今注目のお肉代替品!「おからこんにゃく」活用法と開発者の岡田哲子さんインタビュー

皆さんは、「おからこんにゃく」を使ったことはありますか?

「おからこんにゃく」は、青森県在住の岡田哲子さんが開発。

2003年に特許を取得して商品化された「お肉代替品」です。

原材料はおからとこんにゃくで、何といっても低カロリーが特徴。

それでいて、食感はお肉そっくり!なんです。

ヴィーガンの方だけでなく、ダイエット目的の方にも人気の「おからこんにゃく」。

美味しい活用法を知れば、あなたもきっと使いたくなりますよ。

気軽に使いたい「おからこんにゃく」とは


こちらの写真は、おからこんにゃくを使って作った「照り焼き」です。

見た目もお肉そのものですよね。

おからこんにゃくは、食感がまるでお肉のようで「もどき料理」にぴったりなんです。

薄切りにしたおからこんにゃくを焼いて、タレとからめるだけでも美味しいですので、まずは気軽に使ってみましょう!

おからこんにゃくを詳しく知りたい方はこちら。
使い方は簡単!お肉の代替品として優秀すぎる「おからこんにゃく」


こちらは、おからこんにゃくを使って作った「ハンバーグ」。

フードプロセッサーで細かくミンチ状にすることによって、ひき肉っぽさが出るんです。

おからこんにゃくのアレンジは自在。

おからこんにゃく開発者の岡田哲子さんに、おからこんにゃくで料理をする際のコツを伝授いただきましたので、次にご紹介します!

今まで、おからこんにゃくを使ったことはあるけれど上手に調理できなかったという方も、ぜひ参考にしてください。

おからこんにゃくの調理法は簡単!

おからこんにゃくでマリネを作る際のポイント


おからこんにゃくは、冷凍してから解凍します。

水分が出てきますので、しっかりと絞ってからマリネ液をよくしみこませます。

そうしてから野菜と和えるのが、おいしく食べるポイントです。

おからこんにゃくで唐揚げを作る際のポイント


おからこんにゃくで唐揚げを作る際は、唐揚げ粉をまぶして、6~7分しっかりカリッとなるまで揚げるのがコツです。

唐揚げしたおからこんにゃくを、チリソースでからめたエビチリ風もおいしいですよ。

おからこんにゃくでチンジャオロースを作る際のポイント


おからこんにゃくを冷凍して、解凍してから千切りにします。

その後、ピーマンなどの具材と炒めてください。

他には、シーチキン風に食べることもできます。

まず、フードプロセッサーで細かくしてから、塩・顆粒昆布だしで味付けします。その後、パラパラになるまで炒め、冷めてからベジマヨネーズと混ぜ合わせて完成です。

おからこんにゃくで調理する際の最大のポイントは、「しっかりと揚げる・焼く」です。最初は、少し長いかなくらいがちょうど良いです。

ではここから、おからこんにゃくを開発されたベジタリアン料理研究所 蒟菜 岡田哲子さんのインタビューをお届けします!

ベジタリアン料理研究所 蒟菜 岡田哲子さん インタビュー


-おからこんにゃくを思い付いた きっかけは?

おからが産業廃棄物となっていることを知り、大きなショックを受けました。

同時に責任を感じました。私自身おからが嫌いだったからです。

おからが嫌いな私でも美味しく食べられるメニューを考えようと思いました。

こんにゃくについては、食感がお肉に近いのでお肉の代替品になると思っていました。

こんにゃくを手作りしていた時、まだゼリー状のこんにゃくと、おからの入ったボールが並んだのを見て「これ混ざる!」と思ったんです。

それから数時間後にはカルビ焼き風が出来ていました。

-開発するにあたり大変だったことありますか?

偶然のように出来ましたので特別ありません。

-現在の食生活はどういった感じですか?

ベジになって30年、オリエンタルベジです(肉魚の他に五葷を食べない)。

五葷(ニンニク・ねぎ・アサツキ・ラッキョウ・ニラ・玉ネギなど)は心を不安定にすると聞いているので。

乳製品、卵はたまに料理には使いますが、多食はしません。

-食生活に気を配るようになったきっかけはありますか?

肉好きの父が66歳の時、胃がんで亡くなったことが大きいです。(父の影響で私も肉が大好きでした)

また、息子(当時8歳)と娘(当時3歳)が症状は軽かったですがアトピーが有りましたので、食事には興味を持っていました。

ベジにしてからは、2カ月ほどで一度も薬を使うことなく二人とも完治していました。

-現在のご活動について教えてください!

自身の経験から感じたベジの素晴らしさを伝えるため、おからこんにゃくを中心とした料理教室、ベジの講演などをしております。

教室に参加しておからこんにゃくレシピ48品目を学んだ方を、「おからこんにゃくマイスター」として認定しております。

おからこんにゃくマイスターの方たちと共に、慈しみの食文化を世界中に広めたいと思っています。

おからこんにゃくマイスターは現在全国で千人を超えました。(数名海外在住の方もいます)


(左上)おからこんにゃくのすき焼きタイプ
(右上)おからこんにゃくのハムタイプ
(左下)刺身こんにゃくでアワビ風(商標あわぴー・意匠登録も取得済)・ココナッツ刺身こんにゃく・ウニ風・マグロ風・寒天でイクラ風
(右下)おからこんにゃくのサラミ風(最新商品)

2015年12月、自宅の車庫を改造して小さな小さな工場を作りました。

頭の中にあるものを商品化しています。

おもに調理なしで簡単に食べられるものです。

写真の他にも、ローストビーフ風やタラコ風(商品名たらぴー)があります。

いずれも小さな工場での製造ですから少量です。一般にはまだ販売できておりません。教室と全国のおからこんにゃくマイスターの皆さんへの販売です。

-おからこんにゃくに関する思いをお願いします!

あらゆる知力を結集しても戦争をなくすことができませんでした。

なぜなのかと誰しもが悲しく思っているはずです。

万物の霊長と言っている人間が動物を殺してはいけないと気付き、世界中の人が皆ベジになった時、始めて戦争は無くなると確信しています。

そのためにも、お肉やお魚の代替品の開発をして行きたいと思っています。

小さな工場で作っている商品を一般の方たちにも販売出来るようにしたいと思っていますので、今後大きな工場を持っている方たちと一緒に出来たらと思っています。

-本日はありがとうございました!

岡田哲子公式HP
http://www.okadatetsuko.com/index.html

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青木 加有子

青木 加有子

植物油で作る石けん・マクラメ教室主宰

ヘルシーでおいしいベジフードに目がなく、「体も心も喜ぶ食とは何か」を探求中。

料理好きが高じ、おからこんにゃくマイスター認定講師・米粉マイスター認定講師としての一面も。
認定資格講座も随時開催しています。

HP:https://uresitanosiya.net/