クイックオーツってどういうもの?気になる特徴とおいしい食べ方
クイックオーツは、オーツ麦を原材料とするオートミールの一種です。近年、オートミールをお米のように調理して食べる「米化」が広まりつつあり、米化に使える食材であるクイックオーツも注目を集めています。
この記事では、「クイックオーツってなに?」「どうやって食べたらいいの?」と思う方に向けて、クイックオーツの味・原材料・特徴のほか、ロールドオーツとの違いなどを解説します。記事の後半では、おいしい食べ方を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
目次/Contents
クイックオーツとは?
甘味などを加えないそのままのオートミールは、低カロリーなため、ダイエットや健康に良い食品として、近年注目を集めています。オートミールは、加工方法によって、次の4種類に分けられます。
・スティールカットオーツ
・ロールドオーツ
・クイックオーツ
・インスタントオーツ
クイックオーツは、麦を脱穀後に蒸してローラーで平たくつぶした「ロールドオーツ」を、さらに細かく加工したものです。味や原材料、特徴などを詳しく解説します。
クイックオーツの味
クイックオーツは、加工の段階で味付けをしていないため、そのまま食べてもあまりおいしくはないでしょう。しかし、味がしない分、自分好みの味付けが楽しめるため、これからオートミールを始める方に向いています。
また、細かく砕いてあるため、他のオートミールに比べてあまり歯ごたえがありません。水分を含むと少し粒が残った食感で、とろりとしています。そのため、おかゆやリゾットとして楽しめるでしょう。
クイックオーツの原材料
クイックオーツの原材料は、オーツ麦(えん麦)です。
オーツ麦の原産地は中央アジアだといわれています。ヨーロッパを中心に家畜の飼料にされていましたが、徐々に食品として広まり、17世紀にはアメリカでも朝食メニューとして親しまれるようになりました。
日本にオートミールが伝わったのは明治時代。原材料であるオーツ麦が大量に生産されていた北海道が、日本におけるオートミール発祥の地となっています。
クイックオーツの特徴
クイックオーツの特徴は、調理に手間がかからないことです。ほかのオートミールに比べて粒が小さいため、水や熱が浸透するのが早く、短時間で調理できます。
クイックオーツは水分を含むと粘りが出て、とろりとした食感になります。少し粒が残るので、おかゆやリゾット向きです。また、小麦粉の代用品としても活用できますよ。
クイックオーツは食物繊維が豊富!
クイックオーツには、100gあたり約10gの食物繊維が含まれています。
白米には100gあたり約0.5g、玄米には100gあたり約3gしか食物繊維が含まれないことを踏まえると、食物繊維が多い穀物と言えます。
水溶性・不溶性両方の食物繊維をバランスよく含んでおり、特に水溶性のβ-グルカンが豊富です。
食物繊維には、整腸作用や生活習慣病の予防効果があります。
参考:厚労省
クイックオーツのGI値は?
GI値とは、グリセミックインデックスといわれ、食後の血糖値の上昇度を示した数値です。シドニー大学では、GI値を以下のように定義しています。
・高GI食品:70以上
・中GI食品:56〜69
・低GI食品:55以下
クイックオーツのGI値は71、ロールドオーツは59、ミューズリーやグラノーラの平均は56です。
クイックオーツは、オートミールの中でも形状が細かく消化吸収が早いため、GI値が高くなると考えられます。
ロールドオーツとクイックオーツの違い
ロールドオーツとクイックオーツの違いは、粒の大きさ・食感・調理時間です。
ロールドオーツは、前述したように麦を脱穀後に蒸してローラーで平たくつぶしたもので、クイックオーツよりも大粒で粘り気は少なめです。歯ごたえや食べ応えがあるので、満腹感を得られやすいでしょう。
粒が大きい分、米化には粒感の残るロールドオーツの方が向いていますが、クイックオーツに比べると調理に時間がかかります。
ロールドオーツをクイックオーツにするには?
ロールドオーツをクイックオーツにするためには、ブレンダーやフードプロセッサーで細かく粉砕すると良いでしょう。道具がない場合は、すり鉢でも大丈夫ですが、多少手間がかかってしまいます。
クイックオーツのおいしい食べ方
クイックオーツは調理するのがおすすめですが、細かく加工されているため、そのままでも食べられます。
とはいえ、味がほとんどしないため、そのままでは物足りないかもしれません。そこで、クイックオーツのおいしい食べ方を3つご紹介します。
植物性ミルクやヨーグルトと和える
オートミールやシリアルのように、豆乳や植物性ミルク・ヨーグルトに混ぜます。お好みでシロップやフルーツなどと一緒に食べると見た目も華やかになるでしょう。
器にクイックオーツと豆乳や植物性ミルク、シロップなどを入れて一晩寝かせる「オーバーナイトオーツ」もおすすめです。
スープに入れる
水分を吸収しやすく、粒感が適度に残る特徴を生かして、おかゆのようにして食べる方法があります。
スープに入れると雑炊のような食感を楽しめ、おいしく食べられます。調理に手間もかかりません。
小麦粉の代替品として用いる
クイックオーツは加熱調理後、とろっとやわらかい口当たりになるため、お好み焼きやパンケーキの生地として用いるのに適しています。
また、パンやクッキーなどのお菓子作り、ハンバーグのつなぎなど、小麦粉の代替品としても活用できます。アレンジ次第で豊富な栄養素を取り入れることができるでしょう。
まとめ
今回は、クイックオーツの特徴やおいしい食べ方について解説してきました。
クイックオーツは食物繊維を豊富に含み、ダイエットや体調管理に適しています。
アレンジ次第で手軽に取り入れられるのも魅力の一つです。自分に合った方法で、クイックオーツを試してみてはいかがでしょうか。
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