「豆乳」の素朴な疑問、体に良いって聞くけど何がいいの?

更新日:2023/01/17 公開日:2018/09/16

動物性食品を摂らないヴィーガンにとって、「大豆」は貴重なタンパク源です。

その大豆は、様々な食品に加工できる優れもの。

タンパク質が豊富に含まれている以外に、大豆にはどんな栄養効果が期待できるのか、意外に知らないことも多いのではないでしょうか?

今回は、大豆製品の中でも「豆乳」にスポットライトをあてて、栄養や利用方法・気をつけることなどを紹介していきます。

乳製品の代替品としても使いやすい豆乳について、深く掘り下げて知っていきましょう。

大豆とは?種類や収穫時期についての違い


大豆は、日本人にとって身近な存在です。

大豆はマメ科の一年草で、そのまま食べるだけでなく、味噌・納豆・テンペ・豆腐・油揚げ・湯葉・豆乳・きな粉などの加工食品としても日常的に食べられています。

一般的に未熟な若い大豆は「枝豆」、成熟すると「大豆」と呼ばれており、枝豆の旬の時期は6~8月、大豆の収穫時期は10~12月です。

色々な食品に加工される大豆は、毎日の食卓に欠かせませんね。

では次に、「豆乳」の栄養についても見ていきましょう!

豆乳の栄養とは?


豆乳は、一晩水に浸けた大豆をすりつぶし、水を加えて煮た汁を濾した飲み物のこと。

豆乳には、たくさんの栄養素が含まれているんです。

主な栄養成分は、

  • タンパク質
  • イソフラボン
  • サポニン
  • レシチン
  • オリゴ糖
  • フィチン酸
  • ビタミンB群
  • ビタミンE
  • カリウム
  • マグネシウム
  • 不飽和脂肪酸

(日本豆乳協会調べによる)

これだけを見ても、かなりのパワーフードということが分かりますね。

豆乳に含まれるタンパク質は、ダイエットの強い味方。豆乳は満腹感を得やすいため、食べすぎの予防になるからです。

女性に嬉しいイソフラボン、肥満予防に良いと言われるサポニン・レシチンは生活習慣病の予防になると言われています。

便秘解消のためのオリゴ糖、ビタミンBやカリウム・マグネシウムといった栄養素も。

抗酸化作用のあるフィチン酸・ビタミンEなども含まれるため、美容健康効果が期待できる栄養飲料なんです。

豆乳製品は目的にあわせて選ぼう


一般的に販売されている豆乳は、色々な種類があります。購入する際は、目的に合ったものを選ぶようにしましょう。

種類ごとの成分の違いを紹介しますので、参考にしてください。

無調整豆乳

  • 大豆固形分が8%以上のもの
  • 大豆たん白質含有率 3.8%以上である

調整豆乳

  • 大豆豆乳液に、大豆油・その他の植物油脂・砂糖・塩の調味料を加えた乳状の飲料
  • 大豆固形分が6%以上のもの

または、

  • 脱脂加工大豆に、大豆油・その他の植物油脂・砂糖・塩の調味料を加えた乳状の飲料
  • 大豆固形分が6%以上のもの

いずれも、大豆たん白質含有率 3.0%以上である

豆乳飲料

  • 調製豆乳液・調製脱脂大豆豆乳液に、粉末大豆たん白を加えた乳状の飲料
  • 大豆固形分が4%以上のもの

または、

  • 調製豆乳液・調製脱脂大豆豆乳液に、果実ピューレ・野菜のしぼり汁・乳製品・殻類など、風味が増す原料を加えたもの

(出典:農林水産省)

一般的に「無調整豆乳」と呼ばれる豆乳や、「調整豆乳」「豆乳飲料」にはそれぞれ大きな違いがあります。

ダイエット目的なら、他の油脂類や糖類が入っていない豆乳。調整豆乳や豆乳飲料は、どちらかというとジュース感覚で飲むのがおすすめです。

また、無調整豆乳は、牛乳の代替品として使うのがおすすめ。料理やお菓子作りに気軽に使えます。

豆乳人気が高まるにつれて、生クリームやチーズの代替品・豆乳スイーツなども、食品スーパーやオンラインストアで見かける機会も増えてきました。

世界初!USS製法で作られたまめプラスの「プレミアム豆乳」についてはこちら。

豆乳を飲む際に気をつけたいこと


豆乳は、栄養価の高い飲み物です。積極的に摂取したいと思った方も多いのではないでしょうか?

そんな方に、少しだけ注意点があります。

豆乳は、マクロビオティックの観点によると、体を冷やす作用のある「陰性」の食べ物に分類されます。

体が冷えやすい方は、お水代わりにゴクゴク飲むのは避けたほうが良いでしょう。

とはいえ、豆乳は料理やお菓子作りにも大活躍する素材。しかも栄養豊富とあっては、使わない手はありません。

必要以上の摂りすぎには注意して、料理やお菓子作りに利用していってくださいね。

豆乳は日本でどれくらい広まっている?

代表的な植物性食品(プラントベース食品)の喫食経験
Vegewelが2023年1月に実施した「日本のベジタリアン・ヴィーガン・フレキシタリアン人口調査」によれば、過去1年以内に豆乳を飲食した経験がある人は32.5%となりました。

日本でも様々な植物性ミルクが広まってきていますが、その中でも豆乳は圧倒的No.1と言えるでしょう。

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青木 加有子

青木 加有子

植物油で作る石けん・マクラメ教室主宰

ヘルシーでおいしいベジフードに目がなく、「体も心も喜ぶ食とは何か」を探求中。

料理好きが高じ、おからこんにゃくマイスター認定講師・米粉マイスター認定講師としての一面も。
認定資格講座も随時開催しています。

HP:https://uresitanosiya.net/