昭和レトロなおかず横丁の「味農家(みのや)」で季節野菜のヴィーガン会席料理を!【東京・浅草橋】

オープンから15年を迎える「味農家(みのや)」は、ヴィーガン・ベジタリアン対応の和食・野菜料理がいただけるお店です。

最近では「徒蔵(カチクラ)」エリアと言われている蔵前や浅草橋、新御徒町の界隈は、昔から手工業が盛んな場所。

そんな昭和レトロが漂う地域の「おかず横丁」という商店街にある一軒家料理屋さんを取材しました。

月替わりでいただける、独創的で遊び心あふれる野菜のコース料理をご紹介します。

お客様にゆったりと楽しんでもらいたいと選んだ場所


カウンター4席、テーブル4席のこじんまりとしたお店を1人で切り盛りするのは、オーナーで料理長の河原潤治(かわはらじゅんじ)さん。

料理人としては珍しいバックボーンをお持ちで、大学で工業化学を専攻し、卒業後は半導体メーカーで働いていたそうです。


大きく人生の舵を切ったのは30歳のとき。会社を退職し、服部栄養専門学校に入学して料理の世界に入りました。

卒業後は台東区谷中の「谷中魚善」(現在は閉店)という会席料理屋での6年の修業を経て、2008年6月に「味農家」をオープンしました。

1人でこだわりの料理を提供し、お客様にゆったりと楽しんでほしいと考えていた河原さん。ご出身は観光客でにぎわう浅草ですが、少し落ち着いたエリアで店を構えたいと思い、今のおかず横丁にたどり着いたそうです。

6月(水無月)の野菜を堪能!コースメニューの料理をご紹介


【先付】
・トマトのフキノトウ味噌チーズ焼き
ジューシーな焼きトマトに、フキノトウ味噌の香りが鼻に抜けるとろりとしたヴィーガンチーズがのっています。


【前菜】
・ズッキーニ、ピーマン、レタスのゴマゆかり和え
・アスパラ、じゃが芋、エリンギのレモンオリーブ油和え
・クルミ味噌入りきゅうりのから揚げ
・焼き芋と青のりマスタードのミルフィーユ
・里芋、絹さや、油揚げのきんぴら 粉山椒

様々なお野菜を多彩な味わいで楽しめる、バラエティに富んだおいしさ。組み合わせのアイデアと意外性に、一品一品驚きがありました。


【お椀】
・柚子胡椒入り寄せ豆腐とオクラ、茗荷のお吸物
和食の醍醐味とも言える椀ものは、ほっとする味。柚子胡椒の香りがさわやかです。


【蒸物】
・冬瓜、高野豆腐、ごぼうの生姜葛湯蒸し


【煮物】
・甘長とうがらし、インゲン、長ネギのトマト味噌豆乳煮 カイワレ大根
ちょっぴり洋風なエッセンスを感じる煮もの。コクこくとボリュームがあります。


【食事】
・ナスと枝豆の炊き込みご飯(味噌汁 漬物)
山形県庄内地方の特別栽培米「雪若丸」を土鍋で炊いたごはん。


炊き立てで、お米の甘みが感じられました。おかわり自由で、残ったごはんはお土産に包んでくれます。


【甘味】
・わらび餅と抹茶寒天とフルーツのきな粉黒みつ掛け
ぷるぷるもっちりのわらび餅と、さわやかな抹茶寒天が、蒸し暑さを吹き飛ばしてくれます。

五感をくすぐるお料理たちに、お腹も心も満たされました!

ヴィーガンメニューのスタートは2017年

実は、Vegewelと味農家さんとのお付き合いは2017年にさかのぼります。

Vegewelがヴィーガンや食の制限に特化したレストランガイドをリリースしてまもなく、味農家さんからダイレクトメッセージをいただきました。そして今回ようやく取材に伺うことができました。

当時、ヴィーガン料理を提供している和食料理店は下町エリアではまだまだ少なく味農家さんは先駆的なお店でした。

なぜヴィーガンメニューの提供をスタートしたのか、河原さんにお聞きしました。


―どのような背景でヴィーガン対応のメニューを提供されるようになったのでしょうか?

味農家は2008年に野菜料理の和食店として始めました。

お店を始める頃、当時流行していた家庭菜園がテレビで取り上げられているのを見たのをきっかけに、野菜を自分で作り、野菜だけで会席料理をやろうと決めました。

野菜料理のお店ということで、2014年頃からベジタリアン対応についてのお問合せをいただくようになりました。

当初はあまり一般的ではなかったのもありお断りしていましたが、年を追うごとに問い合わせ件数も増え、世の中のベジタリアンへの注目度も高まっていたので、ベジタリアンメニューの開発に取り組もうと決めました。

しかし、和食の場合、一番のネックが出汁になります。

もともとある精進だし(昆布、干しシイタケ、他乾物)の風味は、提供したい料理のイメージとは異なるため、独自の出汁の開発が必要でした。

結果、1年間かけて昆布と野菜の皮などから作る納得のいく出汁を完成させ、2017年からベジタリアン料理を提供し始めました。

スタートしてからベジタリアンには様々なカテゴリーがあることも知り、それならばと、当店では全てのカテゴリーに共通して提供できるヴィーガン対応にすることに決めました。

独学で、出汁だけではなく、今まで使用していた全ての調味料や食材の見直しもしっかり時間をかけて行いました。」


―お店のこだわりを教えてください。

旬の野菜本来の美味しさを味わって頂くため、考えられる限りの手間をかけて料理をしています。

今は仕事量との兼ね合いで畑は閉めましたが、開店から6年間は、埼玉県越谷市に畑を借り野菜作りにも取り組み、野菜に触れて勉強をさせて頂きました。

また、月替わりのコース料理は同じメニューを二度使わないようにしているので、毎月来られるお客様にも飽きずにいつも新鮮な気持ちで喜んで頂けるようにと考えています。

なるべく多くの方が一緒に食事を楽しめるように、グルテンフリー対応も始めました。

多くの人に野菜を美味しく食べてもらうために


最近では、外国からのお客様もかなり増えているそう。


メニューは英語でも記載されていて、外国人のお客様への細かな配慮も行き届いています。

ベジタリアンの方も、グルテンフリーの食事をしている方も、外国から訪れる方も、同じように味農家での時間を楽しんでいただけるように更に努力していきたいと、熱い想いとビジョンを語られていました。


来月は旬のお野菜をどんなアレンジでいただけるのかしら?と楽しみになります。

旬の野菜で季節を感じられるお料理を、ぜひ堪能しに行ってみてくださいね。

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

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千葉芽弓/Miyumi Chiba

千葉芽弓/Miyumi Chiba

千葉芽弓(Miyumi Chiba)
ベジフードプロデューサー
Vegewel プロデューサー
Tokyo Smile Veggies 主宰

日本に根付いた伝統食を生かしたベジ・ヴィーガン食から健康や環境保護などの社会問題の解決や、ダイバーシティとしての真のおもてなしを目指し、メニューコンサルタント・製品開発・食育を行う。