ったのは、六本木一丁目にある「健民ダイニング六本木」。ケンミンのビーフンを使ったメニューを楽しめる、ケンミン食品が経営しているレストランです。

現在、神戸と合わせて2店舗を展開しています。お店について、統括マネージャーの三浦由起雄(みうらゆきお)さんに伺いました。

「六本木店は、昼夜ともに近隣のサラリーマンのお客様が多く訪れます。ビーフンを目当てに来られる方がとても多いです。90%以上の方がビーフンランチをご注文されています。

毎日来て、ビーフンランチを食べていかれる方もいらっしゃいますよ!」

お店には、グルテンフリーなど、アレルギー対応を求めていらっしゃる方も多いそうで、情報共有はしっかりと行っています。

「まだグルテンフリーメニューというものを常にご用意しているわけではないですが、毎日の朝礼で、どのメニューに小麦粉や卵を使っているのかは周知しています。

それを変更し、グルテンフリーメニューとしてご提供することは可能です。」

外国人のお客様からは、ビーガン対応が可能か、問い合わせが来ることもあるそう。

「現在、常にビーガンの方へのご対応が可能な状況ではありません。

しかし、オリンピックに向け、外国人の方など、様々な食のポリシーの方のご要望に応えられるようにしていきたいと思っています。

スタッフ一同、勉強しながら徐々に色んなメニューを開発していきたいと思っています。」



取材時には、ビーフンランチをいただきました。このボリュームはサラリーマンには嬉しいですね!しかもビーフンなので、普通の麺よりヘルシー!


一品料理でも美味しいメニューが沢山。

ビーフンを外で楽しみたい方、是非一度訪れてみてくださいね!

健民ダイニング六本木
http://www.k-dining.jp/roppongi/

健民ダイニング本店
http://www.k-dining.jp/

また、ケンミン食品本社では、定期的にビーフンを使った料理教室を実施しています。Facebookで最新情報を配信しているので、こちらも要チェックです!

ケンミンFacebook
https://www.facebook.com/kenmin.jp

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

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AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。