MCTオイルダイエットの効果が出るまでの期間は?成功のコツも
更新日:2023/10/16 公開日:2022/11/17
MCTオイルは、ダイエットに効果的なことで知られているオイルです。
今回はMCTオイルの概要や期待できる3つの効果、効果が出るまでの期間などを紹介します。また、効果が出る最適なタイミングや取り入れ方も解説します。
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目次/Contents
ケトジェニック(糖質制限)ダイエットで話題のMCTオイル
MCTオイルは、テレビやSNS、雑誌などのさまざまなメディアで取り上げられている、注目度の高いオイルです。MCTとは「Medium Chain Triglyceride(ミディアム チェーン トリグリセリド)」からきていて、日本語では「中鎖脂肪酸」のことです。
今、ケトジェニックダイエットなど、MCTオイルを取り入れたダイエットが話題になっています。ケトジェニックダイエットは、KETO(キート)ダイエットとも呼ばれています。
ダイエットに関連する効果があると注目が集まったことによって、MCTオイルを飲むだけでも痩せるのではないかと思う方もいるかもしれませんが、それは誤解です。
MCTオイルは、ただそれを飲むだけでは効果がありません。痩せるためには「糖質制限」との組み合わせが必須です。ダイエットにおけるMCTオイルの役割を、効果とあわせて説明します。
「糖質制限」が必須!ただ飲むだけでは痩せない
MCTオイルをただ飲むだけでは、痩せたと実感できるほどの効果は出ません。
効果を出すには、そのほかにもダイエットの手法を組み合わせることが重要です。運動や糖質制限などを行いながら、MCTオイルを取り入れるようにしましょう。
MCTオイルはダイエットをサポートする補助的な役割
MCTオイルは、単体でダイエット効果が出るものではなく、ダイエットをサポートする役割があるオイルです。
MCTオイルは、中鎖脂肪酸を多く含むパームオイルやココナッツオイルなどから精製した、中鎖脂肪酸含有量100%のオイルです。一般的な植物油より、消化吸収が約4倍も速いといわれており、素早くエネルギーに変換できるという特徴があります。
体脂肪を燃やして作られるエネルギーは「ケトン体」です。つまり、MCTオイルは、ケトン体の生成を促してくれるオイルといえます。
通常、エネルギーとして最初に使われるのは、「糖質(ブドウ糖)」から生成されたものです。体脂肪を燃やして作ったものは、バックアップとして使用されます。その仕組みを利用し、糖質の量を制限し、質のいいタンパク質や脂質を多く摂ることで、効率的に脂肪燃焼を促すダイエット方法が、ケトジェニックダイエットです。
MCTオイルの3つの効果
MCTオイルを摂取することによる体への効果は、以下のとおりです。
・ダイエット効果
・持久力を向上させる効果
・脳のエネルギー補給効果
それぞれの効果を詳しくチェックしていきましょう。
効果1.ダイエット効果
MCTオイルを摂取することによって、ダイエットをサポートする効果が期待できます。MCTオイルは、素早くエネルギーに変換され、体脂肪として蓄積されにくく、体脂肪を燃やして作るケトン体の生成を促してくれます。そのため、ダイエットの際に取り入れると良いと注目されています。
また、MCTオイルを摂取することで空腹を感じにくくなり、つまみ食いを予防する効果もあります。
効果2.持久力を向上させる効果
MCTオイルを継続的に摂取することは、脂質をエネルギーとして利用しやすい体づくりに繋がるといわれています。エネルギー源として脂質が多く利用されるようになると、糖質由来のエネルギーが温存されるため、運動時の持久力を向上させる効果が期待できます。
エネルギー源を糖質のみに頼ると、燃料切れが早くなってしまいます。実際に、サッカーの長友佑都選手など、アスリートもMCTオイルを用いた食事法を実践しています。
効果3.脳のエネルギー補給効果
ケトン体には、脳の血液脳関門を通ることができるという特徴があり、ブドウ糖以外で脳の神経細胞のエネルギー源として使える唯一の物質です。このことから、MCTオイルによってケトン体の生成を促すことで、脳のエネルギー不足を補えると考えられています。
近年、アルツハイマー型認知症では、脳がブドウ糖を利用しにくい状態に陥ってしまうことがわかってきています。そのため、脳の第2のエネルギー源であるケトン体の生成を促進するMCTオイルが注目されています。
MCTオイルの効果が出るまでの期間はどれくらい?
