ジャスミンティーの効能とは?栄養と美味しい淹れ方をご紹介

更新日:2024/04/27 公開日:2023/05/23

ジャスミンティーの茶葉の成分には、私たちの心身を健やかにする効能があります。豊かな香りで知られるジャスミンティーですが、原材料にはジャスミン以外の茶葉が含まれていることをご存知ですか?実はその茶葉の成分が、ジャスミンティーの栄養価を高める要因でもあるのです。

この記事では、ジャスミンティーの効能や成分美味しく淹れるためのちょっとしたコツを紹介しています。ジャスミンティーでくつろぎタイムを過ごしたい方は、最後まで読んでみてくださいね。

ジャスミンティーとは

テーブルに置かれたジャスミンの花
ジャスミンティーは、茉莉花(マツリカ)と呼ばれる植物の花を使った、花茶の一種です。

独特の華やいだ香りと、花茶の全生産量の80%以上を占める人気の高さから、「花茶の女王」と呼ばれています。中国のお茶として知られているジャスミンティーですが、沖縄でも「さんぴん茶」という名前で古くから親しまれています。

また、意外と知られていませんが、ジャスミンティーはジャスミン(茉莉花)だけで作られるわけではありません。ジャスミンティーはジャスミンの花を他の茶葉に香りづけして作られるため、緑茶や紅茶、烏龍茶なども原料として使われます。

ジャスミンティーの効能や成分とは

ケースに入った乾燥ジャスミンの花
ジャスミンティーの香りや茶葉の成分には、さまざまな効能が期待できます。

ここでは、最もポピュラーな緑茶を使ったジャスミンティーを例に見ていきましょう。

・リラックスさせる
・血流をしなやかにする
・腸内環境を改善する
・抗菌・消臭作用がある

関連する成分とともに、働きを詳しく解説していくので、参考にしてくださいね。

リラックスさせる

ジャスミンティーのリラックス効果は、ジャスミンに含まれる香りの主成分「リナロール」や緑茶に含まれるカフェインアミノ酸「テアニン」という成分によるものです。

リナロールには副交感神経を活発にし、緊張感を鎮めてリラックスさせる効果があります。

緑茶のカフェインは、頭をすっきりさせ集中力を高める効果に加え、興奮作用もありますが、テアニンのリラックス作用により、興奮は適度に抑えられ、穏やかに過ごすことができます。

私たちが心身ともに健康で過ごすには、日常生活の中に意識してリラックスタイムを取り入れることが大切です。ジャスミンティーを飲むことは、食事の時間やちょっとした休憩時間にこまめに実践できるリラックス方法と言えます。

血流をしなやかにする

緑茶には、健康的な血管を保ち、血流をしなやかにする働きがあります。これは、緑茶に含まれるカテキンの抗酸化作用によるものです。また、緑茶を定期的に飲むことで、動脈硬化の予防効果があるという研究結果も報告されています。

健康的な体づくりのためにジャスミンティーを飲むなら、次のポイントを意識すると良いでしょう。

・1日数回に分けて飲む
・1日の総量は500ml以上が目安

血液中のカテキンは、飲んで12時間経過すると消失してしまいます。そのため、一度に大量に飲むのではなく、こまめに分けて飲むことで、カテキン濃度が持続しやすいでしょう。また、緑茶に含まれるGABAやテアニンには、血圧の上昇を抑制する効果があります

血流をしなやかにしたい方は、ジャスミンティーを飲む習慣をつけるのがおすすめです。

腸内環境を改善する

ジャスミンティーに含まれるカテキンは、腸内環境を改善することが期待されています。

カテキンを含んだお茶を飲み続けると、腸内の善玉菌であるビフィズス菌の増加や、腐敗菌の減少糞便中のアンモニア濃度低下などが見られたという研究結果が報告されています。

腸内では、加齢とともにビフィズス菌が減少し、悪玉菌が増殖する傾向があります。ジャスミンティーを日常生活に取り入れることは、健全な腸内環境を維持することにつながるでしょう。

