混ぜるだけでカンタン!元気が出る、自然派スポーツドリンク3種の作り方

更新日:2019/02/02 公開日:2018/08/16

立秋を過ぎても暑さが続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

炎天下で過ごすイベントの定番といえば、スポーツドリンク。

市販のものは、砂糖や人工甘味料、添加物などが多く含まれるのが気になるところですよね。飲みすぎると、「ペットボトル症候群」とよばれる急性糖尿病になり、重篤な状態に陥る危険性もあるとか…。

キンキンに冷えたジュースや炭酸飲料にもつい手が伸びがちですが、身体が冷え過ぎてしまいます。

そこで、家にある材料で、ヘルシーかつ安心安全な自然派スポーツドリンクを作ってみませんか?

さっぱりと美味しく、後味もすっきり。バテ気味のときや体を動かした後に飲めば、シャキッと元気が湧いてきます。

暑い日には水分補給が大事とよくいわれますが、汗をかいて失うのは、水分だけではありません。身体のバランスを保つためには、塩分やミネラルの補給も不可欠です。

塩分やミネラルのしっかり入った自然派スポーツドリンクは、夏バテや熱中症予防の味方になってくれます。水やお茶だけを飲むよりもずっと効果的なので、試してみてください。

作り方は、「材料を混ぜるだけ」なので超カンタン!用途に合わせて飲みたい、自然派スポーツドリンク3種の作り方をご紹介します。

レモン水(グラス2杯分)

【材料】

  • ミネラルウォーター 200cc
  • レモンスライス 数切れ
  • 未精製の甘味料(ここではメープルシロップ) 小さじ1〜
  • 自然塩 ふたつまみ

【作り方】
ピッチャーかグラスに全ての材料を入れ、よく混ぜる。

ミントを入れると、よりフレッシュで爽やかな香りに。

梅酢水(グラス2杯分)

【材料】

  • ミネラルウォーター 200cc
  • 梅酢 小さじ1

【作り方】
ピッチャーかグラスに梅酢を入れ、ミネラルウォーターを注いでよく混ぜる。

レモン水と梅酢水について


クエン酸が豊富なレモンや梅酢は、疲労回復に効果があります。料理に使うだけでなく、日常的にドリンクに入れて摂取するといいですね。

暑いと冷たいものが欲しくなりますが、冷たい飲み物にばかり頼っていると、内臓が冷えてだるくなりがち。常温で飲むのがおすすめです。

水の代わりに炭酸水で割れば、シュワっと爽やかな飲み心地。

マクロビオティックでは、レモン水の方が陰性▼で、梅酢水の方がより陽性▲です。

レモン水は、熱が身体にこもっている感じがして、クールダウンしたいときに。レモンに含まれるビタミンCは紫外線ダメージを和らげてくれるので、日光を長時間浴びた後にも。

甘味に白砂糖を使わないのは、かえってマイナス面の方が大きくなってしまうため。

白砂糖は甘味料の中でも陰性▼が強く、身体を冷やし過ぎてしまいます。緩める作用も強く、全身の組織が弛緩し、内臓が冷え胃腸の働きも悪くなります。

血糖値が急激に上がったり、体内で処理される際に身体のミネラルを奪ったりするという弊害もあります。

メープルシロップやハチミツ、ココナッツシュガーなど、未精製でナチュラルな甘味料を使うようにしましょう。

使う塩は、人体に必要な70種類以上のミネラルがバランスよく含まれている、良質な自然塩(海塩)がベストです。

梅酢水は、たくさん汗をかいた後や、身体がだるいと感じるとき、熱中症気味のときに。

使った梅酢はこちら。白い梅酢もありますが、抗酸化作用のある赤じそを使った赤梅酢がおすすめ。

梅酢は殺菌・解毒作用にも優れているので、まさにこの時期にぴったりです。

家で飲むのはもちろん、アウトドアシーンなど、水筒に入れて持っていくといいですね。

疲れてぐったりしているときに飲むと、一気に元気が湧いてくるのを感じます。お風呂でのぼせたときにも効きますよ。

個人的には、クーラーをかけずに過ごしていることもあり、よく汗をかくので、梅酢水の方が出番は多めです。

梅醤番茶(梅醤たんぽぽ茶)

マクロビオティックでは万能薬的ドリンクとして知られる、梅醤番茶。


梅干しのクエン酸は血液をきれいにする働きが強く、貧血、低血圧、冷え性、食中毒、乗り物酔い、二日酔い、疲労回復、食欲不振、頭痛など、実に幅広く効果があります。

【材料(カップ1杯分)】

  • 熱い番茶 150cc程度
  • 梅干し 1個
  • 醤油 小さじ1
  • ショウガのおろし汁 数滴

【作り方】
カップに梅干し・醤油・ショウガのおろし汁を入れ、熱い番茶を注ぐ。

胃腸の調子が悪いときには、葛粉でとろみをつけると、よりお腹に優しい飲み物に。

寒い時期に飲むイメージの強い梅醤番茶ですが、実は、夏バテ気味の身体にも嬉しいドリンクなんです!

私は以前、熱中症になりかけたときにこれを飲んだら、身体のだるさがなくなり、気分もよくなって救われたことがあります。

毎日冷房にあたっていて内臓が冷えている人も、毎日飲むことで冷えが緩和されてラクになるでしょう。

飲むタイミングは、食前か空腹時がベスト。味の加減は、飲む人が美味しいと感じるバランスに調整してみてください。まさにそれが、そのとき身体が欲しているものです。

※ただし、高血圧・狭心症・脳出血の直後、胃潰瘍の出血時には飲まないようにしてください。

熱湯を注ぐだけで、梅醤番茶が完成する「梅醤エキス」も市販されています。とても便利なので、私はこれを愛用しています(笑)。

写真は、番茶の代わりにたんぽぽ茶が使われており、さらに有効成分が多いもの。一杯分ずつ小分けにされているものもあり、こちらは旅行用におすすめです。

さいごに


今年は例年に見ない猛暑となり、まだまだ暑い日が続きそうですが、最後まで元気に乗り切りたいですね。

高温多湿な日本の気候では、水分と良質な塩分をしっかり補給することが必須。

家で簡単に作れる自然派スポーツドリンクの力を借りて、体調を万全に整えつつ、よい夏の終わりをお過ごしください。

参考文献:細川順讃「からだに「いい塩・悪い塩」」、日本CI協会「マクロビオティック ガイドブック」

【暑い夏もお家で簡単お料理!大好評のベジレシピ一覧はこちら】
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大国 沙織|Saori Ohkuni

大国 沙織|Saori Ohkuni

平成元年生まれのフリーライター、ヴィーガン料理家。
約15年前から、マクロビオティック、菜食中心のライフスタイルを送る。
京都で学生時代を過ごし、東京で雑誌の編集を経て、自然豊かな千葉県鴨川市にUターン。
四季折々の野の草や、色鮮やかな野菜たちと戯れることが喜び。
あちこち住んだからこそ感じる田舎暮らしの魅力、サスティナブルな旅の楽しみ方も発信中。

正食クッキングスクール師範科コース修了
インナービューティープランナー®

運営ブログ「おいしい人生のつくりかた」:http://delicious-life.com/