このように、MCTオイルはさまざまな効果が期待できるオイルです。それでは、実際にMCTオイルの効果が出るまでの期間はどれくらい必要なのか、説明します。
ダイエット効果が出るまでの期間は1〜3ヶ月後
MCTオイルを活用したダイエットの効果が出るまでの期間は、1〜3ヶ月後ほどの方が多いようです。効果については、年齢や性別、普段の生活での運動量等によって異なります。
持久力が高まるまでの期間は2週間
MCTオイルの摂取により持久力が向上するまでの期間は、2週間前後が多いようです。持久力を向上させるためには、体内のエネルギー生成回路をケトン体回路に切り替える必要があります。2週間以上の糖質制限を実施して、ケトン体を生成しやすい状態に切り替えていきましょう。
2週間が経過した後もMCTオイルを摂取し続けると、より効果が期待できます。
脳のエネルギー補給の効果を実感するまでの期間は人それぞれ
脳のエネルギー補給の効果を実感するまでの期間は、人によって大きくばらつきがあります。
MCTオイルを摂取するようになってから、すぐに改善効果が実感できる方もいれば、効果を実感するまでに1年間ほど続けたという方もいます。効果が出るまでに期間が必要になることもあるため、長く継続することが重要です。
MCTオイルを摂取するのに最適なタイミング
MCTオイルは基本的にいつ摂取していいものの、1日1〜3回に分けて取り入れるのがおすすめです。
MCTオイルは、摂取後3時間をピークに、10時間程度で分解が完了するといわれています。朝取り入れることで、活動が活発になる日中のエネルギー消費を支えてくれるでしょう。
なお、朝ではなく夜に飲んだ場合にも、MCTオイルの効果は期待できます。夜に摂取する場合には、就寝の2~3時間前までに摂取すること、摂りすぎに気をつけること、タンパク質やビタミン・ミネラル・食物繊維をあわせて摂取することなどに注意しましょう。
MCTオイルの効果的な取り入れ方と摂取量
MCTオイルを効果的に取り入れるためのポイントとなる、1食あたりの目安の摂取量と注意点は以下の通りです。
・1食あたり「小さじ1(5ml)~大さじ1(15ml)」が目安
・低糖質な食事をこころがけること
・加熱はせず生のまま摂取すること
・良質なオイルを選ぶこと
これらのポイントについて、それぞれチェックしていきましょう。
1食あたり「小さじ1(5ml)~大さじ1(15ml)」が目安
MCTオイルを効果的に取り入れるためには、1食あたりの摂取量で、小さじ1(5ml)~大さじ1(15ml)ほどを目安にするのがおすすめです。
MCTオイルのカロリーは、1g当たり9キロカロリー。カロリーはあるものの、先述のとおり素早くエネルギーに変換できるため、体脂肪として蓄積されにくいのが嬉しい点です。
低糖質な食事をこころがけること
糖質の摂取量を減らすことによって、体内のエネルギーが不足し、蓄積された脂肪を燃やしてケトン体というエネルギー源が作り出されます。消化吸収が早いMCTオイルを一緒に取り入れることで、さらに脂肪燃焼効果を促進してくれます。
低糖質な食事にするためには、ご飯やパン、麺類など糖質の多いものを控えると良いでしょう。
特に夜はエネルギー消費が少なくなるため、低糖質で高タンパク、高脂質なものを摂取するのが効果的です。
加熱はせず生のまま摂取すること
消化吸収しやすく短時間でエネルギーとして使えること、体脂肪として蓄積しにくいことなどは、MCTオイルに含まれる「中鎖脂肪酸」による効果です。
しかし、中鎖脂肪酸は熱に弱く、加熱してしまうともとの健康効果がなくなってしまいます。ドレッシングに加えたり、調味料として使ったり、スープにあとから入れたり、生のままで摂取するようにしましょう。
生のままでおいしく食べる方法を見つけることも、継続的にMCTオイルを取り入れて期待する効果につなげるために重要です。
良質なオイルを選ぶこと
MCTオイルだけでもさまざまな商品があります。良質なオイルを選ぶことも、MCTオイルを効果的に取り入れるためのポイントです。
良質なMCTオイルかどうかは、「中鎖脂肪酸100%か」「原料は1つか」「無味無臭か」「無添加・化学溶剤不使用であるか」「国内充填であるか」というポイントで見分けましょう。
なお、MCTオイルの摂取によって胃もたれや腹痛が起こる場合がありますがは、これは一度に摂取しすぎたことによる反応かもしれません。小分けに摂取してみて、それでも胃もたれや腹痛が起こる場合には、MCTオイルよりも中鎖脂肪酸が少ない「ココナッツオイル」を試してみるといいでしょう。
MCTオイルを正しく摂取して美容・健康効果を実感しよう
ケトジェニックダイエットなど、MCTオイルを取り入れたダイエットが話題になっています。MCTオイルは、ただ飲むだけでは、実感できるほどの効果が出ないものです。運動や糖質制限などのダイエットの手法を組み合わせながら、効率的にMCTオイルを取り入れるようにしましょう。
MCTオイルを摂取することによる体への効果をまとめると、以下のとおりです。
・ダイエット効果
・持久力を向上させる効果
・脳のエネルギー補給効果
MCTオイルを効果的に取り入れるためには、1食あたり小さじ1(5ml)~大さじ1(15ml)を目安にすること、低糖質な食事をこころがけ、生のまま摂取すること、良質なオイルを選ぶことが大切です。良質なMCTオイルかどうかは、「中鎖脂肪酸100%か」「原料は1つか」「無味無臭か」「無添加・化学溶剤不使用であるか」「国内充填であるか」の5つのポイントをチェックして見分けましょう。
これらのポイントを参考にしつつ、うまく生活に取り入れてください。
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