さらに、腸内環境はスムーズな便通だけでなく、免疫力の観点からも重要です。実は、腸内には免疫細胞の70%が集まっていると言われています。これは、口から入った物質が体内に吸収される際に、体内を有害物質から守るためと考えられています。免疫細胞が十分に働けるようにするためにも、日頃から腸内環境を整えておくことが大切です。

抗菌・消臭作用がある

ジャスミンティーに使われる緑茶には、抗菌・消臭作用があります。カテキンには虫歯菌の発育を阻止する効果や、インフルエンザ予防効果が見られるとの研究報告もあります。

ジャスミンティーを日常的に飲むことで、こうした菌やウイルス増殖の予防が期待できます。

さらに、ジャスミンティーが持つ抗菌・消臭効果を普段の生活で活用することもできます。おすすめなのは、淹れたあとの茶殻を掃除に使う方法です。

活用例
・茶殻を雑巾に挟んで汚れた場所の拭き掃除に
・皿に広げた茶殻を電子レンジで1〜2分加熱して庫内の消臭に

ジャスミンティーの抗菌効果を活かせる上に、淹れ終わった茶殻を無駄なく活用できるので、お茶を淹れたついでに試してみてくださいね。

ジャスミンティーの淹れ方と美味しくするポイント

ガラスポットに入れられたジャスミンティー
ジャスミンティーの淹れ方は次の手順です。

1.ポットやカップに杯数分の茶葉を入れる
2.熱湯を注いだら、しっかり蒸らす
3.一定時間蒸らしたら、茶葉を取り出す

さらに美味しく淹れたい方は、下の4つのポイントを意識してみましょう。

・ティーポットとカップをあらかじめ温めておく
・湯の温度は90℃程度にする
・カップ1杯(150〜180ml)につき、ティースプーン1杯(2〜3g)が目安
・蒸らし時間は1〜3mm長さの茶葉なら2分以内、それ以上は3分が目安

ジャスミンティーは、湯の温度茶葉の量だけでなく、茶葉の形状によっても美味しくなる加減が変わってきます。自宅にある茶葉やカップに合わせて、試してみてくださいね。

ジャスミンティーを飲むときの注意点

ポットからカップに注がれるジャスミンティー
効能でも少し触れましたが、ジャスミンティーには緑茶由来のカフェインが含まれており、摂りすぎるとカフェイン中毒を起こす可能性があります。飲み過ぎには注意した方が良いでしょう。

また、中毒に至るほどの量でなくても、利尿作用でトイレが近くなったり、体が冷えやすくなったりすることがあります。

特に、次に当てはまる方は、ジャスミンティーを飲む量を控えめにしてください。

カフェイン含有医薬品の服用中は量を控えめに

カフェインを含有した医薬品を服用している方は、ジャスミンティーを飲むことで、カフェイン摂取量が多くなります。服用中は飲む量や回数を控えめにし、体調の変化に気を配るようにしましょう。また、現在服用している医薬品がある方は、カフェインが含まれていないか、確認しておくのがおすすめです。

妊娠中の女性は飲む量に注意

妊娠中は、カフェインを摂取することで胎児への影響が懸念されます。ジャスミンティーを飲むときは、量を控えめにしましょう。日本では具体的な基準は設けていませんが、海外では目安量を定めているところもあります。

また、ジャスミンティーだけでなく、煎茶や紅茶、コーヒーにもカフェインは含まれます。すべてを我慢する必要はありませんが、妊娠前よりも飲む量や回数を減らしたり、ノンカフェインドリンクを選んだりと、意識して注意することが必要です。

まとめ

ジャスミンの花を浮かべたジャスミンティー
ジャスミンティーには、ジャスミンの香りによるリラックス効果や、緑茶の成分による血流・腸内環境を整える効果、抗菌・消臭効果などが期待できます。

食事のあとやリラックスタイムを利用して、日常的に飲む習慣をつくると、心身ともに健康な体づくりにつながるでしょう。記事を参考に、ジャスミンティーを楽しんでくださいね。

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