今さら聞けない「小麦粉」について&グルテンフリー生活を振り返って

更新日:2019/02/01 公開日:2017/05/23

グルテンフリーについての記事を書いた後、自分の体で試してみようと思い、2週間のグルテンフリー生活を実践してみました。

改めて感じたのは、小麦粉が使われている食品が本当に多いということでした。

食品を購入する際に、食品表示を見ることが習慣になっているのですが、原材料に「小麦粉」「でん粉」の文字を見る度、「お前もかーーー!」と心の中で叫んでいました。

今回は、私たちの生活の中で欠かせないものとなりつつある「小麦粉」についてと、私のグルテンフリー生活のレポートをお送りします。

世界三大穀物


小麦は、世界で最も広く栽培されている穀類で世界三大穀物の一つです。

グルテンフリー実践者からは、悪者のような扱いを受ける小麦が、なぜここまで様々な食品に含まれているのでしょうか?

グルテン

グルテン(小麦から生成されるタンパク質の一種)の入ったものを口にすると、「グルテン過敏症」「グルテン不耐性」「遅延フードアレルギー」など、人によっては様々なアレルギー症状が発症する可能性があると認められています。

ただ、このグルテン特有の弾力性と粘着性により、小麦は多種多様な加工食品、加工品に使われているのです。

私が小学生の時、家庭科の授業でグルテンを作る実験がありました。小麦粉に水を加えて練った後、水を注ぎながら洗うとデンプン質が流されてグルテンが残ります。

小麦粉以外の米穀類の粉にはグルテンが含まれていない為、同じ実験をすると全て流されてしまいました。水に溶けにくい性質を持つグルテンはガムに似ていると、子供ながらに感じたことを覚えています。

小麦粒は外皮、胚乳、胚芽で構成されている

胚乳(小麦粒の約83%)
小麦粉になる部分。糖質(デンプン)、タンパク質などが主成分です。

外皮(小麦粒の約15%)
製粉工程のなかで、小麦粉になる胚乳と分けられます。ミネラル、食物繊維が豊富で、ふすまと呼ばれ家畜の飼料にも使われています。

お米では糠(ぬか)にあたる部分です。

胚芽(小麦粒の約2%)
脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど様々な栄養素が豊富で、小麦の中でも最も栄養素が多く含まれています。主に健康食品などに使用されます。

成長すると芽になる部分です。

小麦粉の種類

硬質小麦(強力粉):タンパク質(11~13%)
粒が硬く、粉にして水でこねると強い粘りが出で、弾力がでます。
主にパン、中華麺作りに使われます。

中間質小麦(中力粉):タンパク質(9~11%)
日本国内で生産される大半がこの小麦です。
主にうどん、冷麦などに使われます。

軟質小麦(薄力粉・中力粉):タンパク質(6~9%)
粒は軟らかく、粉にして水でこねるとふっくらとします。
主に料理や製菓材料として使われます。

小麦粉の昔の呼び名?!うどん粉?メリケン粉?


日本国内で最も多く栽培されている小麦は、うどんや冷麦などに適した中力粉の小麦です。

地粉と呼ばれる日本各地で作られている小麦粉は、かつては石臼で製粉していた為、少し黒っぽい色をしていました。地粉は、うどんを作る材料としてうどん粉と呼ばれ親しまれていました。

それに対し、明治後半から輸入されるようになったアメリカ産の小麦粉が、高品質で真っ白だったことから、白い小麦粉をメリケン粉(アメリカンのなまり)と呼ぶようになりました。

様々な小麦の用途


小麦は食品だけではなく、私たちの生活の中に幅広く活用されていることをご存知でしょうか?

生漆(きうるし)と小麦粉を混ぜて作られる麦漆は、陶磁器や漆器の破損部の接着剤として使われたり、合板(ベニヤ板)の接着にも用いられます。

また、小麦粉と水で作る小麦粉糊(デンプン糊)は、障子の張り替えや手芸に使われ、有害な物が入っていないことから、幼稚園や小学校などで広く使われてきました。

サプリメントなどの健康食品、医薬品、シャンプー、ハンドクリームなどへの配合、水産加工練り製品に小麦粉が添加されることもあります。

そして、小麦の茎(麦藁)は帽子、バック、カゴ、エコロジー家具などに姿を変え活用されています。

2週間のグルテンフリー生活が終わって


グルテンフリーの食生活を終えた翌日は、周りと足並みを揃え、朝からパンのオンパレードでした!

小麦粉の入ったものを食べた後は、腹痛でトイレに駆け込むという不穏なリズムが3日程続きましたが、あっさりと元の生活に戻りました。

そして、私の期待を裏切り、腹痛以外は特に変わった変化を感じることができませんでした。(もちろん、効果には個人差があると思います。あくまで私の感想ですので、気になる人は試してみてくださいね。)

グルテンフリー実施中、一緒に食卓を囲む人に小麦製品を摂取しないことを伝えると、

「こんなに美味しいのに食べられないの?」
「みんなと一緒に食べられないの?」
「何だったら食べられるの?」
「私ばかり悪いわ…」

といった応えが返ってくることが多々あり、アレルギーではなく小麦製品を食べないことを、ポリシーとして伝えなければ可哀想と受け取られるように感じました。

私が、グルテンフリー実践中に食べていたもの、おやつのレシピなどはこちら。
グルテンフリーで簡単おやつ!米粉のサクサククッキーと苺とバニラのブラマンジェ

日本の伝統食を中心に、グルテンフリーの食材に目を向けて料理をすることは、新しい発見や気づきがあり私にとって有意義な時間となりました。

グルテンフリーを実践して、私が一番感じたことは、グルテンフリーという制限の中で、食の不自由さを感じるのは、実践している本人よりもむしろ周りの人の方かもしれないということです。

2020年の東京オリンピックに先駆け、食のバリアフリーという言葉を耳にするようになってきました。

Vegewelの今年のテーマでもある、食のバリアフリー化は、志向の違う人を受け入れる心のバリアフリーから始めることが必要かもしれませんね。

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kiki

kiki

静岡生まれ
元ソロバックパッカー。行きあたりばったりで30ヶ国以上を現地の人のように旅をし、多くの人生経験を積む。野菜全般を口にしない超偏食から食べられることの有り難さを旅を通して学び好き嫌いのない人生へ好転する。鼻を頼りに美味しい物を探すのが得意。
海より山、肉より野菜、撮られるより撮るのが好き。

子どもの頃の夢だった〈幼稚園の先生〉を調理師として〈幼稚園の‘給食’の先生〉となり叶え、大好きな子どもたちの成長を間近で見守っている。
安全・安心はもとより、誰でも楽しく食べられるバリアフリーな給食の提供が目標。
ヨガインストラクター・ライター
夫と子どもの3人暮らし