プラントベースの薬膳レシピ。 夏にぴったり!スパイスコーラ&紅花ジンジャーエール

コーラは、すっきりとした炭酸の爽やかなドリンクです。最近は、クラフトコーラなど様々な種類が出回っています。

コーラは、「コーラナッツの実」から抽出したものに、各社でオリジナルの香辛料や調味料を配合して作っています。

そして、同じくすっきりとした味わいの炭酸飲料といえば、ジンジャーエールがあります。この「ジンジャー」とは「生姜」だと言うのは、皆さんも良くご存知だと思います。

そんなコーラやジンジャーエールですが、夏にがぶがぶ飲むと体に悪いイメージがありますよね。

でもご安心ください。今回は、薬膳効果のある食材を使って手作りした、無添加で体に優しいプラントベースの飲みものとして、スパイスコーラと紅花ジンジャーエールのレシピをご紹介します。

コーラについての豆知識

コーラの実とは


コーラは、アフリカに植生している「コラノキ」属の植物の実を使った飲み物です。実は、白から赤にかかった色をしていて、カフェインを含み、噛むとほろ苦い味わいがあります。しかし、今では、このコーラの実を利用してコーラを作ることは少なくなっています。

コーラの主原料は糖類

現在、市場に出回っているコーラは、大体のものが「ブドウ糖液等」や「砂糖」で甘みを加えて、独自でブレンドしたスパイスや香料などで風味をつけ、カラメル色素で着色し、カフェインを加えて苦味を出しています。

これを炭酸で割ると、コーラとなります。カフェインは、適量を摂ることで緊張をやわらげ、脳や体をすっきりさせる作用があるため、コーラを飲むとさっぱりと疲れが癒され、すっきりとした味を感じます。

今では、カロリーゼロやトクホのマークの入ったコーラもあり、不健康なイメージも減ってきてはいるのでしょうが、心配な方は薬膳効果のあるスパイスコーラを手作りしてみてはいかがでしょうか?

スパイス薬膳コーラ


爽やかなコーラは、独特の苦みと風味のある黒い色が特徴のドリンク。そんなコーラには、薬膳効果のあるスパイスをブレンドします。

使う材料のポイントは黒


黒い食材は、漢方では「腎」を鍛えると言われています。その黒い食材を利用して、夏の暑さに負けない、芯から強い体を作りましょう。

まず土台となる味には、「黒烏龍茶」と「黒糖」を利用します。黒烏龍茶は、体の熱を冷ます涼性の働きをもち、脂肪を燃焼させ消化を良くする効果があると言われています。ここに血を補い、体力の回復を促す黒糖を加えます。

さらに、コーラ独特の風味付けとして、体を温める作用のあるシナモン・八角・陳皮・クローブ・オールスパイス」などのスパイス類を加えました。そして、甘い香りが全体の味をまろやかにする、バニラエッセンスで風味付けをしました。

最後に、夏の体力回復に効果の高い「高麗人参」をブレンドし、元気を補います。食欲不振や汗をかきすぎた時などにも渇きを潤します。

材料(2人分)

  • 水 500㏄
  • 黒烏龍茶 15g
  • 桂皮 1本
  • 八角 3個
  • 陳皮 小1/2
  • 高麗人参 3g
  • クローブ 3個
  • オールスパイス 少々
  • 黒砂糖 大5
  • バニラエッセンス 数滴
  • 炭酸 適量

作り方

① 鍋に水と黒烏龍茶・桂皮・八角・陳皮・高麗人参・クローブ・オールスパイスを入れて、沸騰したら5分煮つめ、400㏄の抽出液を作る。

② 黒砂糖は、同量の水(分量外)で溶かしてカラメル状になるまで煮つめる。

③ ①と②を合わせて冷ました後、バニラエッセンスを加える。

④ コップに氷を入れて③を200㏄ほど入れ(お好みで量を調整してください)炭酸で割る。

ジンジャーエールについての豆知識

ジンジャーエールのジンジャーとは


ジンジャーエールのジンジャーは、和名で「生姜」のこと。

市場では、辛口や甘口のジンジャーエールが出まわっていますが、もともとは医師や薬剤師の作った飲みものなのです。

生姜には、体を温める作用があるので、炭酸を加えず温かくして飲んでも美味しく召し上がれます。

炭酸水も手作りできる

ジンジャーエールに含まれる炭酸は、今では専用マシンもあり簡単に作れますが、クエン酸や重曹などを合わせて作ることもできます。

炭酸の原料になるクエン酸も重曹も、胃の消化吸収に作用する役割があります。発生した二酸化炭素のガスは、お腹を満たし食べすぎを防ぐ効果もあります。

さらには、二酸化炭素の作用で血流が良くなり、冷えやみくみの改善にもつながります。

作る時は、コップ一杯(250cc)の水に小さじ1/2づつのクエン酸と重曹を加えます。手作りの炭酸水はすぐに泡が消えるので、作ったらすぐに使うようにしましょう。また、水は冷やして使うと上手にできます。

紅花ジンジャーエール


今回は、漬け込んだ生姜汁を使わずに、すりおろした生姜と紅花で簡単に美味しく綺麗なオレンジ色のジンジャーエールを作りました。

使う食材のポイントは黄

オレンジ色の綺麗な紅花と、ほんのり黄色味をおびた生姜。どちらも体を温め、血の巡りを良くする効果があると言われている食材です。

この二つの組合せは、女性の月経トラブルの改善に適しています。また、夏には効きすぎる冷房で体が冷えているけれども、喉にすっきり潤いのある飲みものが欲しいという時にもぴったりのドリンクです。

今回は、簡単に作れるように、紅花とおろし生姜を使い、お茶にしてから作りましたが、スライスした生姜、麦芽水あめ、紅花と一緒に漬け込んだものを、そのまま炭酸水で割っても美味しく出来上がります。

材料(2人分)

  • 湯 400㏄
  • 紅花 小さじ1
  • 生姜(すりおろし) 大さじ1(~お好みで)
  • 麦芽水あめ 大さじ2(~お好みで)
  • 炭酸 適量
  • レモン汁 適量

作り方

① ティーポットに紅花・生姜を入れて湯を注ぐ。

② 綺麗なオレンジ色になったら麦芽水あめをとかす。

③ ②が冷めたら茶こしでこし、200ccをコップに注ぎ炭酸を加える。

④ お好みでレモン汁やカットレモンをそえる。


いかがでしたか?どちらも簡単に手作りできる、暑い夏にぴったりの炭酸飲料です。冷えや滋養強壮などの薬膳効果も期待できるドリンクなので、是非お試しください!

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松下 和代

松下 和代

食事は、「心のこもった温かい手で」をモットーに児童養護施設に住み込みで働く。さらに、栄養士として、ミルク会社のメールマガジンの編集・栄養・保育相談を担当後、フリーで各種保育施設の献立制作や栄養相談・テレビ・雑誌・WEB等で栄養関連の執筆を行う。現在は、ライター稼業兼、こじんまりとした料理教室を主宰。栄養士・調理師・保育士・食品アドバイザーの資格所有。趣味は、ホラー漫画とフィギア集め。