ヴィーガンレザーとは?特徴やデメリット、財布などの商品も紹介
「ヴィーガンレザーが気になっているけど材料がよくわからない」「ヴィーガンレザーはどんな商品?」など疑問に感じたことはないでしょうか。
今回は、食生活以外でも日常にヴィーガンを取り入れたい、ヴィーガンレザーについて詳しく知りたいという人のために、一般的なレザーとの違いやメリット・デメリット、おすすめ商品について解説していきます。
ヴィーガンレザーが気になっているという人は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもヴィーガンの定義って何?という疑問がある方は、こちらの記事からチェックしてみてくださいね。ヴィーガンの定義や選ばれる理由、メリット、食事で気を付けるべきことなどについて解説しています。
目次/Contents
ヴィーガンレザーとは
ヴィーガンレザーとはフェイクレザーの一種であり、動物の皮を使わずに作られたレザーのことです。
見た目も動物の皮を使ったレザーとそこまで遜色なく、模様まで再現してあるヴィーガンレザーもあります。
ヴィーガンレザーは、革製品を使いたいけれど動物の皮を使っている製品は選びたくない、と悩んでいる人におすすめです。
ヴィーガンレザーは大きく分けて、以下の3種類があります。
・合成皮革
・人工皮革
・植物由来の革
広義のヴィーガンレザーは3種類全体を、狭義のヴィーガンレザーは植物由来の革のみを指します。
原材料によって違いがあるので、それぞれどのような特徴があるか詳しく解説していきます。
合成皮革
合成皮革は、特殊不織布以外の織物や編み物にポリウレタン樹脂を縫って作られた皮革のことです。
自動車の内装などにもよく使用されているため、なじみがある人も多いのではないでしょうか。
目に見える部分は天然の皮革と同じような模様を付けていることもあり、一見すると本物に見えるほど丁寧な作りの合成皮革もあります。
質の良い合成皮革はそれなりの価格になりますが、一般的には本皮と比較したときに価格も安いため手に入れやすい製品と言えます。
一方で、そこまで安っぽい見た目というわけではないため、満足のいく逸品にも出会えるでしょう。
ただし、寿命が短く、約3年程度で劣化してしまう点がデメリットです。使われている樹脂の質やメーカーの技量によるところが大きく一概にはいえませんが、注意が必要です。
人工皮革
人工皮革は、天然皮革の構造を参考に、限りなく似せて作ったものです。
超極細状のナイロンやポリエステル繊維を立体的に組み立て、ポリウレタン樹脂をしみこませることで完成した「不織布層」が人工皮革内部にあります。
表面をポリウレタン樹脂でコーティングすることによって、本物の皮革の見た目や触り心地に限りなく近づけたフェイクレザーが人工皮革ともいえるでしょう。天然の皮革のようなデザインを施すことによって、本物そっくりに仕上げています。
合成皮革よりもより本物の革に近いため価格は高いですが、同じように軽くて水に強く、寿命も5年〜8年と長くなっています。そのため、合成皮革より人工皮革の方が耐久性に優れているといえるでしょう。
「合成皮革」と「人工皮革」のもっとも大きな違いは、原材料が織物・編み物か不織布かという点です。
植物由来の革
狭義のヴィーガンレザーは、植物由来の革を指します。
原材料には、サトイモ科のクワズイモやリンゴ・サボテン・マンゴー・ココナッツ・グレープ・マッシュルームといったさまざまな植物が使用されます。
植物原料を分解してポリウレタン樹脂と合わせることで、まるで本物の革のような質感を再現できます。植物由来の革は、軽くて水に強いという性質を持っているため、使い勝手は良いといえるでしょう。
ヴィーガンレザーは大量生産体制が整っていないため、価格は高くなる傾向にあります。しかし、100%石油成分由来の人工皮革と比べて環境に優しいという特徴があります。
ヴィーガンレザーのデメリット
ヴィーガンレザーには、以下の2つのデメリットがあります。
・耐久性に欠ける
・値段が高い
どのようなデメリットがあるのかを把握してから、使用するようにしましょう。それぞれについて、詳しく解説していきます。
耐久性に欠ける
ヴィーガンレザーは、天然の革製品と比べて耐久性に欠けます。
天然の革製品は、時間が経つごとに味や光沢が増していきます。20年程度は現役で使い続けることができ、年月が経っても「古びた」という印象はなく、むしろ魅力が増していくという特徴があります。
一方、合成皮革や人工皮革といった人工的に作られた革は、早いものでは3年、長くても8年程度で寿命が来てしまいます。
植物由来のレザーは原材料によっても違ってきますが、長くても10年ほどが限界だと言われています。
天然の革製品のように使い込めば使い込むほど魅力が増す、ということもないのがデメリットといえるでしょう。
値段が高い
ヴィーガンレザーは大量生産体制が整っていないため、価格が高い傾向にあります。
石油由来の革製品はすでに量産できているため、ある程度価格を抑えることができていますが、植物由来のヴィーガンレザーはまだまだ価格を抑えることが難しいのが現状です。
小さな財布でも、30,000円程する商品もあります。ヴィーガンレザーの種類によっては、天然の革製品の方が安いこともあるため、まだまだこれから解決するべき課題であるといえるでしょう。
