蓮根の持つエネルギー/肺との関係〜しあわせこよみごはん 〜

徐々に涼しくなり、日も大分短くなって参りました。

本格的に「秋」を感じ始めるこの季節、いかがお過ごしですか。

私の周囲では、「鼻水をすすりながら、一週間ほど体調を崩していました。」と語る人も多く見受けられます。

会社や家庭が秋から年末に向けていろいろ準備するように、実は私たちの身体も寒い冬に備えて動いています。

夏の暑い時期に食べたアイスクリームや冷たいスイーツ、ビールやおつまみの揚げ物、エアコンなどで蓄積された冷えなどを、今のうちにデトックスしようと身体も必死です。

そうした排泄の動きが鼻水、咳、風邪、乾燥肌、荒れた皮膚、腸の不調となって表れているのかもしれませんね。

そうした排泄をスムーズに促す作用のある食物が、季節ごとに存在します。

秋の時期に積極的に摂取していただきたい代表選手は「蓮根」です。

蓮根の持つエネルギーとは?そして肺との関係って?


「蓮根」はご存知の通り、泥水の中で地下茎が横へと成長していきます。地球の中心に向かって育つ牛蒡や人参の陽性さと比較すると、陰性の力も備えている根菜です。

しかし、水の中で育つという側面からみると陽性さを持っており、全体的には陰陽両方の作用があります。

「蓮根」自体に目を向けると、“節”の部分は引き締まっているので他の部分よりも陽性の力が強く、ミネラルも集まっています。

節が両側についたものを選ぶと、よりバランスの良い「一物全体」食としていただける上に、保存する際も長持ちします。

ここは捨ててしまう方も多いかと思いますが、食養の観点から申しますと、とてもエネルギーのある大切な部分です。

黒い部分だけ綺麗に取り除き、細かく刻んだりすりおろしたりして、ぜひ召し上がってください。また胴体の部分には穴がたくさんありますが、ここは私たちの肺にある呼吸器を連想させます。

実際マクロビオティックでは、気管支などの呼吸器系が弱い方に「蓮根」をオススメの食材としてご案内することも多いです。



※陰・陽については以下の記事をご覧ください。
しあわせこよみごはん~マクロビオティックにみる季節の食べ方
今さら聞けない、「マクロビオティック」って?

蓮根でつくる「肺」に良いお手当てドリンク

<れんこん湯>

【材料(一人分)】

  • 蓮根のすりおろし汁 大さじ3
  • 生姜汁 2〜3滴
  • 海塩 少々(箸の先につく程度)
  • 水(蓮根のおろし汁の2〜3倍量) 1/2カップ強

【作り方】

① 蓮根はタワシなどで丁寧に洗い、節の黒い部分を取り除いて、皮も節も全てすりおろし、汁を搾る。

※ここではおろし汁のみ使用します。搾ったあとの蓮根もとても美味しいので、捨てずに使用してください。

② 鍋に材料を全て入れて火にかける。

③ 沸騰する前、鍋まわりがふつふついって粘りが出てきたら火を止めて、温かいうちに飲む。

「蓮根」には咳を止める効果があると言われています。

タンニンという成分が含まれているのですが、これは引き締める陽性の力を持っているので、喘息の原因でもある気管支粘膜の腫れを改善させる働きがあります。喉や鼻の炎症の改善にも効果的です。

また痰を出すのに苦労している時にも、<れんこん湯>は有効です。少し多めに飲んでいただくか、もしくは生の絞り汁である<生れん湯(しょうれんとう)>を飲むと効果的です。

<生れん湯>

【材料(一人分)】

  • 蓮根のすりおろし汁 大さじ3
  • 生姜汁 小さじ1
  • 海塩 少々(箸の先につく程度)

【作り方】

① れんこん湯と同様に蓮根をすりおろして汁を搾り、材料を全て混ぜる。

<生れん湯>は38度以上の熱がある時に出る咳や激しい咳に効果があります。

※咳の陰陽

  • 陽性:乾いた咳、黄色い痰が出る
  • 陰性:湿った咳、透明な痰が出る

咳にも陰陽があり、上記のドリンクは陽性の咳によく効きます。陰性の咳の場合は、蓮根の節の部分を粉末状にしてから焙煎した<コーレン>というものを使用すると良いでしょう。

