看板のない隠れ家レストランで、カスタムメイドのプレートを。FUNOHM(ファノーム)【半蔵門】

看板のない、隠れ家のようなレストラン。

オーナーの竹内さんは元パティシエで、いろいろな料理のお店を経験した異色の料理人です。某有名クリニックの1Fにあるレストランで働いていて、体を気遣う料理に目覚めたのだとか。

一人で切り盛りをする「FUNOHM(ファノーム)」は、まるで自分の家か親しい友人の家を訪れたようなホッとする雰囲気があります。

ここで食べられるお料理はどのようなものなのでしょう。竹内さんにFUNOHMについてお話を伺いました。

FUNOHMの場所や詳細な情報はこちら

看板のないレストラン

東京メトロ半蔵門駅の4番出口を出てすぐ。という情報を得て来たものの、どこにも看板は出ていません。不安になりつつ、道を挟んで斜めにあるインドカレー屋さんの脇を通って、エレベーターに乗ってみると、6Fのボタンの横に「FUNOHM」の文字が。

エレベーターの扉が開くと、目の前がFUNOHMです。カジュアルな雰囲気で落ち着きます。


看板がないので不安になりますが、迷わず奥のエレベーターへ。


明るい日差しが降り注ぐ、居心地の良い空間です。

お客様を知ることから始まる、その人のためだけのプレート


−−オススメのメニューを教えてください。

今日、お出ししたのは、Today’s Lunch Plate(今日のランチプレート 1,300円税込)です。北海道産の機能性野菜を多めに使ったコブサラダ。アボカドやトマトも入って酸味と甘みのあるドレッシングがかかっています。

4種類の惣菜は、ズッキーニとパプリカのターメリック炒め・大根の炒め煮カレー味・人参とオクラのナムル・小松菜とカリフラワーの炒め物です。すべて、添加物は使っていません。

それにトマトの玄米リゾットを焼き飯風にしました。チーズが食べられるお客様にはチーズを入れたリゾットにするのですが、ヴィーガンの方にはチーズは使わずにこのような形で調理しています。

お惣菜などは毎日何種類かお作りしていますが、その人のご希望や顔色をうかがったりして、少しずつ内容を変えることもあります。

例えば、いつもいらしている方が、少し疲れたような顔をしていたら、疲れが取れやすいようなお惣菜を考えます。そして、あえて「ビタミン多めにしといたよ」と言ってプレートをお出ししたりします。

気分的なこともあるかもしれませんが、意識するだけでも変わってくると思うからです。

同じように、ベジタリアンやヴィーガンの方がいらしても、その場で対応できます。

ベジタリアンと言っても、食べられるものは人によって違ったりしますから、最初にまず食べられないものはあるか、体調はどうか、会話をしながらお聞きするんです。

少しでも体の調子が良くなっていただきたいので、お客様に合わせて少しずつカスタムメイドで内容を変えながらお作りしています。

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赤い取っ手のパエリアパンに入った盛りだくさんのランチ。私はペロリといただきましたが、ボリュームはかなりある方かと思います。

食べきれない場合は、保存容器を貸してくださるので、お持ち帰りもできるそうです(衛生については各自の責任で十分留意してください)。

まず、お皿の半分くらいを占めるコブサラダ。葉物野菜をたくさんいただけるのは嬉しいですね。甘酸っぱいドレッシングと合うのでモリモリ食べられちゃいます。

リゾットはもっちりととした食感が個人的に大好きです。お惣菜もそれぞれ味にメリハリがあって、特に大根はカレー味で歯ごたえもあって、新鮮に感じました。大満足の一皿でした。

健康を見直すヒントとなる、隠れ家的な場所にしたかった。


−−なぜ看板のないお店を?

以前私は、この近くのクリニックの1Fにあるレストランで働いていました。そのせいか、体に不調を抱えた方がクリニックの帰りに、お食事されることも多かったんです。

中には食事制限のある方もいらっしゃるので、何を食べられて、何が食べられないのか、その場で伺って料理するのが常でした。

健康を気遣う方と接することが増えていくにつれて、私の意識も変わっていきました。

2018年9月に独立してFUNOHMをここでやっているのは、以前私の料理を食べてくださっていた方に、引き続き健康的な食生活を続けていただけたら、という思いで始めました。

ですから最初は、あまりたくさんのお客さまがいらしてくださるとは想定しておらず、看板を出していないのもそのためです。常連さんが帰ってこられる場所として、ひっそりとやっていたんです。

今は口コミで噂が広がり、一見さんも多くいらっしゃるようになりました。

私としては、健康を気遣っていただいている方に、いらしていただきたいと考えています。お食事だけではなく、何気ない会話から、健康についてもう一度考えていただきたい。食生活を見直すためのヒントとなる場所になればいいですね。

お客様を裏切りたくない。食事を意識することで、身体を気遣うきっかけになってほしい。

−−人に合わせた食事を提供するようになったのは?

今は情報がたくさんあるので、何を良しとするのか、選択は人それぞれです。ベジタリアンの方もいれば、糖質をNOという方もいます。

それらのご要望に対して、私はできないとは言いたくないんです。むしろ、難題を突きつけられれば突きつけられるほど、闘争心に火がつくタイプ。

イタリアンやフレンチといった、ジャンルにはこだわっていないので、お客様からリクエストがあれば何でも作ります。「ラーメンが食べたい」という方がいらっしゃれば、作りますし(笑)。

夜は夜でメニューがありますが、お客様がメニューを見ることは、あまりないです。

「今日は〇〇が食べたいな」そんなオーダーの仕方です。

またケータリングやお料理教室も、ご要望があれば実施しています。

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お客さまが「ただいま」と言いながら入ってこられるほど、アットホームな雰囲気のお店です。

まるで自分の家のキッチンのように、毎日の食事をとる日常使いの店としてオススメ。FUNOHMに通うことで少しずつ身体が軽くなっていくような、そんな気持ちになりました。

※記事の内容は取材時点のものであり、変更される可能性があります。来店時には、あらかじめお店にお問い合わせいただくことをお勧めします。

店舗情報

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Aya Wada

Aya Wada

アパレルの企画を20年以上経験したのち、聴く事・書く事・伝える事に興味を持ち、取材・インタビューをメインに活動するフリーライター。

体調を崩したことをきっかけに食への関心が高まり、マクロビやアーユルヴェーダなどに興味を持つ。

カラダに良いだけでなく、美味しく、気軽にできるベジ生活に憧れて、日々勉強中。