甘酒の美味しい作り方!自宅で簡単に作る方法や保存方法を紹介
日本の伝統的な飲み物である甘酒。
「甘酒の作り方を知り、自宅で楽しみたい」「甘酒を作るための材料や道具を知りたい」「甘酒作りのポイントを知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
甘酒の作り方は、材料や道具によって、さまざまな楽しみ方があります。
この記事では、甘酒の基礎知識、材料・道具別の作り方や、バリエーションの楽しみ方を紹介しています。甘酒の作り方を知り、日常生活に取り入れたい方はぜひ参考にしてください。
目次/Contents
甘酒の基礎知識
甘酒は、日本の伝統的な飲料で、炊いたごはんに米麹を加えて作られた米麹甘酒と、酒粕を原料にした酒粕甘酒があります。
冬の寒い時期に飲むイメージがありますが、江戸時代には夏バテ防止のために飲まれていました。現在でもその名残として、俳句で「甘酒」は夏の季語として用いられています。
「飲む点滴」とも呼ばれる甘酒は、栄養素が豊富に含まれており、身体に嬉しい効果・効能が期待できます。
甘酒の健康への効果
甘酒にはビタミンB群が豊富に含まれているため、三大栄養素の代謝を活性化し、肌の調子を整える効果が期待できます。
また、腸内環境を整える食物繊維、米麹甘酒にはオリゴ糖も豊富に含まれているため、便秘の解消や肌トラブルの改善も期待できるでしょう。
おすすめの飲み方・飲む時間帯
そのまま飲んでも美味しい甘酒ですが、飲みにくい場合は豆乳や炭酸で割るとさっぱりした味わいを楽しめます。
冬は温めて、夏は冷やして飲むと良いでしょう。
また、甘酒は、朝に飲むのがおすすめです。甘酒に含まれるブドウ糖が脳に栄養分として取り込まれ、目覚めやすくなります。
日中に甘酒を飲む場合は、疲れた時の栄養補給として飲むと良いでしょう。
甘酒作り:材料・バリエーション豊かな楽しみ方
甘酒は、米麹あるいは酒粕で作られています。また、お米と米麹を使った甘酒では、白米以外に玄米・もち米を使用することも可能です。
ここでは、甘酒を作る材料の種類や特徴をお伝えします。
生麹(糀)・乾燥米麹
生麹(生の麹)や乾燥米麹を使った甘酒は、麹本来の風味や香りを楽しめるのが魅力です。砂糖を一切使わなくても、自然な甘みがあります。また、ノンアルコールなので、子どもを始め、誰でも飲むことができます。
生麹は水分を含んでいるため、自己発酵によって品質の劣化が進みやすい性質があります。一方、乾燥米麹は保存性が高く、味や栄養価も生麹とほとんど違いがありません。
酒粕
酒粕甘酒は、酒粕と砂糖を水で溶いて作ります。米麹甘酒と違い、砂糖で甘味をつけているのが特徴の1つです。
また、日本酒を作る過程でできる酒粕を使った甘酒は、微量のアルコールが含まれています。そのため、子どもやアルコールが飲めない人には不向きでしょう。
酒粕甘酒は、日本酒に似た独特の風味を持ち、米麹甘酒と比べると酸味が少なく、コクがあります。
玄米・もち米
玄米甘酒は、玄米と米麹のみで作られており、アルコールは含まれていません。玄米と米麹による自然な甘みが楽しめ、白米を使った甘酒より栄養価が高いのが特徴です。
また、白米や玄米の他に、もち米を使って甘酒を作ることもできます。もち米は、白米に比べてでんぷんの比率が高いため、麹の力でより効率的に甘みが増すといわれています。
米を使用しない(米麹のみ)
米を使用せず、米麹と水だけでも甘酒を作ることができます(全麹甘酒)。米を使っていないため、通常の甘酒に比べて甘さはやや控えめです。
また、米麹本来の香りや風味が強いのが大きな特徴です。
甘酒作り:道具別の作り方
甘酒の作り方には、次の4つの道具を使う方法があります。
・炊飯器
・鍋
・ヨーグルトメーカー
・魔法瓶
甘酒は発酵食品のため、発酵中の温度管理が重要です。この章では、道具別の作り方をひとつずつご紹介します。
炊飯器を使った甘酒の作り方
まずは、炊飯器を使った甘酒の作り方をご紹介します。
材料
・麹 400~500g
・米 1合
・水 600cc
