欧米で大人気!神様の食べ物と呼ばれる「カカオ」その栄養と効果的に取り入れる秘訣とは?
多くの人々に愛されるチョコレートの材料となっている「カカオ」。
最近では「カカオ」は栄養価が高く評価され、スーパーフードとして欧米で人気となっています。
しかし、カカオの摂取の仕方によっては、カカオの素晴らしい栄養効果が非常に薄まることも。
今回は、このカカオの栄養や効果をうまく取り入れる秘訣などについてご紹介していきます!
合わせて読みたい!希少なマヤカカオの取材記事はこちら
入手困難!ジャングルの恵みマヤカカオ
カカオティーのレシピ記事はこちら
師走の忙しさにホッと一息。3種のカカオティーで素敵な年越しを!~カカオソイラテ・スパイスカカオティー・オレンジカカオティー~
目次/Contents
カカオについて
カカオは南北アメリカ大陸固有の密林の木の果実です。
カカオの学名は、あおぎり科 テオブロマ属 カカオと言います。
テオブロマとは「神様の食べもの」という意味。
昔、マヤ人やアステカ人はカカオ豆をとても大切にしていて、カカオ豆をお金の代わりに使用していたそうです。
ローカカオの栄養
カカオはスーパーフードと言う名がつく通り、たくさんの体に良い栄養が含まれています。
カカオの中でも栄養価が高いのはローカカオ(純粋な生のカカオ)。
ローカカオは、全く手を加えられていないもの、または低温で加工されたもののことを言います。
通常行う加工では、高温での発酵と加工の過程で、素晴らしい成分は減少。そのため、カカオの栄養を十分に取りたい方には、ローカカオがオススメです。
ローカカオに含まれる主な成分は、以下のようなものがあります。
- マグネシウム
- カルシウム
- 亜鉛
- 鉄分
- 抗酸化物質(ポリフェノール、カテキン、エピカテキンなど)
- PEA(フェニチルアミン)
- オメガ6
- ビタミンC など
取り入れやすいローカカオの種類と食べ方
ローカカオも加工方法によって色々な種類があります。
取り入れやすいローカカオはこの2つ。
ローカカオニブ:
生のカカオ豆の皮をむき、砕いたもの。
チョコチップの様な見た目。
【食べ方】
- スムージーやアイス、ヨーグルト、グラノーラに混ぜ合わせて食べる。
サクサク感が味わえ、美味しいです。
甘味を追加したい方は、ドライフルーツなどにも合うので、一緒に混ぜ合わせてもGood! - そのまま食べる。
白砂糖が含まれていないため、ダイエット中の方には、チョコレート代わりにオススメ!
ローカカオパウダー:
主にカカオの繊維分。
ローカカオが非加熱圧縮(コールドプレス)され、ローカカオバターから分離されて残ったパウダー。
【食べ方】
- スムージーやミルク、豆乳などに混ぜ合わせて食べる。
パウダー状になっているので、水分に溶けやすいです。 - 手作りローチョコレートの材料として使用する。
ローカカオの効果
ローカカオには、良い効果もたくさんあります。
代表的なものはこの4つ。
☆貧血予防効果
ローカカオは、鉄分が豊富!
鉄分不足は、貧血にもつながり、疲労やモヤモヤした様な症状を引き起こします。
カカオで鉄分補給したい場合は、より吸収をよくするために、ビタミンCが豊富なものと合わせて食べるとさらに効果的ですよ。
例えば、ビタミンCの豊富な果物(いちご、ブルーベリーなど)や野菜(ケール、小松菜など)とカカオニブやカカオパウダーを加えてスムージーにするのもオススメです。
☆気分が高まる効果
ローカカオには、アナンダミド・トリプトファン・セロトニンなどが含まれています。
これらは、気分を高めたり、より良い状態を保つ効果があり、様々なストレスから心身を守ったり、幸福感を感じやすくイライラを防いでくれます。
また、PEA(フェニチルアミン)も豊富です。
PEAとは、私たちが恋に落ちた時に体内で生成される主要な化学物質。恋愛している時のようなウキウキした気分や幸福感をもたらしてくれます。
もし不安な気持ちになったり、気分が落ち込んだりしているときは、摂取してみてはいかがですか。
☆生活習慣病予防&アンチエイジング効果
呼吸で吸い込む酸素の中の数パーセントは「活性酸素」に変化します。
この活性酸素のほとんどは、酵素の働きを促したり、細菌から強い酸化力で身体を守ったりと、健康を保つ働きがあります。
しかし、ストレスや喫煙、お酒の飲み過ぎ、激しすぎる運動、紫外線など身体に大きな負担がかかると、活性酸素が過剰に発生してしまいます。
活性酸素が大量発生すると、肌荒れ・がん・生活習慣病・動脈硬化など、身体に悪い影響を及ぼしたり老化の要因にもなることがあります。
ローカカオは、ポリフェノールやカテキン・エピカテキンなどの抗酸化物質の含有量が多いのも特徴!
