大豆を軸に食の大切さを伝えたい。モロッコから帰国して立ち上げた913(ヌフ アン トロワ)≪後編≫

更新日:2019/02/01 公開日:2017/06/16

アパレル企業として有名な、株式会社ストライプインターナショナルが手掛けるソイフードブランド「913(ヌフアントロワ)」。

国産大豆を使ったチーズケーキやクレメダンジュ、果実とお砂糖だけのフルーツソースなど、ヘルシーな商品を取り揃えている今話題のスイーツブランドです。

913事業担当の清水さんに様々なお話をお伺いしている今回のインタビュー。後編では、913事業が始まった経緯や、清水さんの913に対する想いについて紹介していきます!

≪前編≫日本人のソウルフード、大豆を使ったヘルシースイーツ!913(ヌフ アン トロワ)

913を運営しているのはあの有名アパレル企業。


913を運営しているのは、株式会社ストライプインターナショナル。

「earth music&ecology(アース ミュージックアンドエコロジー)」や「E hyphen world gallery(イーハイフンワールドギャラリー)」など、有名ブランドを数多く展開しています。

「弊社は今後、アパレル事業から、ライフスタイル全般の提案をしていけるような事業にシフトしていきます。その一環として、飲食事業にも力を入れており、外部から経験者をメンバーに加えて展開を強化しています。私ももともとパティシエ経験があり、2016年2月に入社し、913事業のメンバーとなりました。」

ストライプインターナショナルの事業展開については、以下、KOE greenの記事も是非ご覧ください。
アパレルから「ライフスタイル&テクノロジー」企業へシフト。KOE green(コエグリーン)【自由が丘】

913プロジェクトのメンバーは1人?


清水さんは、913事業に携わる前は、モロッコでパティシエをやっていたんだそう。

「2012年に、モロッコでレストランを立ち上げる知り合いからオファーがあり、モロッコに旅立ちました。それまでは三軒茶屋でカフェを6年間経営していました。」

カフェでは、ランチ、スイーツもやっていたという清水さん。飲食の様々な経験を積んでいる清水さんが、また違った飲食の事業に関わろうと思った理由は?

「食の大切さを伝えるにも、一つの飲食店ができることには限界があります。このような大きな企業に属して、そこの発信力を使えば、伝えられることも多いし、目を向けてくれる方も多いのではないかと。913はアパレル事業と違い、まだまだ手探り状態。それゆえ自分に任せてもらえる仕事の裁量は大きく、やりがいを感じています。」

913事業のメンバーは、実は清水さんお1人!催事の販売員は、アパレルの販売スタッフが手伝ってくれますが、それ以外は基本清水さんが全てを取り仕切っています。

商品の企画や催事のブッキング、実際に催事の期間中はお店にも立つため、かなり忙しい毎日です。

「今までずっと立ち仕事だったし、体力には自信があります!社長直轄の事業でしかも1人。ハートも強くなりました(笑)。辛いと思うことはありません。やりたいことをやらせてもらい、会社にはとても感謝しています。目に見える数字として、これから結果を出していきたいと思っています。」

忙しいながら、やりがいを感じて仕事をしている清水さん。しかし、ただやみくもに仕事をしているのではなく、ぶれないコンセプトを持っているのが、清水さんの強いところ。

「ありがたいことに、色々なところから、色々なご提案をいただきます。常設店のお話をいただいたこともありますが、まだ時期尚早。いずれはやってみたいことではありますが、慎重に考えています。他のお仕事も、お受けするのはあくまでコンセプトからぶれないものだけ。無理なものは無理と、断ることもしています。それは相手が社長でも同じです。」

コンセプトありきで、あくまでコツコツ少しずつ。社長もそんな清水さんの仕事に対する姿勢に信頼を寄せ、見守ってくれているんだそうです。

913を通して、食べ物の大切さを広く伝えたい。


清水さんの食事に対する考え方は、「バランス」。

「添加物はできるだけ取らないように気をつけています。でも、外食では気にしません。自分だけで食べるものに関しては、できるだけ気をつけている、というスタンスです。ベジタリアンやマクロビアンではありませんが、食事をバランス良く取る、ということは心掛けています。どんな食べ物でも、食べ過ぎはよくありません。」

自分なりの「バランス」を持って、健康な食事を心掛ける。働き方や食べる量、生活スタイルは人それぞれ。自分のできる範囲で、無理なくバランスを取ることは、現代社会でとても大切なことですよね。

「『知る』ということは大切だと思います。その食材や商品がどんなものなのか、信頼できるものなのか。知った上で食べて、自分なりのバランスを整えて欲しいです。身体は食べ物でしか作ることができません。食べ物は生きる上で重要なんだ!ということを913を通して伝えていきたいです。」

913の商品は可能な限り国産の材料を使用し、添加物は不使用。ここにも、清水さん自身の食への想いが反映されています。

「913の商品も、自分が食べたいと思えるものを意識して作っています。自分自身が食べたい、と思えなければお客様に売ることはできません!」

作った人自身が食べたいと思えるような商品。商品を選ぶにあたって、これほど信頼できる基準はないかもしれません。

初の料理教室を開催!


913では、先日、初の料理教室を開催しました。以前Vegewel Styleでも紹介した「まめプラス」とのコラボレーションです。

「まめプラス」は、おいしく、たのしく、ヘルシーにまめをプラスした生活を推進している団体。913のコンセプトともぴったりですね。

コラボ料理教室は、これからも定期的に実施する予定とのこと。楽しみですね!
まめプラス公式サイト

913はずっと「大豆推し」!


最後に清水さんに、913の今後の展開をお伺いしました。

「私が最初に社長に持って行った提案書があるんです。コンセプトは「大豆」。メインターゲットは30代~40代の女性。最初から今まで、全く変わっていないところです。今後もここを変えることはありません。いずれは、大豆がテーマのセレクトショップをオープンできたら、と思っているんです。添加物不使用の味噌や醤油、豆腐などを913ブランドで販売していきたいです。」

グルテンフリーなど、世の中のトレンドをうまく取り入れつつ、でもやっぱり原点は「大豆」!この方針は、今後も変えず、それを軸に展開していきたい。それが清水さんの強い想いです。

「大豆はスイーツにも使えるし、お惣菜などの料理にも使える。物凄く幅広い食材です。一つの食材に絞るのはリスキーという意見もありますが、大豆は既に日本の食文化に深く根付いています。加工技術、調理技術もどんどん上がってきており、一つの食材ながら、使用用途がものすごく広い。これからも913は大豆推しで行きます!」

清水さんのぶれない「大豆愛」。これからも美味しい大豆商品を期待しています!

≪前編≫日本人のソウルフード、大豆を使ったヘルシースイーツ!913(ヌフ アン トロワ)

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

Vegewelでレストラン検索


Vegewelは、ベジタリアン・オーガニック・グルテンフリーなど、あなたの食のライフスタイルに合わせてレストランを検索できるWebサイトです。

食の制限に関係なく、みんなで楽しく食事を囲める環境を日本に創るために、サービスを運営しています。

日本語と英語に対応、ヘルシーなレストランが1000店以上掲載されていますので、ぜひご利用ください!

AYA OKUDA

AYA OKUDA

フードコーディネーター
食育インストラクター
食空間コーディネーター
フードライター
食の美味しさ、楽しさ、大切さを発信すべく、地道に活動、勉強中。
得意分野は、日本の伝統行事食、食の日本史・世界史、テーブルコーディネート。
好きな分野は、カレー、ビール。