カシューナッツの美容効果がスゴい!効果的な食べ方や注意点も解説

更新日:2022/12/28 公開日:2022/11/28

カシューナッツは、美容・健康への効果が期待できる食品として注目を集めています。

カシューナッツの特徴や栄養素、期待できる美容効果、過剰摂取による問題、効果的な食べ方を解説します。

カシューナッツとは

カシューナッツなどのナッツ
カシューナッツとは、ウルシ科のカシューという木の種子です。

カシューの果実は、りんごに似た形状に似ていることから「カシューアップル」と呼ばれています。

カシューアップルは傷みやすいため日本では入手困難ですが、新鮮なカシューアップルが手に入る地域では、そのまま食べるだけでなく、ジャムやピューレ、ジュースなどに加工されます。

カシューナッツは、カシューアップルの先端についている種子で、堅い殻に覆われています。

種子が果実の外についた独特の形をしており、1つの果実から1つの種子しか採れません。

万人が食べやすい味わいで、クルミやアーモンド、ピーナッツなどと同じく、さまざまな方に親しまれているナッツのひとつです。

日本では、お酒のおつまみなどでよく食べられていますが、近年では栄養価の高さが注目され、ダイエットや美容・健康への効果からロカボフードとしても人気が集まっています。

カシューナッツの特徴・原産地

カシューナッツの原産地は南米ブラジルで、近年の主な生産地はインドやブラジル、モザンビーク、タンザニアなどです。

インドで加工技術が確立したため、現在のカシューナッツの世界最大の輸出・輸入国はインドです。

カシューナッツと他のナッツの糖質・カロリー比較

ナッツ類は比較的カロリーの高い食品ですが、カシューナッツはどうなのでしょうか。カシューナッツとその他のナッツを糖質やカロリーの面から比較してみましょう。

ここでは、ミックスナッツとして売られていることが多い、クルミやアーモンドなど5種類のナッツと比較します。

100gあたりのカロリーが高い順に並べると、マカダミアナッツ>クルミ>アーモンド>ピーナッツ>カシューナッツの順になります。

また、糖質で比較すると、カシューナッツ>ピーナッツ>アーモンド>マカダミアナッツ>クルミの順です。

カシューナッツは、5種類のナッツの中ではもっともカロリーが低く、糖質が高いという結果でした。

カシューナッツは栄養価の高い食品ですが、食べ過ぎには注意しましょう。

カシューナッツに含まれる主な栄養素と効果

ボウルに入ったナッツ
カシューナッツに含まれる主な栄養素と効果は、以下の通りです。

  • 良質な脂質「オレイン酸」
  • 疲労回復が期待できる「ビタミンB1」
  • 女性に嬉しい「鉄分」
  • 男性に嬉しい「亜鉛」
  • その他の栄養素

カシューナッツにはさまざまな栄養素が含まれています。栄養素の特徴や効果について詳しく解説します。

良質な脂質「オレイン酸」

オレイン酸は不飽和脂肪酸の一種で、悪玉コレステロールを増やさずに善玉コレステロールを維持する効果があります。

また、血液をサラサラにし血管が健康な状態を保つことで生活習慣病を予防する、体を寒さから守るエネルギー源となる、便秘を改善するなどの効果があります。

ナッツに含まれている脂質の量は多く、さらに脂質のうちの約60%がオレイン酸なので、良質な資質を豊富に含んだ食品と言えます。

疲労回復が期待できる「ビタミンB1」

ビタミンB1は水溶性ビタミンのひとつで、糖質をエネルギーにする際のサポートを行う効果があり、疲労回復につながります。

ビタミンB1が欠乏した場合には、スムーズに糖の代謝ができなくなり、疲労物質である乳酸が溜まって疲れを感じやすくなります。

また、粘膜や皮膚を守る働きが弱まったり、肥満になりやすくなります。

女性に嬉しい「鉄分」

カシューナッツは鉄分や銅といったミネラル成分の含有量が豊富なので、貧血が起こりやすい女性は積極的に摂りたい食べ物です。

定期的に鉄分の摂取を行いヘモグロビンの量を増やすことで、貧血の予防につながります。

疲れやすく疲労感が続く方は、食事にカシューナッツを取り入れることで鉄分を補給するといいでしょう。

男性に嬉しい「亜鉛」

亜鉛もカシューナッツに含まれる栄養素のひとつです。

亜鉛は髪の毛の約90%を占めるケラチンという物質の生成に必要な成分で、5αリダクターゼ酵素を抑制して薄毛・抜け毛の予防効果があります。

また精子や卵巣の働きを活発化させ、ホルモンバランスを整える効果も期待できる成分です。

男性ホルモンの分泌・合成に必要なミネラルでもあり、亜鉛の不足は男性不妊の原因に繋がります。

皮膚や粘膜の健康維持を助けることや、味蕾の新陳代謝を促して味覚を正常に保つ働きもあります。

日本人に不足しがちな栄養素と言われているので、積極的に摂取するとをおすすめします。

その他の栄養素

その他、カシューナッツには以下の栄養素も含まれています。

  • ビタミンK
  • パントテン酸
  • ビタミンB6
  • リン
  • マグネシウム
  • カリウム
  • タンパク質
  • 水溶性食物繊維

このように、カシューナッツにはさまざまな栄養素が豊富に含まれています。

疲労や肌老化を防ぐ、骨の健康を保つなど、美容と健康にいい成分があるため、継続的に摂取すると効果的です。

カシューナッツに期待できる5つの美容効果

美容のイメージ
カシューナッツにはさまざまな美容効果があります。期待できる主な5つの美容効果は、以下の通りです。

  • 美髪効果
  • 美肌効果
  • ダイエット効果
