ココナッツミルクの効能は?薬膳としての食べ方も詳しく解説
牛乳の代用品として注目を集めているココナッツミルクには、さまざまな効能が期待できることを知っていますか?
この記事では、ココナッツミルクの基本情報や、ココナッツミルクに含まれる栄養素、期待できる効能についてご紹介します。
また、薬膳としての役割や摂取時の注意点もまとめていますので、最後までご覧下さい。
目次/Contents
注目の植物性食品「ココナッツミルク」
ココナッツミルクは、ココナッツを原料とした植物性飲料です。乳状の液体をしていることから、植物性由来の牛乳代替品(プラントベースミルク)として活用する方が増えています。
プラントベースミルクは、乳製品のアレルギーを持っている方はもちろん、健康・美容を気にする方や、動物性食品を控えたい方からも注目されています。
近年、ココナッツミルクの市場は右肩上がりに拡大しており、今後も健全な成長率が見込まれています。
ココナッツミルクの製法
ココナッツミルクは、成熟したココナッツの皮を剥いて、殻を除去し、種子にある胚乳から抽出することができます。胚乳をすりおろして圧搾することにより、ミルクを絞り出します。
ココナッツミルクは、缶詰やパック詰めで市場に出回っていることが多いですが、濃縮ココナッツや粉末タイプのココナッツなどから再生成することも可能です。油分が多いので、分離しやすい傾向にあります。
料理をまろやかにしてくれる味
ココナッツミルクは、コクがあるのが特徴です。ただし、独特の甘さと風味を持っているため、そのまま口にすると美味しくないと感じる方もいるでしょう。
その場合は、料理に使用するのがおすすめです。ココナッツミルクは、料理に取り入れることで、まろやかな風味と味わいを引き出せます。
タイやマレーシア、インドネシアなどの東南アジア料理には、ココナッツミルクを使用しているものが多いため、アジアンテイストに仕上げたい時にもおすすめです。
ココナッツミルクの原料や栄養成分
ここからは、ココナッツミルクの原料や栄養成分についてご紹介します。ココナッツミルクを取り入れるメリットも知ることができるので、ぜひチェックしてみて下さい!
原料
ココナッツは、フィリピンやインドネシア、マレーシアなどの亜熱帯地方で栽培されるヤシの実のことです。捨てる部分がなく、皮や実、液体など全てが食べ物や生活用品などに利用できるため、「万能の実」と呼ばれています。
ココナッツミルクは、ココナッツの種子の固形胚乳から抽出されるので、ヤシの実が原料です。
栄養成分とカロリー
ココナッツミルクは、100グラムあたり150kcal程度。カロリーは決して低くないため、飲み過ぎには注意が必要です。
また、ココナッツミルクには、カリウムやマグネシウム、鉄といったミネラルが豊富に含まれています。ミネラルは、体にとって必要不可欠な栄養素であるため、健康維持の一環としてココナッツミルクを取り入れるのもおすすめです。
ココナッツミルクと脳の健康、認知症(アルツハイマー)予防の関係
ココナッツミルクには、中鎖脂肪酸が含まれています。
中鎖脂肪酸は、体内での消化スピードが早く、「ケトン体」というエネルギーの生成を促進します。
ケトン体は、体脂肪を燃やすことで作られ、脳の神経細胞のエネルギー源になることがわかっており、認知機能のサポート効果が期待できます。
また、アルツハイマーを発症すると、脳のエネルギー源であるブドウ糖を上手く取り入れられなくなることがわかってきています。このため、ケトン体で脳のエネルギーを補うことで、症状の改善が期待できると言われています。
ダイエットや美肌にも活用できる
ココナッツミルクは、美容やダイエットにも役立ちます。
ここからは、美容に関する効果についてみていきましょう。
ダイエットを助ける
カロリーが高めなココナッツミルクは、一見ダイエットと無縁に思えますが、糖質が低いため、低糖質ダイエットをしている方におすすめです。
また、ココナッツミルクに含まれる中鎖脂肪酸は、脂肪として体に蓄積されにくい特徴があるため、肥満の予防効果も期待できます。さらに、中鎖脂肪酸によって生成が促進されるケトン体には、体脂肪を燃やす作用があり、運動を取り入れて脂肪燃焼したい方にもおすすめです。
ココナッツミルクは、飲むだけで痩せるというわけではありません。あくまでも痩せやすい体を作るためのサポートとして利用しましょう。
自然由来の化粧品として
ココナッツミルクを、自然派由来の化粧品として取り入れることも可能です。油分が豊富なので、クレンジング剤として取り入れれば、古い角質の除去に役立ちます。