重量で見ると、赤ワイン・ブルーベリー・ 緑茶やクコの実以上の抗酸化物質が含まれています。
この豊富な抗酸化物質は、活性酸素を抑える働きがあるので、体内トラブルの予防やアンチエイジングにも効果的であると言えます。
☆高血圧などのリスクの緩和効果
ローカカオは、マグネシウムが非常に豊富です。
十分なマグネシウムを摂ることは、糖尿病のリスクを下げるだけでなく、健康な血圧、強い骨を作り、心疾患のリスクを下げ、健康な神経系の活動に繋がるとも言われています。
また、日頃、スナック菓子やインスタント食品・加工食品・カフェイン飲料をよく摂取する人や、ストレスが多い人は、マグネシウムが不足しがち。
マグネシウムが不足すると、筋肉のけいれん、精神的不安、高血圧の症状にもつながるとされています。
このような生活、症状をお持ちの方は、マグネシウムが豊富なローカカオを試してみる価値ありですよ。
ローカカオの効果をうまく取り入れる秘訣
栄養豊富なローカカオ、その豊富な栄養を効果的にとる秘訣が、主に2つあります。
☆高温での加工をしない
先ほども述べましたが、ローカカオは高温で加工されていないため、人間の体に必須である壊れやすいビタミン・ミネラル・抗酸化物質が生きた状態で保たれています。
しかし、通常行うカカオの加工では、高温での発酵と加工の過程において、素晴らしい成分(ポリフェノール・PEA・ビタミンC・酵素など他)は減少してしまいます。
その例の1つとして挙げられるのが、スーパーで出回っているチョコレート。
チョコレートの原料はカカオですが、このチョコレートのほとんどは、大量生産されて高温で加熱処理されているものです。そのため、本来持つローカカオの有効成分の含有量は減少してしまっています。
さらに、白砂糖や添加物も多く含まれているので、ローカカオの栄養効果はより薄まります。
ローカカオの栄養効果を最大に活かしたチョコレートを食べたい方は、高温で加熱しない「ローチョコレート」がオススメ!
そしてローチョコレートを作るのが大変という方にオススメなのが、ローカカオニブをそのまま食べること。甘味はないですが、ローカカオ本来の栄養がそのまま摂れますよ。
☆乳製品を加えない
乳製品はローカカオに含まれる抗酸化物質のポリフェノールの吸収を邪魔してしまう可能性があると言われています。
ローカカオのポリフェノールを十分に摂取したい場合は、乳製品を一緒に摂らないようにすると良いでしょう。
ポリフェノールをたくさん摂取したいけど、乳製品も合わせて使いたい方は、豆乳・アーモンドミルク・ココナッツミルクなどを乳製品の代わりに使ってあげることをお勧めします。
気をつけるべきこと
ローカカオには良い栄養がたくさん入っていますが、摂取する際に気をつけるべきことが主に2つあります。
<カフェイン>
ローカカオには、テオブロミンというカフェインの仲間が含まれています。犬にチョコレートをあげてはいけないのも、これが要因の一つ。
ローカカオのカフェインの含有量は、通常のチョコレートよりも少なめですが、全く入っていないわけではありません。
睡眠に影響したり、不安を引き起こすなど、カフェインに敏感であれば、摂取量に注意しましょう。
<脂質>
ローカカオニブには、カカオバターが含まれています。そのため、食べ過ぎると脂質も多く摂取することになりますので注意しましょう。
ちなみに、ローカカオパウダーは、ローカカオが低温圧縮加工される際に、カカオバターと分離されてできるものなので脂肪分は少ないです。
しかし、どんなに良いものでも食べ過ぎはあまり良くないので、程よく摂取しましょう。
いかがでしたでしょうか。
様々な良い栄養がたっぷり詰まったスーパーフードカカオ!
そのまま食べたり、色々な食材に合わせて使ったり、オリジナルな食べ方を見つけて、日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
Vegewelでレストラン検索
Vegewelは、ベジタリアン・オーガニック・グルテンフリーなど、あなたの食のライフスタイルに合わせてレストランを検索できるWebサイトです。
食の制限に関係なく、みんなで楽しく食事を囲める環境を日本に創るために、サービスを運営しています。
日本語と英語に対応、ヘルシーなレストランが1000店以上掲載されていますので、ぜひご利用ください!
cotta tomorrow(コッタ トゥモロー)
プラントベース・グルテンフリー・オーガニック食材のオンラインショップ。
厳選食材、おすすめレシピ、専門情報などcotta tomorrowなら全てが揃います!