ヴィーガンレザーのメリット
それでは、ヴィーガンレザーのメリットについても見ていきましょう。ヴィーガンレザーのメリットは、以下の3つです。
・軽くて丈夫
・地球にやさしい
・手入れが簡単
それぞれについて、詳しく解説していきます。
本革より軽くて合皮より丈夫
ヴィーガンレザーのメリットは、本革より軽くて合皮より丈夫だという点です。
もちろん丈夫さでいえば、天然の革製品の方が丈夫に違いありません。しかし、その分天然の革製品は重く、扱いづらいといえます。
一方で、ヴィーガンレザーは植物を原材料にしているため軽いです。そのため、女性でも扱いやすく、長時間持っていても疲れにくいところがメリットといえるでしょう。
地球にやさしい
地球にやさしいのも、ヴィーガンレザーのメリットの一つです。
ヴィーガンレザーの特徴は、動物を犠牲にしていないというだけではありません。ヴィーガンレザーに使われている植物は、本来なら捨てられる部分を活用していることが多いです。
リンゴやマンゴー、グレープなどは売れなかったり未熟なまま落ちてしまったりすると、廃棄されることもあります。
そういった捨てられてしまう部分を使って作られているため、環境にやさしいというのがヴィーガンレザーのメリットです。
手入れが簡単
手入れが簡単な点も、ヴィーガンレザーの特徴です。
天然の革製品は、きちんと手順にのっとって手入れをしなくては、すぐにボロボロになって魅力が薄れてしまいます。
とくに水にぬれるとその部分だけが変色してしまうので、雨の日には向きません。
しかし、ヴィーガンレザーは天然の革製品とは違って水に強くできています。
そのため、万が一雨に降られて濡れてしまっても手入れが難しくありません。雨に濡れたらきれいにふき取るだけで大丈夫です。
おすすめヴィーガンレザー革財布を3つ紹介!
ヴィーガンレザーの革財布は、いくつもの種類があります。
どの革財布が良いのかわからないという人のために、ヴィーガンレザーでおすすめの革財布を3つご紹介します。
ぜひ選ぶ際の参考にしてみてください。
MATT&NAT VERASM スモールウォレット
引用:MATT&NAT
MATT&NATは、動物が暮らす自然を守り、持続可能で環境に優しい革新的な方法を探し続けているブランドです。
ナイロン、ボール紙、ゴム、コルク、ペットボトルなどのリサイクル素材を使用して、さまざま製品を作り出しているのも、MATT&NATの特徴です。
10枚のカードスロットのあるので使いやすく、12,500円と購入しやすい価格の財布です。見た目もシンプルで美しく、おすすめの一品です。
MATT&NAT VERA ウォレット
引用:MATT&NAT
先程ご紹介したMATT&NATの長財布です。
開閉しやすいスナップボタンや、財布を開けずにコインが取り出せるポケットなど、随所に使いやすさが盛り込まれた機能的なデザインになっています。
形も色も上品で、カジュアルなシーンだけでなくフォーマルなシーンでも使えるでしょう。
Will’s Vegan リストレットポーチ Wristlet Snake
引用:Will’s Vegan
Will’s Veganは、ロンドンのヴィーガンアパレルブランドです。
すべての商品がヴィーガン協会に登録されているのが特徴であり、有機穀物から採取したバイオオイルから作られたヴィーガンレザーが使用されています。
商品の発送に関しても、環境に配慮した紙と段ボールを使うなどの配慮がなされています。美しい模様のレザーを使用した財布は、天然のレザーにも劣らない輝きを秘めています。
ヴィーガンレザーのお手入れ方法
ヴィーガンレザーは水に強いため、防水スプレーなどは必要ありません。もしも雨に濡れた場合は、きれいにふき取ると良いでしょう。
防水スプレーはヴィーガンレザーに合わないため、逆に劣化を早めてしまう可能性もあるのでおすすめできません。
水には強くても高温には弱いので、保管する際には高温多湿を避けて、風通しの良い冷暗所で保管するようにしてください。
また、紫外線の影響を受けやすいため、長時間直射日光に当てるのも避けたほうがいいです。もしも汚れが付いたら、温めた布で拭き取ったあと、乾いた布で拭くようにしてください。
基本的には水濡れや汚れを放置せず、適切な保管方法を守ることで長持ちさせることができます。
ヴィーガンレザー財布のまとめ
本記事では、ヴィーガンレザーの種類やメリット・デメリット、おすすめのヴィーガンレザー商品をご紹介しました。
「革製品が欲しいけど、生き物の革は使いたくない」「長く使うものだからこそ、地球環境に寄り添った製品を使い続けたい」という方におすすめの商品です。
「造り物だから本物に劣る」というわけではなく、人工物ならではの良さがあります。環境に優しく、動物にも優しいヴィーガンレザーを、まずは一度試してみてください。
実は、財布以外に衣服やその他アイテムでもヴィーガンレザーが使用されている製品があります。ヴィーガンレザーを使用したアイテムについては、こちらの記事で詳しく説明しています。ぜひこちらの記事をご覧になってください!
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