ココナッツの効果は沢山ある!豊富な栄養と生活への取り入れかた

ココナッツは、健康や美容に多彩な効果が期待できる食べ物です。

ココナッツのメリットは、食べるのはもちろん、化粧品としてココナッツの成分を肌から摂取することでも得られます。

この記事では、ココナッツの栄養成分と身体への働き、日常への様々な取り入れ方をご紹介します。

ココナッツの優れた働きを活用し、ヘルシーな暮らしを実現するためのヒントにしてみてください。

ココナッツの特徴とその栄養素

半分に割ったココナッツの果肉と皮(殻)
初めに、ココナッツの特徴と、豊富なメリットをもたらす多彩な栄養成分についてご紹介しましょう。

ココナッツの基本情報を知ることで、ココナッツが健康や美容によいといわれる理由への理解が深まるはずです。

ココナッツは捨てる部分がない「万能の実」

「ココヤシ」というヤシの果実であるココナッツは、そのほぼ全てを暮らしに利用できる“万能の果実”です。

果実や果汁(ココナッツウォーター)は生で摂取できるほか、「ココナッツミルク」や「ココナッツオイル」、「ココナッツパウダー」などに加工できます。

完熟した果実を覆っている外皮からは、丈夫な天然繊維を採ることができ、ロープ・マット・ブラシなどが作られます。

また、硬い殻も、工芸品や雑貨などの材料になります。

ココナッツの栄養成分表

ココナッツの加工品4種類、100g中の主な栄養成分を、以下にまとめました。

同じ植物の加工品でも、それぞれカロリーや栄養素に違いがあるので、目的に応じて取り入れるとよいでしょう。

ココナッツパウダー
<特徴>高カロリーで脂質・カリウム・食物繊維が豊富
・エネルギー/676kcal
・たんぱく質/6.1g
・脂質/65.8g
・カリウム/820mg
・食物繊維/14.1㎎

ココナッツミルク
<特徴>カリウムが豊富
・エネルギー/157kcal
・たんぱく質/1.9g
・脂質/16g
・カリウム/230mg
・食物繊維/0.2㎎

ココナッツウォーター
<特徴>低カロリーでカリウムが豊富
・エネルギー/22kcal
・たんぱく質/0.2g
・脂質/0.1g
・カリウム/230mg
・食物繊維/0㎎

ココナッツオイル
<特徴>4種の中で最も高カロリー
・エネルギー/889kcal
・たんぱく質/0g
・脂質/100g
・カリウム/0mg
・食物繊維/0㎎

ココナッツの効果を解説

割ったココナッツとコップ入りのココナッツの果汁
ここからは、ココナッツに期待できる、健康や美容に関する4つのメリットをご紹介します。

現代人に嬉しい効果ばかりがそろっていますが、摂取のし過ぎは逆効果になってしまうこともあるのでご注意ください。

①むくみ解消や血圧を下げる効果

むくみや高血圧の原因のひとつは、塩分の摂り過ぎなどによる、体内のナトリウム量の増加です。

体内にナトリウムが増えると、体は塩分の濃度を薄めるために水をため込むため、むくみにつながります。

また、水分が増えることで血液量も増え、血圧が上昇してしまいます。

ココナッツパウダーやココナッツミルク、ココナッツウォーターに豊富に含まれるカリウムには、ナトリウムの排出を促す働きがあり、むくみを解消する効果や、血圧を下げる効果が期待できます。

②ダイエットにおすすめの効果

ココナッツオイルで作った「ヴィーガンバター」は、乳製品のバターや植物性のマーガリンよりもカロリーが控え目です。

また、ココナッツオイルやココナッツミルク、ココナッツの果肉には、中鎖脂肪酸の「ラウリン酸」が豊富に含まれています。

ラウリン酸は、体脂肪になりにくくエネルギーとして分解されやすいため、ダイエットや体型維持に役立つといわれています。

さらに、ココナッツの果肉に豊富な食物繊維は、腸内の環境を整え、便通を促す働きが期待できます。

③脳の健康への効果

ココナッツに含まれるラウリン酸は、体内で分解され「ケトン体」という物質の生成を促進します。

ケトン体は、脳のエネルギー源となって脳の活動を活発化させる働きがあり、認知機能の改善や認知症の予防にも役立つといわれています。

また、ラウリン酸には抗菌・抗ウイルスの作用もあり、感染症などの予防効果も期待できます。

④美肌を促す効果

ココナッツオイルは、さらりとした使用感で肌にスムーズになじみやすいこともあり、スキンケアオイルにもおすすめ。肌の水分量を良好にし、湿疹の症状を軽減させることがわかっています。

また、ニキビの原因菌にも有効な殺菌効果もあるといわれています。

さらに、ココナッツオイルに含まれるビタミンEは、紫外線をブロックし、日焼け対策にも役立ちます。

ココナッツの効果的な取り入れかた

ココナッツの果肉とココナッツミルク
身体への様々な効果が期待できるココナッツですが、どのように普段の食生活に取り入れたらよいのでしょうか。

ここでは、おすすめの利用方法や押さえておきたい注意点などを、加工品の種類ごとに紹介していきましょう。

果肉(中の白い部分)やドライココナッツ

ココナッツの果肉は、青果のほか、缶詰の状態でも売られています。

また、生の果肉を乾燥加工したドライココナッツは、手作りもできますが、市販品の方が入手しやすいでしょう。

未熟な果肉は柔らかく、そのまま食べやすいのが特徴です。一方、成熟した果肉は硬くなるため、多くが料理に使われます。

ドライココナッツは、香りや食感を活かしてお菓子作りなどに使うのがおすすめです。

ココナッツオイル

ココナッツオイルは、果肉を圧搾し液状にしたものを分離・ろ過して作られます。独特の香りが活きた未精製オイルと脱臭・漂白処理を行った精製オイルの2種類があります。

バターの代わりにパンに塗ったり、お菓子作りに使ったりするほか、炒め油にもなり、幅広く活用できます。

また、コーヒーなどの飲み物に入れるとマイルドな味わいになるのでおすすめです。

適正摂取量は、1日1回大さじ2杯程度です。

ココナッツウォーター

ココナッツウォーターは、未熟な果実に豊富に含まれる果汁です。青果から直接ストローなどでも飲めますが、紙パック入りの市販品もあります。

ほのかな甘みとともに独特の青臭さがあるため、他のフルーツジュ―スや果実などを加えると、より飲みやすいでしょう。

電解質を含み、体内に吸収されやすいことから、スポーツドリンクの代わりに飲むのもおすすめです。

ココナッツミルク

成熟した果実の果肉をすりおろし、圧搾して作られるミルク状の液体です。手作りできるほか、缶やパック入りの商品もあります。

そのまま飲むだけでなく、独特の風味を活かしてデザートやスムージーなどの飲み物、煮込み料理に使うのもおすすめです。

ハイカロリーなため、摂取は1日にコップ1杯までにとどめましょう。

まとめ

割ったココナッツとココナッツチップス
今回は、ココナッツの優れた栄養価と健康・美容効果、おすすめの利用法をご紹介しました。

Vegewelでは、ココナッツに関する解説記事をほかにも幾つか掲載しています。

ココナッツ製品の中で人気の「ココナッツオイル」の効果効能や便利な活用方法とは?
ココナッツは万能選手!「ココナッツミルク」の使い方を知ろう

合わせて読むことで、皆さんそれぞれに合ったココナッツの取り入れ方や上手な活用法が、さらに見つかりやすくなるはずです。

記事を参考に、万能の果実ココナッツを皆さんの生活に効率よく取り入れてみてください。

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