また、ブースターとして基礎化粧品の前に取り入れることもできます。化粧水の吸収や保水力のアップなど、美肌サポートを促してくれるでしょう。
薬膳としての効能
ココナッツには、薬膳としての役割もあります。
中医学の分野では、ココナッツは「脾」という臓器の働きを助け、全身の水分を補う食材です。
また、気力をサポートするとも言われており、摂取することでイライラや不安感の解消につながります。
さらに、ココナッツには余分な塩分を排出する働きもあるので、むくみを解消する効果も期待できるでしょう。
夏場は、エアコンにあたることで肌が乾燥したり、体温調節機能の低下でむくみが起きやすかったりするので、積極的にココナッツミルクを取り入れてみると良いでしょう。
ココナッツミルクを使った薬膳レシピ
最後に、ココナッツミルクを取り入れたおすすめのレシピをご紹介しましょう。
かぼちゃとココナッツミルクのパンプディング
米パンとレーズンにココナッツミルクの甘い香りがしみ込んだ一品。朝食からおやつまでさまざまなシーンで楽しめるスイーツです。
かぼちゃとココナッツミルクのパンプディング
【材料】
・みんなの食卓米粉パン 3枚
・有機レーズン 大さじ2
・かぼちゃ 60g
・ココナッツミルク(A) 1/2カップ
・オーガニックメープルシロップ(A) 大さじ1
・水(A) 1/2カップ【作り方】
1. 『みんなの食卓米粉パン』とかぼちゃはひと口大に切る。
2. バットに(A)を合わせ、(1)と『有機レーズン』を加えて10分ほど浸す。
3. 耐熱皿に(2)を汁ごと入れ、オーブントースターで10分ほど(1000Wの場合)焼いた後、メープルシロップ(分量外)をまわしかける。引用:だいどこログ
桃色白玉だんごのココナッツミルクがけ
紫イモパウダーを使い、見た目にもかわいいピンク色の白玉だんごを乗せたスイーツ。ひんやりした一品で夏にぴったりです。
桃色白玉だんごのココナッツミルクがけ
【材料】
・白玉だんご粉 75g
・紅イモパウダー 小さじ1
・つぶあん 大さじ2
・いちご 2個
・ココナッツミルク(A) 100ml
・砂糖 小さじ2【作り方】
1. 耐熱ボウルに(A)と水(大さじ2)を合わせ、電子レンジで1分ほど(500Wの場合)加熱して砂糖を溶かし、粗熱がとれたら冷蔵室で冷やす。
2. ボウルにだんご粉、『紅イモパウダー』、水(60ml)を少しずつ加え、耳たぶ程度のやわらかさにこねる。ひと口大に丸め、沸騰した湯の中に入れ、浮き上がってから、さらに1分ほどゆで冷水にとる。このとき、生地にレモン汁(小さじ1/2)を加えると、色鮮やかに仕上がります。
3. 器に(2)と小さく切ったいちごを入れて(1)を注ぎ、つぶあんをのせる。引用:だいどこログ
ふるふるタピオカもち
ふるふるとしたタピオカの食感と、まろやかで風味のよいココナッツミルクとの相性が良い一品。家にいながらアジアンな気分が味わえるスイーツです。
ふるふるタピオカもち
【材料】
・タピオカ(粉末) 60g
・ココナッツミルク 100ml
・ビートグラニュ糖 小さじ2
・ミント 適宜【作り方】
1. ココナッツミルクに『ビートグラニュ糖』を加え、ひと煮立ちさせて『ビートグラニュ糖』を溶かし、さます。
2. 別の鍋にタピオカ粉と水(300ml)を入れ、木べらでよく混ぜ合わせる。
3. (2)を中火にかけ、とろみが付いたら弱火にして、沸騰させないようにたえずかき混ぜる。
4.(3)がかたくなり、乳白色から半透明に変わったらひとまとめにして氷水に入れ、冷えたらひと口大にちぎる。
5.器に盛って(1)をかけ、好みでミントを飾る。引用:だいどこログ
ココナッツミルクを飲むときの注意点
ココナッツミルクを取り入れる際は、摂取量や頻度に気をつけましょう。
脂質が多くてカロリーが高めなココナッツミルクは、1日コップ1杯までを目安に摂取することがポイント。100グラムあたり約150カロリーあるココナッツミルクは、200グラムで約300カロリーとなり、ご飯2.5膳分に相当します。
ダイエットを目的として取り入れる場合は、摂取量を守って飲むようにしましょう。
【まとめ】ココナッツミルクの効能について
ココナッツミルクには、豊富な栄養素が含まれているため、認知症予防やダイエットの効能が期待できます。
そのまま飲んだり料理に取り入れたりできるだけでなく、肌に直接塗布してスキンケアとしても使えるなど、用途の幅が広いのもココナッツミルクの特徴です。
今回は、ココナッツミルクの効能や、注意したい摂取量についてご紹介しました。記事を参考に、ココナッツミルクを生活に取り入れてみましょう。
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