京野菜のスター選手!ミネラル豊富な九条ねぎ(京都)
九条ねぎは、京野菜。京都で伝統的に作られている野菜の一つです。
青ねぎの一種で、もともと京都市の九条地区で作られていたことからこの名前が付きました。現在は京都市内の様々な場所で生産されています。ちなみに、「ねぎ」と言えば、関西地区では九条ねぎのような「青ねぎ」がメイン。関東地区では深谷ねぎのような「白ねぎ」がメインです。
目次/Contents
九条ねぎの特徴
九条ねぎには、「細ねぎ」と「太ねぎ」の2種類があります。「細ねぎ」は浅黄種と言い、葉は淡い緑色で細長く、根から葉までが短いのが特徴です。「太ねぎ」は黒種と言い、葉は濃い緑色で茎が太く、根から葉までは長めで、全体でも1m程度まで成長します。
また、「細ねぎ」は耐暑性が、「太ねぎ」は耐寒性がそれぞれ高く、特徴は対称的と言えるでしょう。ちなみに、一般的に「九条ねぎ」と言う場合は、「太ねぎ」を指すことがほとんどです。
九条ねぎの特徴は、その柔らかさと甘み。寒くなってくると甘みはさらに強くなり、葉の内部のぬめりが、その甘みを閉じ込め、独特の味わいをもたらします。
緑黄色野菜である九条ねぎは、白ねぎと比べてミネラルやビタミンが豊富。特にカロテンが多く含まれているため、皮膚や粘膜の強化、免疫力アップなどが期待できます。
また、ねぎの独特の香りや辛みは、硫化アリルという成分によるもの。九条ねぎにももちろん多く含まれており、かぜの予防や疲労回復、抗酸化作用など嬉しい効果が期待できます。よく、民間療法で、「風邪をひいたらねぎを首に巻く」という話がありますが、これはねぎに含まれる成分から考えても理にかなった治療法と言えるかもしれませんね。
九条ねぎの歴史
九条ねぎの歴史は京野菜の中で最も古く、奈良時代、伏見稲荷大社が建てられた711年に、浪速から京都にねぎが移植されたのが始まりと言われています。「続日本後記」という歴史書では、九条村で水葱を栽培したとの記録が残されています。
また、九条ねぎに関する逸話として、弘法大師(空海)が東寺の近くで大蛇に追いかけられた時に、ねぎ畑に隠れて難を逃れた、という言い伝えがあります。このことから、東寺の周辺の農家では、弘法大師の縁日にあたる21日はねぎ畑に入らない、ねぎを食べないという風習が伝えられているそうです。
ちなみに、東寺とは、弘法大師が嵯峨天皇から給預された(預かった)寺で、現在は世界遺産にも登録されています。
九条ねぎの美味しい食べ方
九条ねぎは、その甘みや風味から薬味として使われることが多く、麺類や冷奴のトッピングには最適です。
特にうどんは、原料が小麦粉でミネラルが少ないため、ミネラルが豊富な九条ねぎを合わせることで栄養素を補うことができます。日本では、「関西のネギはうどん、関東のネギは蕎麦に合う」と言われることが多いのも、こんなところが理由にあるのかもしれません。
また、冬にかかせない鍋料理でも大活躍。冬の九条ねぎは特に甘く、鍋にトロっとした甘みをプラスしてくれます。チャーハンなどの炒め物に使っても、彩り良く美味しくいただけますね。
京都の飲食店では、九条ねぎを使ったメニューが豊富にあります。是非旅行の際は頼んでみてください。
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