コーレンは蓮根が手に入らない時期に、蓮根の代わりの材料としても重宝します。コーレンは少し飲みにくいので、下記以外にもお味噌汁などに少々入れて摂取するのも良いと思います。

<コーレン湯>

【材料(一人分)】

  • コーレン 小さじ1
  • 水 大さじ2〜4

【作り方】

① 鍋に材料を全て入れて火にかける。木べらで混ぜながら煮て、煮立ったら火から下ろす。

秋のおすすめレシピ〜ひじき蓮根〜 蓮根でつくる「肺」に良い基本の養生食


マクロビオティックの基本食の一つに<ひじき蓮根>があります。呼吸器系の問題に効果があると言われ、緩んだ肺の状態(陰性)に、ひじきと蓮根の“締める”という陽性な力を届ける働きをします。

呼吸器だけではなく身体全体を穏やかに引き締めるため、陰性体質の方にも良い食です。但し毎日少しずつ摂取されるのが望ましく、一度に沢山いただくのはオススメしません。

<ひじき蓮根>

【材料(作りやすい量)】

  • 蓮根 100g
  • 長ひじき 25g(乾燥した状態)
  • ごま油 大さじ1/2
  • 水 適量
  • 醤油 大さじ2〜2.5

【作り方】

① 長ひじきはザルに入れて、水を張ったボウルに入れて手早く洗い、水(ボウル)から上げておく。(長時間水にさらしたままにするとミネラルなどの栄養分が抜けてしまいます。)20分ほどすると柔らかくなっているので、3cmほどの長さに切る。

② 蓮根は丁寧に洗って節の黒い部分を取り除き、縦に2つまたは4つ切りにしてから、薄いイチョウ切りにする。節の固い部分はさらに細かくみじん切りにする。

③ 温めた鍋にごま油を入れてなじんだら、蓮根をじっくり炒める。蓮根に火が通ったら、ひじきを入れて炒め、材料がかぶる程度の水を加えて中火で煮る。途中で水が無くなったら、少しずつ水を足し入れて、ひじきが柔らかくなるまで火にかける。

④ ひじきが柔らかくなったら醤油をまわし入れて、煮汁がほとんどなくなるまで煮含める。(もし味が薄いようなら、分量外の醤油を少し足して味の調節をしてください。)

肺と身体全体に与える呼吸の重要性

肺に良いといわれる蓮根の簡単な取り入れ方法を、いくつかご紹介させていただきました。

ただ身体に入れるものは食事だけではありません。呼吸として肺に取り入れる酸素はとても重要です。現代人の生活は、昔に比べると身体を動かす時間が少なくなっています。

通勤・通学は電車やバスといった交通手段が整い、会社でも座ったままのデスクワークという方も大勢いらっしゃると思います。

そうした生活では呼吸も浅くなりがちで、新鮮な空気が肺の奥に入り込まず、その本来の機能を全て使うことがありません。

マインドフルネスや瞑想と呼ばれるものが、ここ数年欧米で流行しているのも、「呼吸の重要性」に焦点が当てられているのだと思います。

肺と大腸の動きが活発になるこの時期に、ぜひ深くゆっくりとした呼吸法も取り入れてみませんか。

就寝前と起床後に5分ずつ、何も考えずただ腹式呼吸を行うことで、自律神経の働きが整い、睡眠の質が向上し、朝の目覚めもすっきりとなるでしょう。

応用レシピ、「キヌアと蓮根の福袋」も合わせてチェック!
秋に弱りやすい「肺」を労わるオススメレシピ。キヌアと蓮根の福袋~しあわせこよみごはん~

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大槻広子

大槻広子

KIJ(クシマクロビオティック)公認インストラクター
リマクッキングスクール師範科修了
JAMHA認定 ハーバルセラピスト

都内や横浜のマクロビオティックレストランやオーガニックカフェで経験を積み、現在は自宅サロン「Tsukinoki」で料理教室やイベントの開催したり、個人でパーソナルシェフとして活動中。地域に根づいた自然に寄り添う暮らしを目指しながら、日本の文化を見直すきっかけを「食」を通じて紹介している。