1.炊飯器に米とおかゆ用のラインまでの水を入れて炊く
2.米が炊き上がったら残りの水を加えて冷ます
3.2に麹(乾燥または生)を加え、よく混ぜる
4.炊飯器の温度を55〜60℃に設定し、温度を保つ
5.炊飯器を濡れ布巾で覆い、8時間放置する
6.ペースト状になったら完成
55〜60℃を超えると麹が死滅してしまうため、温度管理には注意しましょう。
炊飯器を使わない場合は鍋でもできる
炊飯器を使わない場合、鍋で甘酒を作ることができます。
材料
・麹 200g
・米 1合
・水 200cc
・ぬるま湯 200cc
1.鍋に洗ったお米を入れ、2合分(分量外)の水を注ぐ
2.鍋を火にかけ、沸騰したら弱火で10分煮る
3.10分経ったら火を止め、水を200cc入れる
4.火をつけ、60℃くらいになるまでかき混ぜる
5.麹を加えてよくかき混ぜる
6.ぬるま湯200ccを足して全体が混ざったら火を止める
7.バスタオルで鍋を包み、発泡スチロールに入れて8〜10時間くらい放置する
ヨーグルトメーカーを使った甘酒の作り方
ヨーグルトメーカーを使う場合は、炊いたお米を使用します。
ヨーグルトメーカーに炊いたお米と熱湯を入れ、55〜60℃を保ちながら麹を入れてかき混ぜ、ヨーグルトメーカーの「甘酒」ボタンを押すのが主な作り方です。
ヨーグルトメーカーによって分量や手順が異なるため、詳しい作り方はヨーグルトメーカーの説明書を参照してください。
魔法瓶を使った甘酒の作り方
魔法瓶を使う場合も、お米は炊いたものを使用します。
まず、鍋に水と炊いたお米を入れ、55〜60℃になるよう加熱し、その後麹を入れてかき混ぜます。これを魔法瓶に移し、4.6〜8時間放置します。
魔法瓶の保温効果を利用すると電気代がかからず、作業工程も少なくなるため、手軽に甘酒を楽しめますね。
「食べる」甘酒の作り方
甘酒は、水を少なめにして作ることで「食べる」甘酒としても楽しめます。
この章では、食べる甘酒の特徴や作り方、おすすめレシピをお伝えします。
食べる甘酒の特徴
食べる甘酒は、砂糖の代わりに調味料として使ったり、スイーツとして楽しんだりすることができます。水が少なめなので、より濃厚な味わいを楽しめるでしょう。
水などで2〜3倍に薄めれば、通常の甘酒のように飲むこともできますよ。
作り方とおすすめのレシピ
食べる甘酒の作り方とおすすめのレシピをご紹介します。
【濃厚】食べる甘酒
作り方
材料(作りやすい分量)
米麹 150cc
ぬるま湯 150cc
米 1.5合分作り方
1 お米を柔らかめに炊く。
(1.5合で2合分の水を入れて炊くイメージ。)
炊き上がったら70℃くらいまで冷ます。2 米麹とぬるま湯を炊いたごはんに加えてしっかりと混ぜ合わせる。
3 炊飯ジャーの「保温」の状態にして、温度が55~60℃になるようにキープしする。
(上がりすぎる場合は、コンセントを抜いたり入れたりを繰り返す。)
30分~1時間おきにかき混ぜて4~5時間かけてとろとろにする。4 このくらいトロトロになったら、できあがり。
冷蔵庫に保存して早めにいただきます。
食べる甘酒を使って作るおすすめレシピも是非参考にしてください。
シナモンレーズン甘酒アイス
材料2人分
A甘酒(濃縮タイプ) 200g
Aレーズン 20g
Aシナモン 適量作り方
1 A 甘酒(濃縮タイプ)200g、レーズン20g、シナモン適量をボウルに入れて混ぜ合わせる。2 冷凍庫に入れて30分おきにかき混ぜる。
甘酒の作り方をマスターして自宅でも楽しもう
甘酒は、米麹あるいは酒粕を用いて作られます。麹には生と乾燥のものがありますが、どちらも味や栄養価は変わりません。玄米やもち米など、使う米によって味や食感の違いを楽しめますよ。
炊飯器やヨーグルトメーカー、魔法瓶などを使えば、いつでも手軽に自宅で作れます。少し多めに作ってシャーベットにしておくのもおすすめです。
この記事を参考に、ぜひ手作りの甘酒を自宅でも楽しんでみてください。
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