  • エイジングケア
  • むくみ解消

それぞれの効果について、詳しく説明します。

美髪効果

カシューナッツに豊富に含まれる亜鉛には、タンパク質の合成に関与する働きや髪の主成分であるケラチンを作る働きがあります。

また、亜鉛が不足した場合には皮膚障害や脱毛につながると指摘されています。

カシューナッツにはタンパク質も多く、パントテン酸も含んでいます。これらも美髪効果につながります。

美肌効果

カシューナッツに豊富に含まれているオレイン酸は、抗酸化作用のある成分です。

オレイン酸が持つ細胞の酸化を防ぐ働きによって、アンチエイジングにつながり美しい肌を保つ効果が期待できます。

また、豊富に含まれるビタミンB1は、体の代謝をよくして新陳代謝をアップできる成分です。体のなかの毒素が排除しやすくなり、肌トラブルの予防効果が期待できます。

ダイエット効果

カシューナッツに含まれるビタミンB1には、エネルギーを作るために糖質の代謝を促す働きがあります。代謝をあげて脂肪を燃焼させ、痩せやすい体を作りたい人におすすめの食材と言えます。

さらに、他のナッツよりも水溶性食物繊維を多く含んでいるという特徴もあり、腹持ちをよくして糖の吸収を緩やかにし、脂肪が溜まるのを予防します。

エイジングケア

アンチエイジングのためには、抗酸化作用がある成分の摂取が重要です。

その点においても、カシューナッツには亜鉛やオレイン酸が豊富に含まれているので、これらの成分による抗酸化作用が期待できます。

抗酸化作用によるアンチエイジングは、美容のためだけではなく、健康管理のためにも大切だといえます。がんや動脈硬化は、過酸化物質によって引き起こされることもある病気です。

いつまでも健康で若々しい体を維持したい方は、抗酸化作用のあるものを意識して摂取するといいでしょう。

むくみ解消

カシューナッツに含まれるカリウムは、余分な水分とナトリウム(塩分)を排出する働きをするミネラルです。

これにより、むくみを解消することや取り過ぎた塩分を排出すること、体内の不要物を体から出すことという3つの効果があります。

カシューナッツを食べすぎることで生じる問題

問題のイメージ
このように、カシューナッツはさまざまな効果が期待できる食べ物です。しかし、食べすぎることで生じる問題もあるので注意しましょう。

ここからは、カシューナッツを食べすぎることで生じる問題を解説します。

太る

先述のとおり、クルミやアーモンドなどと比較するとカロリーは控えめです。

それでもカシューナッツ1粒で約7~9kcalあるため、食べすぎると太る可能性があることに注意しましょう。

ニキビができる

カシューナッツなどのナッツを食べすぎると、ニキビなどの吹き出物ができやすくなるという話があります。

実際には、ナッツに含まれる油分は肉や揚げ物とは違って良質な油であるため、カシューナッツが直接肌に悪影響を及ぼすわけではありません。

カシューナッツにはオレイン酸などの美容にいい良質な脂質を多く含みます。

ただし、過剰に摂取することで皮脂が分泌されやすくなり、毛穴詰まりを引き起こす可能性はあるため、摂り過ぎには注意が必要です。

胃や腸が荒れる

過剰にカシューナッツを摂取すると胃や腸での消化に負荷がかかってしまい、下痢を引き起こすことがあるため注意が必要です。

カシューナッツには豊富にカリウムが含まれています。

カリウムには体の機能を整える働きがあるものの、取り過ぎると腎機能に悪影響が出てしまいかねないため注意しましょう。

効果を最大化するカシューナッツの食べ方

一面に敷き詰められたカシューナッツ
最後に、効果的にカシューナッツを生活に取り入れる方法をチェックしていきましょう。

食べる量・タイミング

カシューナッツの1日の摂取目安は10粒程度です。

先述のとおり、食べすぎてしまうと逆効果になる可能性があるため、食べる量には注意しましょう。少しの量でも、よく噛んで食べることで満腹中枢が刺激されます。

食べるタイミングは食前か運動の前後がおすすめです。

ご飯を食べる30分~1時間ほど前に摂取すると、血糖値の上昇を緩やかにして肥満防止につながります。

運動の前後に食べた場合には、汗とともに流出しがちなミネラルなどを補えます。

選ぶ種類

カシューナッツを選ぶ際は、無塩の素焼きタイプがおすすめです。

油を使用しているものは美容や健康目的の場合には不向きで、とくにバターなどが使われた加工品は肌トラブルの原因になる可能性があります。

また、塩味の強いものを食べると体に水分が溜まりやすくなり、むくみの原因になるため注意しましょう。

適切な量を意識しながらカシューナッツで手軽に綺麗になろう

花と女性
カシューナッツはお酒のおつまみなどでよく食べられているナッツです。

近年では栄養価の高さが注目され、ダイエットや美容と健康への効果に興味のある方からロカボフードとしても人気が集まっています。

カシューナッツに含まれる主な栄養素は以下のとおりです。

  • 良質な脂質「オレイン酸」
  • 疲労回復が期待できる「ビタミンB1」
  • 女性に嬉しい「鉄分」
  • 男性に嬉しい「亜鉛」
  • その他の栄養素

また、これらの栄養素により美髪効果や美肌効果、ダイエット効果、エイジングケア、むくみ解消などが期待できます。

食べすぎることで生じる問題や、効果的なカシューナッツの食べ方などを参考にしつつ、うまく生活に取り入れてみてください。

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