ハレの日だけではなく、ケの日においしいベジタリアン料理を食べてほしい。 野菜キッチンCocomo(ココモ) 【東高円寺】

プロの料理人も認めた、本格的ベジタリアン料理を提供するお店として、多くの人に愛された、Lotus & Flower’s One(ロータスフラワーズワン)。

惜しまれつつ閉店しましたが、2018年1月、オーナーシェフ 大平哲雄さんの手によって、野菜キッチンCocomoに生まれ変わりました。

高級レストランのイメージがあった以前のお店とは違い、とてもカジュアルな雰囲気で、価格設定もとてもリーズナブルです。

野菜キッチンCocomoが目指すこととは?大平さんにお話を伺います。

野菜キッチンCocomoの場所や詳細な情報はこちら

ベジタリアン料理のおいしさを、もっともっと多くの人に知ってもらいたい


−−なぜ、野菜キッチンCocomoをオープンしたのですか?

ベジタリアン料理をおいしいと思っていただきたい、肉や魚にも負けないおいしいさを追求したいと、Lotus & Flower’s Oneを9年間続けてきました。

おかげさまで、ビーガン・ベジタリアンの方に限らず、たくさんのお客様にお越しいただき、ある意味やりきったと感じたんです。

私は、ビーガン・ベジタリアン料理のおいしさを世に広めたいと願う気持ちは、誰よりも強いと思っています。

しかし、今の日本では、野菜料理に肉や魚のような高いお金を払って、わざわざ食べに来てくださる方はまだまだ少数です。

ビーガンやベジタリアンという言葉もご存知ないような方にも食べていただけるようにならないと、ベジタリアン料理が本当に浸透していくのは難しい。

特別な日に、限られた人が食べる高級料理ではなく、もっと日常に溶け込んだ、ビーガン・ベジタリアン料理を広めたいと思うようになりました。

軌道に乗っていた店を閉めるというのは大きな決断でしたが、この想いを実現するために、新しくオープンしたのが、野菜キッチンCocomoです。

ベジタリアンの方にもそうでない方にも、カレーが人気!


−−野菜キッチンCocomoのイチ推しメニューを教えてください。

そうですね、カレーが人気です。このCocomoカレー(1,000円税込)は、お店の名前をつけた看板メニュー。

材料はすべて野菜のみ、淡路島の玉ねぎをたっぷりと使用しています。もちろん、ビーガン対応・グルテンフリーです。

トッピングというワザ。キーマカレーの旨味とクリーミーなアボカドを堪能して


マッシュルームをベースにした、キーマカレー(1,080円税込)もオススメです。

ホールスパイスに、香味野菜、フレッシュトマトもふんだんに使用しています。

オリジナルのガラムマサラは21種類のスパイスを調合していて、肉にも負けない野菜の旨味とスパイスの奥深さを楽しんでいただくビーガンカレーです。

トッピングでアボカドをプラス(280円税込)するのもいいですよ。アボカドの濃厚さやクリーミーさが加わる、味の変化を楽しんでください。

もちろん、カレー以外も。ソイミートを使った料理は大平シェフの自信作


−−カレー以外のオススメは?

ソイミートは私が得意としている食材です。

バルサミコ風味のフリットとアボカドタルタル(1,580円税込)は、ソイミートのフリットとアボカドを細かくし、混ぜてタルタルステーキにしたもの。こちらもビーガン対応です。

ただ「おいしい!」だけでいい。ベジタリアン料理が、選択肢の一つになる世界を目指して


−−今後、大平さんと野菜キッチンCocomoが目指すところは?

次の時代を生きる若い世代や、毎日汗して頑張っているサラリーマンなど、もっと幅広い人たちに、ぜひビーガン・ベジタリアン料理を食べていただきたいです。

でも、私にとって、ビーガン・ベジタリアンということは二の次で、前面に押し出すつもりはありません。それを意識していようがいまいが、食べておいしいと感じていただくことが大事なんです。

実際、ビーガン料理だとは全く意識せずに、「カレーがおいしいと聞いたので…」とご来店くださる方や、ただ「おいしい!」と言っていただくことも多いです。それでいいんですよ。

知らず知らずのうちに、週に1〜2食でもビーガン・ベジタリアン料理を食べていただいているとすれば、それでいいと思うんです。

最終的に何かの折に、自分たちが食べているものが実はベジタリアン料理だったんだと気づいていただけたら、私は満足です。

ビーガンやベジタリアンを一時のブームではなく、一つの文化と言えるまでに引き上げるには、不特定多数の人たちに取り入れてもらえるようにならないと。間口はなるべく広いほうがいいと考えています。

どの飲食店やスーパーに行っても、ビーガン・ベジタリアン料理の選択肢がある、というレベルにまで持っていきたいですね。


~~店内の内装は、なんと大平さん自身が手掛けたそう。壁の塗装も、木製の棚もすべてDIYというから驚きです。居心地の良い、どことなく温かな雰囲気の店内はとても落ち着きます。

ビーガン・ベジタリアンの人も、そうでない人も、満足できるおいしい料理が楽しめるお店。

よりリーズナブルに、多くの人に、ベジ料理を食べてほしいという、大平さんと野菜キッチンCocomoの想いが伝わってきました。

気の置けない友人と・家族と・会社の同僚と、はたまたお一人様でも、いろいろな機会に、再び訪れたいと思えるレストランでした。

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

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Aya Wada

Aya Wada

アパレルの企画を20年以上経験したのち、聴く事・書く事・伝える事に興味を持ち、取材・インタビューをメインに活動するフリーライター。

体調を崩したことをきっかけに食への関心が高まり、マクロビやアーユルヴェーダなどに興味を持つ。

カラダに良いだけでなく、美味しく、気軽にできるベジ生活に憧れて、日々勉強中。