即効性あり♡恋も健康も手に入れる!今さら聞けないチョコレートって何?
更新日:2019/02/12 公開日:2018/01/30
バレンタインデーが近づき、チョコレートがあちらこちらで目につくようになりましたね。口の中でとろける甘く美味しいチョコレート。イメージするだけで細胞がゆるむ感じがしませんか?
しかし、チョコレートの原料であるカカオ豆は、口に含むとゆるむと言うより痺れるようなパワーを持った豆なんです。
今日はバレンタインデーを目前に控え、前後編でチョコレートの魅力をたっぷりとお届けします♡
前編は「即効性あり♡恋も健康も手に入れる!今さら聞けないチョコレートって何?」はじまり、はじまり〜
嗜好品として世界中で愛されている食べ物のひとつ、チョコレート。
誰もが手軽に口にすることのできるスイーツですが、チョコレートがどのような原料で作られているのか、チョコレートがいつ、どこで、どのように誕生して私たちの元に届くのか、知っていますか?
カカオの産地
カカオの産地は、西アフリカ・東南アジア・中南米。
「カカオベルト」と呼ばれる赤道の北緯20度から南緯20度まで、年間平均気温27℃以上で年間を通じて気温差の少ない、高温・多湿な地方で栽培されています。
まるでラグビーボール
カカオの実、別名カカオポッドの大きさは長さ12cmから25cm、直径は15cmほどで、形はラグビーボールによく似ています。
カカオ豆は、カカオポッドの中にあり、豆は白いパルプに覆われていて1つに20~40粒入っています。白いパルプごと実からはがされたカカオ豆は、発酵・乾燥・焙煎という過程を経て、ココアやチョコレートの原料となります。
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チョコレートの歴史
チョコレートの原料となるカカオは、紀元前1200年頃からメソアメリカ(メキシコ南部・グアテマラ・ベリーズ・ホンジュラス・エルサルバドルの一部)で栽培されていました。
太古の時代のアマゾン川流域の人々は、カカオの実を果物として食していました。ジューシーで甘い果肉の部分だけを食べ、チョコレートやココアの主原料となる種子(豆)の部分は苦くて捨てられていたというのです。
チョコレートは発酵食品
捨てられたカカオ豆は高温多湿の気候によって自然発酵し、チョコレートの風味が加わります。その後偶然起こった山火事で、カカオ豆の甘い香りと味が人々に知られるようになりました。
カカオ豆を焼き、すり潰して食べることからチョコレートの歴史は幕を開けました。
神様の食べ物
チョコレートの原料となるカカオ豆は、ギリシャ語で「神様の食べ物(テオブロマ)」という意味を持ち、マヤやアステカの文化では、神様への捧げものや宗教儀式に使われていました。
カカオ豆は、貨幣・年貢・貿易品・薬としても使用されました。
アステカの通貨としてのカカオ豆は、4粒でかぼちゃ1個、10粒でウサギ1羽、100粒で奴隷1人に相当する高価なものでした。
飲むチョコレート「カカワトル」
「カカワトル」とは、カカオ豆を乾燥させて煎り、殻を取ったものをすり潰してできた粉に、唐辛子・バニラ・シナモン・とうもろこしの粉などを加えて水で溶き泡だてたスパイシーな飲み物です。飲むチョコレートの始まりとされています。
良薬口に苦し
不老長寿・疲労回復・炎症の抑制・食欲不振などの治療薬として用いられていた「カカワトル」はナワトル語で「苦い水」と表現されるほど苦かったにもかかわらず、王族や貴族など支配階級の人たちが愛飲する貴重な飲み物でした。
アステカの皇帝モンテスマは、黄金のカップで1日に50杯も飲んでいたというから驚きです!
