伝統的なカナダ料理をヴィーガンで?メディアでも有名なヴィーガンシェフによる、期間限定カナディアンブランチ&ディナーをレポート 。Ones Cantine bio(ワンズ キャンティーン ビオ)【原宿】

カナダといえば四季があり、自然豊かでダイナミックなイメージがありますね。

では、カナダの料理といえば何が浮かびますか?

メープルシロップ?他には?あまりピンとくる人がいないかもしれません。

カナダは移民の国なので色々なルーツの料理が融合した「カナダ料理」があります。

1月17日~19日まで、渋谷にあるオーガニック料理のお店「Ones cantine bio(ワンズ カンティーン ビオ)」で行われた「カナダフェア in Tokyo」。

日系カナダ人のヴィーガンシェフ、キャロライン・イシイさんが来日し、ヴィーガンのカナダ料理が提供されました。

今回は、3日間限定の、キャロラインさんによるヴィーガンブランチをレポートします。

Ones cantine bioの場所や詳細な情報はこちら

世界を旅するシェフの「体と環境に良い」料理への考え方


キャロライン・イシイさんは子供の頃からお母様の作る伝統的な和食を食べ、レストランシェフであるお父様の影響で料理人となります。アメリカで経験を積み、オタワに「Zenkitchen(ゼンキッチン)」をオープンさせました。

ローカル・オーガニック・ヴィーガンと三拍子揃った料理は、「体と環境に良い」というコンセプト。その考え方は多くの支持を集めています。

キャロラインさんは、世界中を旅して新しい味を体験、その経験を語り、料理に表現しています。 ヨガの愛好家でもあり、ハサヨガ講師の資格を取得した、食と健康のエンターテイナーです。


キャロラインさんは、カナダで有名な料理オリンピックで、2年連続銀賞を受賞。エアカナダの機内エンターテインメントをはじめ、多くのメディアに注目されています。先日は、FMラジオでカナダの文化を紹介されたそう。

明るいお人柄がそのまま現れているようなキャロラインさんの料理。HPにも美しい料理がたくさん載っています。

HPはこちら。
http://carolineishii.com/ja/

カナダの伝統的な朝ごはん・ブランチといえばこれ。

カナダでは、日曜日は家族や友人と朝食、もしくはブランチをするのが一般的だそう。今回はヴィーガンブランチをいただきました。メニューは全てオーガニック食材で作られています。


カナディアンパンケーキ。

トッピングは豆乳のホイップクリーム・ワイルドブルーベリーのコンポート・メープルシロップ。豆腐のスクランブル・ハッシュブラウン・メープルテンペベーコン・自家製のケチャップもついています。

ヴィーガンの方でなくても、しっかりとした味と香りが楽しめる、満足のボリュームでした。

キャロラインさんの著書「カナダを旅するヴィーガンレシピ」(キラジェンヌ社)に、こちらのメニューのレシピが載っています。


パンケーキは少しもっちりしています。メープルシロップはお好みで。


卵を使わないスクランブルエッグ、豆腐のスクランブルは、豆腐にターメリックで色付けをし、数種のスパイスが入っています。メープルテンペはほんのり甘いかったです。

ハッシュブラウンは程よい塩気、ケチャップは、一般的なレシピでは玉ねぎが入っていますが、今回は玉ねぎなし、フレッシュな味わい。

なかなかボリュームがあり、腹持ちもよく、大満足でした。

やっぱりメープルシロップは欠かせない。


カナダ料理の中で、やはりメープルシロップはなくてはならない食材です。蜂蜜に比べてカロリーが低いのに、ミネラルが豊富なスーパーフードです。

カナダでは、採取したばかりのメープルシロップを雪の上でタフィーにして食べたり、パンケーキにかけたり、お菓子として利用するのはもちろん、甘味料としても使うようです。

コーヒーなどにも入れているそうで、実際入れてみるとコーヒーがマイルドな味になりました。

メープルシロップを何にでも使うなんて、日本人からするとなんとも贅沢な感じがしますね。

日本にはたくさんのすばらしいヴィーガン食材がありますよ。

キャロラインさんは、日本のラジオのインタビューで、以下のように答えています。

「ヴィーガンって何食べてるんですか?ヴィーガンって流行ってますか?高いのでは?と聞かれたけれど、ヴィーガンは体、環境にいい。カナダだけでなく、ワールドワイドのムーブメントになっています。

日本にも納豆・味噌・豆腐など、ヴィーガンのものがたくさんあって、高くない。ヴィーガンを広めないのは勿体無いです。」

和食の人気が世界でも高まっていますが、ヴィーガンという切り口でも、日本の食材の良さをいろいろな方に発信していけるのではないでしょうか。

外国人の目線から見る、日本食の可能性。日本人の方がその良さに気づいていないのかも知れませんね。


今回のイベントは、カナダ発のヨガウェアブランド「ルルレモン」との開催。17日にはヨガイベントも同時開催され、ヨギーニもたくさん訪れたとのことです。

その際にはカナダで人気のスーパーフードのヘンププロテイン・メープルシロップ・国産クロレラを入れたスムージーも提供されました。どちらもカナダで使われている注目の食材です。


ディナータイムにも素晴らしい料理がふるまわれました。メニューは4つのフルコース。カナダ産クラフトビールやワインも一緒に楽しめます。

キヌア寿司・ラディッシュのラビオリ。

キヌアをごはんに見立て、スパイシーな大根のマリネを巻いてカシューワサビクリームを添えた太巻き(カナダ産キヌア使用)です。寿司キヌアというものを使っていました。

グリーンサラダはメープルシロップとディジョンマスタードのドレッシング使用。カナダはマスタードの産地でもあるそうです。

きのこと白インゲンのシチュー、味噌チーズクロスティーニ。

冬のカナダでは、寒さを凌ぐために冷めにくい濃厚なシチューが定番です。そのシチューの上に、チーズのような風味の味噌チーズクロスティーニを添えています。

デザートはチョコレートブラウニー・ブルーベリーソース添え。


寿司キヌア、こんな商品があるんですね。カナダと日本の融合料理です。とても豪華なコースでした。どれも色とりどりで目にもおいしく体にやさしいお料理でした。お客さんも大満足でした。


こちらはヨガイベントの際に出されたディナー。キヌア寿司、きのこと白インゲンのシチュー・味噌チーズクロスティーニ。ケールとキヌアのサラダ。

今回のイベントは、カナダ大使館協賛で告知もされていたので、カナダの料理を食べにたくさんの人が訪れました。カナダの懐かしい味がヴィーガンで?と多くの方が驚いていたそうです。

カナダ大使館の方によると、カナダでもオーガニック・ヴィーガンの市場はどんどん大きくなっています。

ベジタリアンハンバーガー、オーガニックのピープロテインも大人気。スターバックスでもベジチョイスがあるなど、やはり選べる環境が整ってきています。

今後、カナダのさくらんぼも日本への輸入が始まるなど、新たなカナダの食材に触れる機会ができそうです。カナダにも是非いらしてくださいとお話していました。

次回来日の際には、また素晴らしい料理を提供する機会を作りたいとお話されていたキャロラインさん。今から楽しみですね。


今回のイベントが行われたOnes cantine bioでは、オーガニック食材を使った料理を提供しています。ヴィーガンパンケーキなど、ベジタリアン・ヴィーガン対応の料理もあります。

世界の料理をどんどん期間限定で提供していくとのことで、今後が楽しみですね。

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

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清水えみこ

清水えみこ

農業高校野菜部出身の元花屋
日本語教師
環境・健康・教育業
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