ヨーロッパで砂糖が加わる
カカオ豆は、16世紀にアステカ帝国を侵略したスペインへと渡ります。
薬草(スパイス)を混ぜ、解熱・歯痛・胃潰瘍など様々な治療に使われていた薬用効果に魅了され、スペイン人が国に持ち帰ってカルロス1世に献上したのが始まりです。
その後、飲みやすくするために砂糖が加えられると、チョコレートの飲用はヨーロッパ全土に広がっていきました。
食べるチョコレートの誕生
19世紀半ばのイギリスで、現在のチョコレートの原型となる固形のチョコレートが発明されました。その後スイスでミルクチョコレートが考案されるとチョコレートは世界中で愛されるようになりました。
異国の不思議な食べ物「しょくらあと」
日本にチョコレートが伝わったのは、江戸時代オランダ交易で栄えた長崎の出島といわれています。
「しょくらあと」はオランダ人の持ち渡る腎薬(精力剤)として用いられ、服用には熱湯を沸かし、チョコレートを三分(1cm)削り入れ、卵一個と砂糖を少し茶筅でたて、泡立てたものを服用していました。
「猪口令糖・貯古齢糖」は明治
日本で初めてチョコレートが製造・販売されるようになったのは、明治時代の東京です。
当時は猪口令糖(チョコレート)1ポンド(約454g)であんぱん70個が買えるほど高価なものでした。
大正時代に工業生産がスタートし、第二次大戦後からチョコレート産業は飛躍的に成長し始めました。1971年にチョコレート製品の輸入が自由化されたことで、今日のように様々な種類のチョコレートが流通するようになったのです。
チョコレートで虫歯予防⁈
甘いものの代表選手といえるチョコレート。チョコレート(カカオ豆)に含まれる成分「カカオポリフェノール」は、意外なことに抗酸化物質として虫歯予防を助ける働きがあります。
カカオポリフェノールの効果
- 虫歯の原因菌への抗菌作用
- 歯周病菌に対する殺菌効果
- 口臭を防ぐ
- 歯垢をつきにくくする
しかし、虫歯菌は砂糖が大好物!
虫歯の元になるミュータンス菌やソブリヌス菌は砂糖を餌として強い酸を出し固い歯を溶かして虫歯の原因を作ります。
バランス栄養食
カカオ豆には、豊富に含まれたポリフェノールとカルシウム・鉄分・マグネシウム・亜鉛などのミネラルがバランスよく含まれています。
血圧低下・動脈硬化予防・心臓病・感染症・冷え性・便秘・ストレス障害・脳の活性化・アレルギーを抑制する効果などが期待されています。
カカオ豆は、素材を丸ごと使用でき、チョコレートやココアとして気軽に摂取できるのも魅力ですね。
カカオ70%以上のビターチョコレート
カカオポリフェノールの摂取が目的なら、含有率の高いカカオ70%以上のビターチョコレートがおすすめです。
ミルクチョコレートやホワイトチョコレートには抗酸化成分であるカカオポリフェノールはほとんど含まれていません。
チョコレートは加工過程に加えられる砂糖によって高カロリーになりますが、砂糖を減らすことで摂取カロリーを控えることができます。
また、チョコレートに含まれるカカオバターの脂肪は体内に溜まりにくく、脂肪を分解する効果もあるので、嬉しいことにダイエット効果もあると言われています。
アロマテラピー効果
チョコレートの香りは、集中力や記憶力を高める効果や精神を落ち着かせる効果があるので、リラックスしたい時にもおすすめです。
カカオには「カフェイン」が含まれています。含有量はビターになるほど多くなります。寝る前や夜遅い時間は、お子さんへのチョコレートやココアは控えたほうが良いかもしれません。
妊産婦の方も注意が必要ですね。
いかがでしたでしょうか?
普段何気なく口にしているチョコレートですが、多くの人の努力と試行錯誤のお陰で気軽に味わうことができています。
チョコレートの美味しさに癒されながら、ひと口ずつ感謝していただきたくなりますね!
後編は、メキシコのジャングルの奥で自然栽培しているカカオ豆を買い付け、焙煎は炭火で少量ずつというこだわりを持つ「マヤカカオ」のインタビュー。
「入手困難!ジャングルの恵みマヤカカオ」をお届けします!
お楽しみに♪
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